校長のあたまのなか

クマとドングリ

2025年10月23日 13時59分
防災

 教務主任との話の続き。

 「ハチも怖いが、熊の出没で臨時休校になっている学校がたくさんあるのだけれど、承知していますか。」

「え?」

 ざっと調べただけでも、この10月に臨時休校があったのは、札幌市立三角山小学校、札幌市立西野小学校と西野第二小学校、西野中学校、札幌市立手稲東中学校、札幌市立大倉山小学校、札幌市立手稲宮丘小学校、札幌市立宮の森中学校、山形県東根市立東根小学校と東根第一中学校、秋田県横手市立横手南小学校である。

 「学区にクマが出没して、臨時休校になったら学校はどんな対応をとるだろうか?」と、教務主任に問うた。本校でも昨年度の10月1日に予定されていた5年生の宿泊体験学習が、クマ出没のため延期になっていた。

 令和6年12月19日には、岩手県花巻市立花巻小学校の校舎1階にクマが侵入し、校舎内を歩き回った後、窓ガラスを割って逃走した事件があった。この学校も、その後に臨時休校になった。

 「クマで一度臨時休校にした学校が、再開するにはどんな判断の根拠があると思うか?」と、一緒に考えてみた。

 学校にはいろいろなことが起きる。子どもの安全を守り、災害を減らすために、判断、決断しなければならない。そういう自覚をもたせることが、教務主任の人材育成につながると考えている。

 クマが人里に出没するようになった原因の1つにえさ不足があると言われている。栄養価が高く、冬眠前に食べたいのはドングリだろうか。クマの生息地のドングリの実りが少なくなっているのだとしたら、公園や校庭のドングリも狙われるのだろうか。