授業
4月29日(月) 昭和の日
昭和後期の思い出に浸り、自宅で歌謡曲のレコードを聴いた。日本語の歌詞の中にときどき英語が入ってくる。自分が小学生の時は何を言っているのかさっぱりわからなかったが、中学、高校と進み、英語の歌詞の意味が分かるにつれ、同じことでも英語で言うとかっこいいということが私の頭に刷り込まれた気がする。今聴いてもすごいなと感じるおすすめの2枚を紹介。
ゴダイゴの「ビューティフル・ネーム」’79国際児童年協賛歌で、Every child has a beautiful name.と歌いかける。B面は全部英語で歌われている。後の銀河鉄道999にもつながるパターンである。早見 優の「夏色のナンシー」は、If you love me.のイフからして、 他のアイドルとはレベルの違う発音。
また、当時の洋画には、かっこいい決めぜりふがあった。
May the Force be with you.(スター・ウォーズ)
Go ahead, make my day.(ダーティーハリー4)
I'll be back.(ターミネーター)
深夜番組のベストヒットUSAで、MCの小林克也が流ちょうな英語でジョークを交えながら洋楽のアーティストと会話するのをあこがれて見ていた。なんか、英語ってかっこいいなというのが、学習の原動力だった気がする。
今の小学生は、低学年のうちから英語にふれる機会が多くなっているが、「かっこいい」というあこがれの気持ちで学ぶことができているだろうか。早期学習が英語嫌いを増やさないように気を付けたい。
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働き方改革
4月26日(金)午後から気温が上がるとのこと。朝、職員室で、「PTA総会を体育館で行わず、職員紹介もないので、今日の参観会と懇談会はふだんどおりの服装のままでよいです。わざわざ、着替えなくてもよいです。」と職員に伝えた。保護者が出入りする昇降口にはメッセージを貼っておいた。
本日は参観ありがとうございます。5時間目、学級担任はふだんどおりの服装で授業をします。ご容赦願います。PTA総会での職員紹介がありませんので、お子さんの担任以外のクラスもぜひごらんください。
PTA総会では、会長と校長が放送であいさつをした。資格確認と議事の承認は、ネット上で行った。何も問題はなかった。来年度は資料の印刷もやめてPDF化していけばよいと思った。以下は校長あいさつ。
新しく校長になりました岡本正彦です。よろしくお願いします。浅羽学園では、任せて認める指導により、子どもの居場所づくり、絆づくりと、わかる・できる・楽しい授業を実現していきます。あいさつ運動にも地区全体で取り組んでいきます。笠原小学校では、「一人一人が輝く学校」づくりを目標に子どもたちも先生も一人一人を認め、大切にしていく場所にします。 会長さん、副会長さんのご提案で、みんなで集まらなくてもよいPTA総会が実現しました。ありがとうございます。PTAの活動の負担軽減をめざして、今後も改革を進めていきたいと考えています。保護者も子どもも教職員もみんなが幸せになれるような仕組みを考え、できる人ができるときに学校と子どもたちのために協力し合う無理のない組織に変えていきましょう。ご理解とご協力をお願いいたします。
参観会も懇談会も多くの保護者に出席していただいた。 本校の学級担任からも保護者からも好評だった。PTA副会長さんとは、そのあと校長室で、今後のPTA改革について意見交換をした。今まで当たり前のようにやっていたことを少し変えるだけで、保護者も職員も楽になることを実感した。校内のことで、やめてもよいことなら、コロナ禍以前のやり方に戻す必要はない。そのために、校長が変わることを恐れず、ウェルカムな姿勢を示すことが呼び水となるのだろう。
その他
ピーター・ドラッカーが50 年ほど前に書いた「マネジメント」という本の中にこんな話があります。石切り場で働く職人に声を掛け、「あなたは何をしているのか」と尋ねたところ、1 人目は「生活の糧を得ている」、2 人目は「職人として一流の仕事をしている」、3 人目は「教会を作っている」と答えたそうです。マネジメントが分かっているのは3 人目の職人だというのです。
私たちの職場で考えてみましょう。「あなたは何のために学校にいるのですか」と尋ねられたら、「給料をもらうため」「自分の優れた授業力を発揮するため」と答えますか? マネジメントが分かっている教職員の答えは、「学校経営方針を実現させるために学校にいる」です。本校の学校経営方針は、「『一人一人が輝く』学校づくり」です。一人一人を輝かせるためにみなさんはここにいるのです。
どろだんごに細かい粉をつけて磨くと、自分の顔が映るくらい輝くようになります。園の子どもたちでも根気よく磨いてピカピカにしていきます。小学校の子どもたちをだんごに例えると、一斉指導ではどの子も同じ力加減で同じ磨き方をしているようなものです。輝かせる前に割ってしまってはいけません。
紙やすりには番号が付いていて、番号が大きいほど目が細かくなります。一斉学習は、どのだんごも同じ目の粗さの紙やすりでこすっているようなものです。定型発達の子だけをターゲットにして学習を構想すると、子どもによっては、磨かれるのではなく、削られたり、傷をつけられたりすることになりかねません。個別最適な学びでは、その子の状態によって紙やすりの番号を変えるような繊細さが求められます。ドリルパーク等は個に合わせた学習ができるツールだと感じました。
笠原小学校の教職員は、子どもたちが「一人一人が輝く」ようにそれぞれの立場で力を発揮してほしいです。子どもたちが輝くことの照り返しで、みなさん自身も輝いてほしいと願っています。
(第3回職員会議 校長指示事項より)
その他
3時間目に1年生の学校探検がありました。11人の1年生が、2人または3人組で校舎内をまわり、シールを集めます。「失礼します。」「失礼しました。」のあいさつも言えてりっぱでした。
「せっかく校長室に来たんだから、校長先生になっていきなさい。」と言うと、みんな校長先生の気分で仕事のまねをしてくれました。ノリのいい1年生たちです。気分が和みます。ありがとう。
防災
本日、晴れ。校内巡視中。校舎3階窓から南を望む。海岸まで3.5㎞。最近、各地で大きな地震が続いているので、心配。ここで地震が起きたらどうなるだろうという想定を頭の中でいろいろとしてみた。
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どんなに良い教育活動をしていたって、決断の誤りで子どもの命が失われればすべてが台無しになってしまう。学校を子どもの命の最期の場所にしてはならないというのが、校長としての最大使命。
「生きる」という映画があります。昨年、浜松市のシネマイーラで上映されたときに、私も観てきました。衝撃でした。東日本大震災で全校児童の7割と教員(児童108名中74名・教員10名)が亡くなった旧大川小学校の津波裁判のドキュメンタリー映画です。お勧めです。
大川小学校は海から3.7㎞で、津波は到達しないと言われていました。震災当日は、校長不在だったそうです。
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働き方改革
4 月15 日(月)の夜、PTA評議員会が行われました。令和6年度が始まったばかりなのに、もう令和7年度の会長決めの話が出ているのです。PTA総会のやり方についても活発に議論が交わされました。コロナ禍が明けて、すべてを今まで通りに戻さなくてもよいと感じます。以下は校長挨拶の一部から。
今後、少子化が一気に進みます。今のうちから、PTAの見直しを行っておかないと苦しくなると思います。今年の1 年生は11 人です。今の1 年生が6 年生になったときには、保護者の負担は今よりもずっと重くなるでしょう。校長としては、入学式や卒業式の会長挨拶も求めません。お子さんに近い席で式に参加していただければ十分です。集まらなくてもよい会合は減らし、なくてもいい部は廃止・縮小すればよいと思います。親も先生も我慢比べのような、やらされ感いっぱいのPTAはやめて、できる人ができるときに学校と子どもたちのために協力できる組織に変えたいと強く思います。ぜひご協力ください。
その他
4月16日と17日の2日間は、新任校長研修で学校にいませんでした。校長は何のために学校にいるのかを深く考えさせられた研修でした。研修で感銘を受けたことを教頭さんと共有しました。よりよい学校づくりに役立てていこうと思います。
135人の全校児童の顔と名前を早く覚え、先生たちの様子をつかむために、校長の学校探検の再開です。ついでに写真を撮って、みんなのがんばりを外部に発信するのが、役目だと思っています。
園と小学校との接続
今夜はPTAの会合があるので、役員さんの到着を待っているところです。その間にちょっと考えたこと。
THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)の曲に「情熱の薔薇」があります。個人的に大好きな曲で、今朝の通勤途中の車でも聴いてきました。TVコマーシャルや番組のBGMでも流れることがあるので、サビの部分だけは耳にしたことがある人もいるでしょう。
私は、しばらく幼児教育の仕事に携わっていたので、ルソーの「エミール」を研修資料作成のために読み返したことがありました。情熱の薔薇の歌詞の意味が深く、「これ、エミールじゃん」と妙に納得してしまったことがあります。
なるべく小さな幸せと なるべく小さな不幸せ なるべくいっぱい集めよう そんな気持ちわかるでしょう
ルソーはエミールの中で、自由や幸福について論じています。自分の能力を知り、理性でコントロールでき、多くを望まないことが幸福であり、欲望と能力の不均衡が不幸につながると言っています。
甲本ヒロトは、ルソーの思想に近いと感じます。自分の能力と欲望のバランスが取れているから、「実現可能な小さな幸せと、ダメージの小さい不幸せを集めたいっていうオレの気持ち分かるだろう」と問うているのです。
うん、よくわかる。昔は気にならなかった歌詞が今は胸にグッとくる。そのうえで「情熱の真っ赤なバラを咲かせるために心のずっと奥の方にある花瓶に水をやるんだぞ。」というメッセージもすばらしい。甲本ヒロトさん、あなたはすごいです。
でも、「見てきた物や聞いた事 いままで覚えた全部 でたらめだったら面白い 」の歌詞は、教員としては困ります。ハイ。