校長のあたまのなか

幼児期の大切な学びが分かる動画シリーズ(文部科学省)

2025年6月26日 16時47分
園と小学校との接続

(以下の内容をミライムメッセージで本校教員に送りました。)

 本校教員のみなさんへ

 磐田市幼稚園保育園課で一緒に勤めた宮沢校長から情報提供がありました。私も視聴しましたが、分かりやすくよくまとまっています。いいです。低学年の指導に関わる教員、研修主任、教務主任は、幼小の接続の観点から見ておくべきです。

 小学校の生活科や図工よりも、園での遊びの方が進んでいて、逆転現象が起きていることがあります。また、「おおきなかぶ」の劇の発表をある公立園で見たことがあるのですが、3歳児の劇なのに1年生よりもレベルが高くて驚いたことがありました。主体的な保育に取り組んでいる一部の園の保育内容は、本当にすごいのです。園で伸ばした力に上乗せして小学校で指導できるようにするには、教員の意識改革が必要です。やり方を間違えると、1年生で自己肯定感も主体性も下げてしまいかねません。

 以下のリンクから動画を視聴し、よかったら夏休みに、私といっしょに実際の園の保育の参観に行きませんか。

「幼児期の大切な学びが分かる動画シリーズ」(文部科学省)

https://www.mext.go.jp/content/20250509-mxt_youji-000035147_7.pdf

カニの軍団

2025年6月26日 08時16分
環境教育

 「小さな森の小川」がすごいことになっています。カニだらけです。近くに行くといっせいにかくれますが、そのまま立っていると、集団で姿をあらわします。規律のとれたすばやい動きが、まるでカニの軍団です。子どもたちにも見せたいです。

DSCN0477

DSCN0472

DSCN0476

DSCN0469

ツバメとメダカ

2025年6月25日 14時11分
授業

 5年生が、メダカのオスとメスを見分ける作業を行っていた。見分けるポイントはいくつかあるが、私が一番わかりやすいと思うのは、しりびれが小さいのがメスという見分け方である。(昔は三角形とか平行四辺形とか言っていた時期があったが、算数がきらいな子には余計に分かりにくくなる。)

 「メスは卵を産むときにじゃまになる体の部分は、小さく(短く)する。」これは、ほかの生き物にも当てはまることがある。例えば、ツバメ。尾羽が長い方がオス、短い方がメスである。やはり、たまごを産むときにじゃまになるからである。なかよしのオスとメスがならんで電線にとまっているときには、はっきりとわかる。

CIMG7793

朝の天気

2025年6月25日 09時17分
環境教育

 熱帯低気圧に変わった台風2号の影響は小さく、朝から晴天。

0625天気図

(天気図は気象庁ホームページから引用)

 校地を巡回すると、1年生のアサガオのつるがのびて、となりの鉢のアサガオとからまってしまいそうです。もう少し間をあけたほうがいいかな。

DSCN0433

 運動場では、アオスジアゲハが地面から水分を吸っていました。動きが速く、なかなか写真を撮らせてくれません。

DSCN0434

 「小さな森の小川」には、カニの大群。森の中には、コシアキトンボ♀がいました。日陰を好むトンボやチョウが集まってくると思います。

 この天気なら、そろそろウスバキトンボの群れが飛来しそうです。見つけたら6年生とマーキング調査開始です。

学力は「ごめんなさい」にあらわれる

2025年6月24日 10時43分
研修

 学力は「ごめんなさい」にあらわれる 岸圭介(ちくまプリマ―新書 2024年) 教員にも保護者にもお勧めです。

DSCN0413

 岸さんは、現役の小学校教諭で、「ドラえもん」を小学校の教科教育の観点から編集した本やドリルを執筆されています。私が最近読んだ教育書の中でも抜群の分かりやすさで、学校でも家庭でも「ことば」の指導がいかに大切であるかを実感させてくれます。

 本校教員で読みたい方は、校長室までどうぞ。でも、自分で買って手元に置いておくほうがよいと思います。この本を読んだ教員と読まない教員とでは、確実に指導に差が出ます。

第14回笠原ふれあいソフトバレーボール大会

2025年6月23日 12時14分
地域との連携

 6月22日(日) 8:30~

 本校体育館と笠原コミュニティーセンターで行われました。1チーム4人出場で2人は女性を出すルールでした。地区ごと全12チームが出場しました。予選リーグのあと、決勝トーナメントが行われ、三輪Aチームが優勝しました。おめでとうございます。

DSCN0353 

DSCN0354

DSCN0361

DSCN0385

ウスバキトンボ全国調査に挑戦

2025年6月20日 11時56分
環境教育

 ウスバキトンボ全国調査に申し込みました。4年生以上で参加したい子は、校長室までどうぞ。

ウスバキトンボ全国調査

 昨年度の6月に笠原小に飛んできたときの様子

https://kasahara-e.fukuroi.ed.jp/plugin/blogs/show/15/34/2470

 8月には100匹以上の群れになりました。

https://kasahara-e.fukuroi.ed.jp/plugin/blogs/show/17/53/3230

 今年は、まだ見つかっていません。

ランキングではない評価が子どもを伸ばす

2025年6月20日 09時50分
授業

 学期末、通知表は、保護者も関心が高い「評価」である。

 しかし、小学校の学期ごとの学習評価は、単にその区切りでの学習の達成度の目安に過ぎない。

 本校の教員には、「ポジティブ行動支援 (Positive Behavior Support)」を行いながら、子ども主体の「形成的評価」に力を入れてもらいたいと願う。学習の過程で児童の学習状況を把握し、フィードバックし、改善につなげていくのが「形成的評価」である。アメリカの教育心理学者ブルームが提唱し、1970年代に日本に導入された。

 私たち教師は、通知表作成のために「総括的評価」を時間をかけて行う。実態としては、「形成的評価」が効果を発揮するように活用する時間はあまり作れていない。「個に応じた支援」とか「深い子ども理解」とか言いながら、知識の習得度をテストで測定し、3段階に序列化する作業に昔から熱心すぎるのである。

 「形成的評価」という言葉よりも、八野正男さんの説明の方が伝わりやすいと思うので以下に示す。八野さんは教育心理学者で評価の専門家である。

1 心の通い合う評価

 学習の主体である児童生徒のサイドに立った評価、児童生徒と教師が適切な相互関係をつくりあげていくことのできる評価

2 やる気を起こさせる評価

 学習意欲を高め、自発的、主体的な学習の確立が可能になるような評価

3 能力や適性にあった指導が行える評価

 一人ひとりの児童生徒にとって最適で、無理、無駄のない指導が行えるような情報が得られる評価

4 人間性を豊かにする評価

 思いやりや実行力のある人間の形成と全人教育の推進に役立つ評価

5 教育目標が十分に達成できる評価

 落ちこぼしをつくらない学習指導、完全習得学習を目指す指導に役立つ評価

「実践教職課程講座 11 教育評価 第1章 教育評価の意義 八野正男」(日本教育図書センター 1988)

 浅羽学園全体で取り組む「ポジティブ行動支援 (Positive Behavior Support)」は、八野さんのいう「やる気を起こさせる評価」「心の通い合う評価」「人間性を豊かにする評価」に直結すると思う。本校全教職員で、強力に推進してほしい。