小学校教員のまじめさ
2025年10月27日 07時17分土曜日に延期した校内運動会を本日実施する。前日準備ができないため、本日の職員の勤務開始を午前7時30分に変更した。準備時間を確保し、運動会の開始を1時間遅らせて対応した。
校長が、午前7時に出勤すると、運動場にはラインが引かれ、準備が8割がた終わっていた。聞けば早い者は6時過ぎから作業を始めていたそうだ。これが小学校教員の文化である。
朝の打ち合わせでは、教職員にやんわりとこんな話をした。
「朝早くからの準備ありがとうございます。今日は必要な時間を考え、勤務時間を早めて対応しました。午前7時30分に合わせて出勤した職員が気まずい思いをすることがないように、極端に時間を早めての作業を今後はしなくてもよいようにしましょう。」
勤務時間割り振り変更は、書面で教育委員会に報告している。さらに時間を早めて作業をして、教職員が怪我をした場合、公務災害扱いにならないことがあるのだ。先生方の好意とやる気で、勤務時間外に作業したのに、報われないではないか。校長として、職員の士気を下げないように、働き方に配慮しなくてはならないと自戒した。
もう一つの小学校教員の文化で「運動会あるある」の事例が、差し入れである。前年度に異動した職員が、お菓子や飲み物を運動会前にわざわざ届けるのである。本校のような小規模校ならまだしも、大希望校では職員数が50人をこえることがあり、経済的な負担もばかにならない。机の上に飲み切れないほど飲み物と十分すぎるお菓子が並ぶ光景は、やめにしたい。笠原小では、今後、異動した職員からの差し入れは受けないように、事前に通知しようと思う。
2つの事例とも、小学校教員のまじめさを表している。だからこそ、一部の教員の不祥事で、教員全体が悪く言われるのがつらい。