校長のあたまのなか

笠原ゲートウエイのすごさ

2025年4月14日 10時37分
授業

 高校の生物学の教科書が書き換わるような発見である。160年ぶりに植物の細胞の新たな仕組みが解明されたのである。名古屋大学の笠原竜四郎特任准教授(植物生殖学)らのチームが発見したので、「笠原ゲートウエイ」と名付けられ、発表された。あまりにもすごい発見なので、人の名前が付けられたのだ。それが、「笠原」なのだから、ちょっとうれしい。

 高学年の理科では、花のつくりや受粉について学ぶので、そのときに「笠原ゲートウエイ」を取り上げてみたらいかがだろうか。

https://www.youtube.com/watch?v=qW8ubKNIjpM

マツバウンラン

2025年4月11日 11時18分
環境教育

 登下校時の登校指導のために、東門を出て歩くと、空き地や道端でマツバウンランがきれいに咲いている。

 よく似た雑草にネジバナがあり、かつてはよく見かけたが、マツバウンランに置き換わっているように感じる。

 同じ場所を好む植物どうしが勢力争いをし、どちらかが分布を広げていくのである。セイヨウタンポポと在来種のタンポポとの勢力争いを「タンポポ戦争」と呼び、環境教育のテーマにしたことがある。マツバウンランもネジバナとの勢力争いに勝利し、圧倒的に分布を広げたのかもしれない。

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どうするギンヤンマ

2025年4月11日 10時41分
環境教育

 そろそろギンヤンマの羽化の時期です。ビオトープの池には、ギンヤンマ(クロスジギンヤンマ)のヤゴが確認されています。今の5年生が、ビオトープのアメリカザリガニをへらしてくれたおかげです。

 ところが、笠原小のビオトープには、ギンヤンマのヤゴが安心して羽化できる場所がありません。ギンヤンマのヤゴは、マコモやアシ、ガマ、ハナショウブなどの水草の茎や葉に登って羽化します。

 ギンヤンマのためには、ビオトープの改造が必要です。三沢川に生えているマコモを植えてあげるとよいでしょう。そうすれば、ギンヤンマが卵を産む場所もできます。

 トンボの中には、メスが尾の先で水面をたたいて卵を落とす打水産卵(だすいさんらん)の種類がいますが、ギンヤンマはちがいます。笠原小のビオトープには、ギンヤンマはかなり無理をして卵を産んでいるのです。

https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/docs/pages/rika/guide/insect/ginyanma.html

 トンボの産卵方法を調べ、「笠原小のビオトープにトンボを増やすにはどうすればいいか」を学習すれば、「探究の種」になります。昨年度の4年生の総合的な学習の時間のテーマである、外来種を調べる、外来種を駆除する、に積み重ねができます。

 かつて、私が向笠小学校で実践したときは、トンボに着目すると子どもたちがトンボをどんどんつかまえて名前を覚えていきました。子どもたちには、きっかけを与えてあげないと、調べるようになりません。見ようとしないと見えないものが学校にはいっぱいあります。

https://kasahara-e.fukuroi.ed.jp/plugin/blogs/show/17/53/3846#frame-53

 クロスジギンヤンマも確認されています。

https://kasahara-e.fukuroi.ed.jp/plugin/blogs/show/1/2/2637#frame-2

ツマグロヒョウモンは「探究の種」になるか

2025年4月10日 17時00分
環境教育

 ツマグロヒョウモンというチョウがいる。昨年度、本校に赴任してきて5月~7月にかけて、ビオトープでよく見かけた。

https://kasahara-e.fukuroi.ed.jp/plugin/blogs/show/1/2/2874#frame-2

 3年生の理科では、モンシロチョウが教材となっているが、ツマグロヒョウモンの方がおもしろいと個人的に思う。その理由は

・幼虫やさなぎが色も形もかっこいい。(毒はない)

・モンシロチョウの幼虫は寄生バチにやられやすいが、ツマグロヒョウモンは寄生バチの被害が少ない。

・成虫になったチョウは、モンシロチョウよりも大きく、もようも派手である。体のつくりも観察しやすい。

グーグルでの検索をリンクではっておく。

https://www.google.com/search?q=%E3%83%84%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%92%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%A2%E3%83%B3+&sca_esv=4f5a3464f54e4b81&sxsrf=AHTn8zruwN1ZVrW6A7SeLxxhvrbVbp7ttA%3A1744267008845&ei=AGf3Z5GpM8jO1e8PupPJ-Qc&ved=0ahUKEwiRqdL77MyMAxVIZ_UHHbpJMn8Q4dUDCBA&uact=5&oq=%E3%83%84%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%92%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%A2%E3%83%B3+&gs_lp=Egxnd3Mtd2l6LXNlcnAiHOODhOODnuOCsOODreODkuODp-OCpuODouODsyAyChAjGIAEGCcYigUyBBAjGCcyBRAAGIAEMgUQABiABDIFEAAYgAQyBRAAGIAEMgUQABiABDIFEAAYgAQyBRAAGIAEMgUQABiABEjYDlD0BljvCHADeACQAQCYAecBoAHnAaoBAzItMbgBA8gBAPgBAZgCA6ACGcICChAAGLADGNYEGEfCAgQQABgewgIGEAAYCBgewgIIEAAYogQYiQWYAwCIBgGQBgqSBwEzoAesB7IHALgHAA&sclient=gws-wiz-serp

 

将棋の名人戦で「考える」

2025年4月10日 14時43分
研修

 以下は、第1回校内研修での校長の話です。

 子どもたちに「考える力」をつけるにはどうすればよいでしょうか、本校の校内研修では、「学びを楽しむ」ことがキーワードになります。市の施策で言えば、リアルな体験、ホンモノとの出会い、協働し創り上げる経験が「令和の鼓濤教育」になるのです。笠原の人、物、ことを題材に探究学習していくことで、「心ゆたかな人づくり」につなげていきましょう。

 子どもたちにいかに学ばせるかのヒントとして、将棋が参考になると思います。将棋指しは、考えるプロです。今日は、将棋の名人戦第局の2日目が行われています。若き藤井聡太名人に永瀬拓矢九段が挑んでいます。将棋の名人戦の一人の持ち時間は9時間で、2日かけて一局の将棋が指されます。

 名人戦の将棋では、すばらしい手を指して一気に勝負が決まることよりも、相手に手を渡したり、相手に時間を使わせたりすることが有効なことがあります。きのうの夕方の藤井名人は、端に歩を打ちました。この手に対して、永瀬九段は2時間も考えて封じ手としました。

 私たち教師も、すばらしい発問や自分が思うような授業展開で子どもたちの考える力を伸ばそうとするのではなく、ときには子どもに委ねて任せ、自ら考える力を育ててください。正解だけがよい答えではありません。たとえ間違った答えでも試行錯誤したことに価値があります。

正解にたどり着く手順や知識を教師が教えすぎて、子どもたちの考える力と考える時間を奪わないようにしてください。 

 子どもたちが思わず考えたくなるような題材やテーマを見つけてほしいと思います。そういった「探究の種」になるものを、私も学校ホームページで紹介していきます。私は、校長室だよりを出さないので、ときどき、ホームページの「校長のあたまのなか」を見てください。

うんと昔の通学路

2025年4月9日 14時43分
笠原の歴史

 散歩をしていていたお年寄りに昔の通学路を教えていただいた。聞けば1年生のひいおじい様だそうだ。88歳には見えないほどお元気である。「うんと昔は、ここが通学路で近道だった。お寺の裏に出る」と教えていただいた。探検してみることにした。

 ここが入口。両側からお茶の木がせまっている。

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 入ってみる。

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 断念。行き止まり。

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 グーグルマップで確認してみた。画像に加筆した。

昔の通学路

 あんまり近道ではない気がする・・・・・

 でもこっちの道の方が、わくわくする。

新しい通学路の安全確認

2025年4月9日 13時32分
地域との連携

 今日も集団下校だったので、東門から出て、茶畑を通る新しい通学路の安全を確認しました。放課後児童クラブの支援員、地域のスクールボランティア(1年生の祖父)も一緒に歩いてくれました。

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 カーブミラーがあるT字路が危険です。飛び出し注意です。子どもたちには、あえて左側を歩かせています。

 コンクリートの壁で見えづらいので、しっかりとカーブミラーで車が近づいて来るのを確認しましょう。

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 ここからは下り坂。やはり左側を歩かせます。途中右側から合流する道路があります。

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 道路が合流するところの茶の木が伸びて視界を遮っていたので、笠原コミュニティセンターの館長と三沢の及川さん(笠原青少年健全育成会長)が、木を短く刈ってくれました。ありがとうございました。

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 保護者の迎えの車とすれ違います。20分間観察してすれ違った自動車は4台でした。そのうち1台は、地域の見守りの軽トラックでした。

 登校時は上り坂で、右側通行です。笠原こども園の東側の道を登っていきます。DSCN9868

 グーグルマップで確認すると、カーブミラーのあるT字路はこんな感じです。

https://www.google.co.jp/maps/@34.6976891,137.955992,3a,90y,69.72h,75.09t/data=!3m7!1e1!3m5!1sEQguzsjEyrfc88HYZTqsug!2e0!6shttps:%2F%2Fstreetviewpixels-pa.googleapis.com%2Fv1%2Fthumbnail%3Fcb_client%3Dmaps_sv.tactile%26w%3D900%26h%3D600%26pitch%3D14.911440369432725%26panoid%3DEQguzsjEyrfc88HYZTqsug%26yaw%3D69.7249578185969!7i16384!8i8192?hl=ja&entry=ttu&g_ep=EgoyMDI1MDQwNy4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D

地震で笠原小は安全といえるのか?

2025年4月9日 07時35分
防災

 3時間目に行う 地震を想定した避難訓練での校長の話です。

 南海トラフ巨大地震がいつ起きてもおかしくないと言われています。もしかしたら、今年中に大きな地震が来るかもしれません。丘の上にある笠原小学校は、津波の心配はありませんが、安全と言えるでしょうか。

 2024年1月1日に発生した能登半島地震では、大きな被害が出ました。富山県氷見市立宮田小学校では、学校につながる坂道が崩れ、正門前のコンクリートに長い亀裂が入り校舎が使えなくなりました。宮田小学校は、海の近くの丘の上にあり、子どもの数も笠原小学校より少し多いくらいです。地形も規模も本校によく似ています。

 地震が起きると、がけが崩れたり、運動場に地割れが入ってしまうこともあります。運動場でも安全でない場合があるのです。でも、子どもたちが学校にいるときに地震が起きたら、先生たちは全力でみなさんの命と安全を守るので、安心してください。

 宮田小学校のグーグルマップのリンクです。

https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%B0%B7%E8%A6%8B%E5%B8%82%E7%AB%8B%E5%AE%AE%E7%94%B0%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1/@36.820035,137.0022961,625m/data=!3m2!1e3!4b1!4m6!3m5!1s0x5ff776b75621cd77:0x9773234f33ff76bb!8m2!3d36.820035!4d137.004871!16s%2Fg%2F1q6gfsfr2?hl=ja&entry=ttu&g_ep=EgoyMDI1MDQwMi4xIKXMDSoASAFQAw%3D%3D