研修
大正時代、笠原小では成績がよいともらえるものがありました。それは何だと思いますか?
笠原尋常高等小学校沿革誌の「生徒之賞罰」の項に中にこんな記事がありました。


學業成績操行共ニ優良ナリ仍テ為其算盤壱箇ヲ授輿ス
(学習の成績も日ごろの行いもとてもよかったので、そろばん1こをあげた。)
1年間に5人の子が選ばれ、修了式の日に小笠郡長(今でいうと、市長や町長にあたる)から、みんなの前でそろばんをもらっていました。その子たちは、さぞや誇らしい気持ちでそろばんを受け取り、大事にしただろうと想像します。
大正4年から大正9年まで記録があり、その後は「学業操行優良賞」の名で昭和13年まで表彰の記録が残っていました。
今は、公平、平等の考えから、学校の中で成績優秀な子をみんなの前で賞揚する機会は、ほとんどありません。他の手本となるような子は賞揚すればよいのにと、個人的には思います。それは差別ではないと思うのですが・・・
その他
校地の巡視を行いながら、卒業式の記念撮影の場所を想定してみました。卒業生、入学生の保護者の皆様の参考になれば幸いです。
① 職員玄関前
校舎の塗装をやり直したのできれいです。校名、校訓、開校130周年記念の二宮金次郎像、桜の木がいっぺんに写ります。ただし、ソメイヨシノの花は卒業式までには開花しません。残念。

② 西門の脇
校名と校舎が一緒に写ります。

③ 鼓涛園
開校100周年で整備した西門北側の植え込みです。

④ 校庭南側の早咲きの桜
すでに満開を迎えていますが、卒業式までは花が残りそうです。

⑤ ビオトープ
開校150周年で整備したビオトープもおすすめです。

授業
4年生の子どもたちが、「外来種」がすべて悪いと考えているのだとしたら、来年に向けてちょっと考えてもらいたいことがあります。
笠原地区は、小学校の周りからすべて外来種だらけなのですが、一番有名な外来種の植物は何だと思いますか?

答えは「茶」です。5年生になると、笠原地区の茶工場の見学をし、新茶摘みの体験も行います。そのあと、お茶について探究学習を進めていくのです。
畑の外来種はよくて、ビオトープの外来種がダメなのはなぜか、探究してほしいと思います。ちなみに、米、ジャガイモなども外来種です。
お茶の歴史が分かるページのリンクをはっておきます。
https://www.ocha.tv/kids/rekishi/nenpyou.html
環境教育
朝、校地の巡視をしていたら、ウグイスの初鳴きが聞こえました。ほかにも、コジュケイ、キジバト、ジョウビタキ、ヒヨドリ、メジロなどの野鳥の鳴き声も聞こえました。
農園や校庭には、たくさんの雑草がロゼット型で冬越ししているのが観察できます。地面にへばりつくように葉を広げて、上から見るとバラの花の形のように見えるので、ロゼットというのです。バラ(rose ローズ)が語源だそうです。
たくさん見つけたので、紹介します。

セイヨウタンポポ

ナズナ

ウラジロチチコグサ

ギシギシ

ハコベ
ほかにもオランダミミナグサ、オオバコ、アメリカフウロなど、たくさんの種類があったので、観察してみるとおもしろいでしょう。実は、ロゼット型の雑草にも在来種と外来種があります。外来種の雑草は、120年ほど前に日本中に鉄道ができたころから、外国からの荷物についていた種が、貨物列車に乗せられて線路ぞいに広がったと言われています。
ロゼット型の根生葉は、図鑑では調べるのが難しいので、参考になるホームページのリンクをはっておきます。
https://kasahara-e.fukuroi.ed.jp/plugin/blogs/edit/17/53/5391#frame-53
研修
今日の午前中は、教育委員会での面談があった。その中で、来年度の本校の経営構想について、「学校を楽しくするということに重点をおいて、小規模校の強みを生かした学校経営を行う」ことを伝えてきた。
本校教職員には、「楽しい学校」にすることを「子ども起点の教育」として、最優先で考えてほしい。楽しい学校が、子どもも教職員も幸せ(ウエルビーイング)にする。
「楽しい学校」につながるのが、校訓の中の「明るい子」である。学校が楽しくなり、明るい子が増えれば、重点目標の「学び合い 認め合い 挑戦する笠原っ子」の姿が自ずと実現されていくだろう。「明るい子」は、教職員や友達から大切にされ、励まされている子でもある。PBS(ポジティブな行動支援)には、浅羽学園全体で取り組んでいく。
「こんなこといいな できたらいいな」を子どもと教職員が共有し、学校が楽しくなるための仕掛けを考え、子どもたちにやらせてみて、認め、励ますことで主体性を育てていく。学校経営目標の「一人一人が輝いている」姿は、子どもの笑顔の量と質で見える化する。校長として「楽しい学校」や「明るい子」を本校の魅力や価値として、積極的に学校ホームページで情報発信し続けていく。
(学校経営構想より一部抜粋)
以下は、本校職員にも示した令和7年度の学校経営構想最終版である。
令和7年度 学校経営構想.pdf

環境教育
26年前にプールから引いた管が、井戸水ではなく上水(水道水)であることが判明。しかも、草刈りによって管が一部破損し、長年、漏水の原因になっていたことが分かりました。応急処置で漏水は少なくなりましたが、本年度中の復旧完了は難しくなりました。4月以降に、管の修理、水道水から井水への管の付け替え等が必要です。修繕費でまかなえるかどうか確認していこうと思います。
今のところ、自然に水がたまるので、流れに堰を造って水をためるようにしています。短縮日課で6年生による作業が止まってしまったので、私の方で少しずつ石を運んで、小川の側面を補修しています。

授業
静岡県公立高校の入試が終わり、新聞やネットで問題が公表されている。国語の問題を分析すると、短時間に大量の文書を読み込んで回答しなければならず、難問ぞろいである。いっぽう、漢字の読み書きは、小学校レベルのものが多い。6年生でも点数が取れる問題がいくつもある。
それだけに、小学校段階での漢字の習得は大事である。「中学になって勉強をがんばれば、高校入試は何とかなる。」と思ってはいけない。
では、今年の入試問題の漢字の読み書きを見ていこう。
書き取りの問題は、「そうぞう」と「なげる」と「みとめる」である。想像も投げるも認めるも、小学生が書ける問題ではないか。
想(ソウ)と投げるは、小学校3年生で習う漢字。
像(ゾウ)は、小学校5年生で習う漢字。
認めるは、小学校6年生で習う漢字。
「炊飯器」「励ます」が、すでに読める小学生もいるだろう。難しかったのは、「即座」くらいか。日ごろから漢字に親しんで、身に付けておけば、高校入試でも点数がとれるのである。
また、最後の大問5の配点は最大の6点だが、優秀な6年生ならば解けてしまうだろう。2つのグラフから読書について記述する問題である。自信のある6年生は、最後の問題だけでも挑戦してほしい。
入試問題は、以下のリンクから確認できる。
https://www.fnn.jp/articles/-/838239
環境教育
3月8日に、水星(マーキュリー)がとても見やすくなります。日没後、西の低い空で見つけることができます。

(国立天文台ホームページより引用)
今は、月、火星、水星、木星、金星、土星がよく見える時期です。水星はめったに見えないので、今の時期の観察がおすすめです。肉眼でも見えますが、双眼鏡があるとよく見えます。明日の金曜日の夜は晴れそうなので、水星の観察に向いています。水星の魔女はいませんが、見つけてみてはいかがでしょう。
笠原小学校の西門は坂の上にあって、西の空が開けているので、水星の観察地点に最適です。明日の夜は、PTA評議委員会があるので、終わったら職員を誘って観察しようと楽しみにしています。
国立天文台の分かりやすい動画のリンクをはっておきます。
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2025/03.html