校長のあたまのなか

子どもたちからのアイデア その1

2025年1月23日 10時15分
その他

 朝の登校の様子を見守っていると、3年生の子どもたちの中から、「見たよ。テレビに出たい。」と言われました。どうやら、昨日の昼にロイロノートで送ったメッセージに反応してくれたようです。

「いいけど、どんなテレビなの。」(ネコの事件のマスコミ対応が頭をよぎる。)

「あたらしいかぎ」

 何のことかよくわからず、「考えておくね。」と答えました。

 校長室のパソコンで、ロイロノートの提出箱を確認すると、3年生だけでなく、5年生からも返事がきていました。学校での生活や学習が楽しくなるように、「こんなこといいな できたらいいな」と思うアイデアを教えてほしいという呼びかけに、こんな意見がとどいています。コメントをつけておきます。

① 小学生がおどかすきもだめし

 学校のとなりはお寺で、おはかも近くにありますから、やれそうです。学校の東門を出て、おはかを通って、北門から入るコースがおもしろそうです。夜の活動になりますから、新しいPTA会長さんとの話し合いが必要です。PTAや子供会ともつながって、来たい子だけの参加とすれば、やれそうですね。おうちの人たちの協力が必要です。

② 全校遊び 全校かくれんぼ

 今年やった活動が好評だったようで、またやりたいみたいです。こちらは、来年度に計画に入れておけば、やれそうです。問題なし。来年度は、ペア学年を作りますから、全校でなくても「ペア学年遊び」もやれそうです。

③ 学校新聞

 自分たちで情報発信することは、とてもいいことです。来年度は、笠原小のことを伝える「こどもレポーター」を募集します。学校新聞や学校ホームページで、笠原小のことをどんどん伝えてほしいです。やりたい子は、ロイロノートの校長室の提出箱に立候補(りっこうほ)してください。校長先生といっしょに、学校ホームページを作ってくれる子はいませんか。

④ 昼休みを長くする

 先生たちが、来年度の日課を決める話し合いをしていますから、伝えておきます。ただ、夏の間は昼休みを長くしても、外で遊べないので、こまっています。でも、みんなが遊ぶ時間は長くしていきたいです。

⑤ 明るい声で挨拶をする

 みんなが気持ちよくすごせるように、来年度も挨拶日本一をめざしてほしいです。ありがとう。

⑥ リモート授業 一人授業

 なるほど。どんなふうにやりたいのかをもう少しくわしく教えてもらえるように返事を書きました。

「子ども起点の教育」

2025年1月22日 16時35分
その他

 教育課程編成会議全体会で、校長から教職員に伝えた内容です。

 新しく校長になってもうすぐ1年が経とうとしています。笠原小のような働きやすい学校に勤めることができて幸せに感じます。年休を取りやすく、職員の超過勤務時間も短く、ストレスチェックの結果も極めて良好です。働く側からすれば、理想的な職場環境を実現できています。

 いっぽう、「学校が楽しい」と児童が答える割合は、市内16小中学校の中で、下から2番目です。最も高い学校が67%、本校が26%ですから、大きな差です。

先生たちが働きやすくなったことの恩恵を笠原っ子が受けられていないのだとしたら、私たち教職員のすべきことは、子ども起点、子ども目線で、笠原っ子のために学校を楽しくしてあげることだと思うのです。

私は今日、5年生、4年生、3年生の全員にロイロノートでメッセージを送りました。笠原小学校での生活や学習がより楽しくなるように、子どもたちのアイデアを募集するためです。教育課程編成に向けての話し合いでは、教師目線で教師が目指す学校をつくるのではだめだと思います。私は、笠原っ子や地域の方も学校経営に参画してもらい、皆で一緒により良い学校を作り上げていきたいと考えています。

学校経営を樹木に例えると、根の部分は職員集団、こちらは働き方改革が進んで土台がしっかりとできました。幹の部分は、「子どもファースト」。本校のグランドデザインの中の言葉で言えば「子ども起点の教育」です。枝葉の部分が、部会で話し合われる日課や行事予定や校内研修等にかかわることです。とかく、職員の中で教育課程の話し合いが進むと、枝葉の部分の議論に熱中しがちです。そうではなくて、幹の部分を大切にしてください。職員にとって働きやすい職場が、子どもたちにとって楽しい学校生活を送れる場になるように「子どもの視点」を重視した話し合いをこのあとお願いします。

卒業生への贈り物

2025年1月22日 10時24分
その他

 令和になってから6年間ずっと、本校の卒業生一人一人のために木札を作ってプレゼントしてくださっている方がいます。本校卒業生の埋田正直さんです。今日、校長室を訪問されたので、お礼を伝えながら、お話を伺いました。

 卒業式には、来賓としてお呼びし、卒業証書をもらった後に、子どもたちに直接、名札を手渡していただこうと考えています。

 卒業生の名札のほかにも、校名の札、校長室の校歌や先生方の名札なども作ってくださっています。

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園と小学校でそっくりの活動があるけれど・・・

2025年1月21日 10時32分
園と小学校との接続

 この時期、年長児(5歳児クラス)では、小学校入学に向け、アプローチカリキュラムを始める園が増えています。ただし、小学校教育の前倒しではありません。幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿を押さえたうえで子どもたち個々の力を伸ばしているのです。

 10の姿の中でも特に「協同性」と「言葉による伝え合い」が、小学校生活の中で重要だと考えます。園によっては、「サークルタイム」などの活動で言葉による伝え合いを重視してくれていることがあり、小学校の側としてありがたいです。

 園での遊びの内容は、小学校の学習とそっくりなことがあります。低学年の担任は、子どもたちが園のときにどんな遊びや活動を経験してきたのかを把握しておいたほうがよいと思います。場合によっては、園と小学校で活動の内容やレベルが、逆転してしまうことも起こり得ます。例えば、以下のような内容は、小学校以上にたっぷりと時間をかけて遊びこませるからです。

 ・自分たちですごろくを作る

 ・かるたやこま回しなどの昔の遊び

 ・季節の変化を感じながら自然物を使っての遊び

 ・手作りおもちゃづくり

 ・なわとび、竹馬、かんぽっくり、うんてい、ドッジボール

 ・昔話や絵本を題材にした劇などの表現遊び

 ・卒園式に向けた歌やことば、動作の練習

笠原スポーツ少年団卒団式

2025年1月20日 09時05分
その他

 1月19日(日) 午前10時から本校体育館にて、笠原スポーツ少年団の卒団式が行われました。指導者、6年生以下の団員とその家族も参加して、厳かな雰囲気で式が進行しました。私も来賓として、笠原コミュニティーセンター館長、連合自治会長とともに出席しました。

 8名の6年生が、一人ずつ立派にあいさつを述べました。(1名は体調不良で欠席のため、司会の方が代読。)

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 5年生のキャプテンも立派にあいさつをし、団旗を引き継ぎました。

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 40年以上も続き、親子2代にわたって所属している家庭も多い、まさに地域に根差したチームです。中学校での部活動ではなく、硬式野球に進む卒団生もいます。プロ野球選手(元日本ハムファイターズ投手 浦野博司さん)も輩出した名門チームです。

「笠原スポーツ少年団の志」が唱和されました。

地域の方々に愛されるチームであれ

生活態度で他の生徒の手本であれ

 野球を通して全人教育で地域を愛する人材を育ててくださっていることに感銘を受けました。

学校に隣接し森を学びの場に

2025年1月16日 15時25分
授業

 5月からずっと目を付けていた場所をやっと子どもたちに公開できました。

https://kasahara-e.fukuroi.ed.jp/plugin/blogs/show/17/53/2838#frame-53

https://kasahara-e.fukuroi.ed.jp/plugin/blogs/show/17/53/2929#frame-53

 地面の確認をし、枝や石を拾い、そりで滑っても安全なようにしました。私の子どもたちが20年以上前に使っていたそりが3つあったので、学校に持って来て、ひもを付け替えました。本校の職員たちを連れて、大人がそりで何回か滑って、安全を確認しました。

 また、校地内で枝はらいをして切り落としたものが大量に残っていたので、運んでひもで組み合わせ、秘密基地の骨組みを作ってみました。枝を運びながら、一人で2時間ほどで組み上げました。あとは、ヒノキの小枝を結び付けていけば完成です。2年の生活科や4年の図工で、新しく「ひみつきちを作ろう」という単元を組めないか、担任に相談しているところです。

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歴史小説のすすめ

2025年1月15日 17時00分
授業

 6年生の社会科で、近現代史の学習が進んでいます。小学生には戦国時代の方が人気なのですが、明治から大正期にかけての上り調子の日本史は、かなり痛快でおもしろいと、個人的に思います。ただ、そのおもしろさは、教科書の記述からは伝わりにくいのが難点です。

 私は、中学生のときの朝読書で、吉村昭さんの「ポーツマスの旗」という歴史小説を何度も読み返すほど好きでした。テレビドラマにもなったので、よけいにハマってしまったのかもしれません。日露戦争の講和交渉を行った外務大臣の小村壽太郎(こむら じゅたろう)が、主人公です。歴史の躍動感が、人間の生きざまとして伝わるので分かりやすくなります。司馬遼太郎や城山三郎の小説も、当時の様子を生き生きと伝えてくれます。不平等条約では失敗しましたが、明治から昭和初期にかけて、日本はすぐれた政治家を輩出し、国力を高めていけたことは、幸運だったと思うのです。

 歴史マンガが好きな子は、次は、歴史小説を読んでみることをおすすめします。中学校や高等学校での学習でも必ず役に立ちます。私が、社会科の教員になったのも、歴史小説でおもしろさを知ったのがきっかけです。

氷でワクワクできるのが子ども心

2025年1月10日 08時10分
園と小学校との接続

 ある園では、寒気が近づくと、大きなたらいやいちごが入っていたパックなどに水を張って並べて、外に置いておき、氷を作って遊びに取り入れていました。風が当たらない園舎の影に置いておくと、厚い氷ができるそうで、子どもたちは、よく凍る場所を経験上知っていました。園では、理科的な思考を育ててくれているのです。

 小学校でも、子どもたちは、「氷」に興味があって、手に取ろうとします。「氷」は、教材として優秀です。生活科や理科の学習でなくても、担任の話がきっかけで、子どもたちの探究心をくすぐります。例えば、こんなのはいかがでしょうか。

【問題】 氷の上に、一円玉、五円玉、十円玉、五十円玉を置くと、どうなるでしょうか。硬貨の重さや大きさのちがい、穴の有無などを考え、氷が早く溶けて穴が開くのか、氷が溶け残るのか?予想してみましょう。

 笠原小学校で氷を探してみました。ビオトープの水路は、全部こおっていました。小プールの北東の角が一部こおっていました。厚さ1mm以下のうすい氷です。落ち葉が氷の中にとじこめられていました。大プールはこおっていませんでした。

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 花だんには、しもばしらが立っていました。

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