その他
朝の登校の様子を見守っていると、3年生の子どもたちの中から、「見たよ。テレビに出たい。」と言われました。どうやら、昨日の昼にロイロノートで送ったメッセージに反応してくれたようです。
「いいけど、どんなテレビなの。」(ネコの事件のマスコミ対応が頭をよぎる。)
「あたらしいかぎ」
何のことかよくわからず、「考えておくね。」と答えました。
校長室のパソコンで、ロイロノートの提出箱を確認すると、3年生だけでなく、5年生からも返事がきていました。学校での生活や学習が楽しくなるように、「こんなこといいな できたらいいな」と思うアイデアを教えてほしいという呼びかけに、こんな意見がとどいています。コメントをつけておきます。
① 小学生がおどかすきもだめし
学校のとなりはお寺で、おはかも近くにありますから、やれそうです。学校の東門を出て、おはかを通って、北門から入るコースがおもしろそうです。夜の活動になりますから、新しいPTA会長さんとの話し合いが必要です。PTAや子供会ともつながって、来たい子だけの参加とすれば、やれそうですね。おうちの人たちの協力が必要です。
② 全校遊び 全校かくれんぼ
今年やった活動が好評だったようで、またやりたいみたいです。こちらは、来年度に計画に入れておけば、やれそうです。問題なし。来年度は、ペア学年を作りますから、全校でなくても「ペア学年遊び」もやれそうです。
③ 学校新聞
自分たちで情報発信することは、とてもいいことです。来年度は、笠原小のことを伝える「こどもレポーター」を募集します。学校新聞や学校ホームページで、笠原小のことをどんどん伝えてほしいです。やりたい子は、ロイロノートの校長室の提出箱に立候補(りっこうほ)してください。校長先生といっしょに、学校ホームページを作ってくれる子はいませんか。
④ 昼休みを長くする
先生たちが、来年度の日課を決める話し合いをしていますから、伝えておきます。ただ、夏の間は昼休みを長くしても、外で遊べないので、こまっています。でも、みんなが遊ぶ時間は長くしていきたいです。
⑤ 明るい声で挨拶をする
みんなが気持ちよくすごせるように、来年度も挨拶日本一をめざしてほしいです。ありがとう。
⑥ リモート授業 一人授業
なるほど。どんなふうにやりたいのかをもう少しくわしく教えてもらえるように返事を書きました。
担任が働きかけたわけでもないのに、子どもたちからすぐに反応があったことに驚きました。学級活動での話し合いをお願いしなくても、ICTのツールを使えば、子どもたちと校長が直につながり、意見を交換することができます。これはすごいです。来年度の学校経営の中に、子どもたちのアイデアや要望を反映させて、より良い学校づくりにつなげていこうと思います。
その他
教育課程編成会議全体会で、校長から教職員に伝えた内容です。
新しく校長になってもうすぐ1年が経とうとしています。笠原小のような働きやすい学校に勤めることができて幸せに感じます。年休を取りやすく、職員の超過勤務時間も短く、ストレスチェックの結果も極めて良好です。働く側からすれば、理想的な職場環境を実現できています。
いっぽう、「学校が楽しい」と児童が答える割合は、市内16小中学校の中で、下から2番目です。最も高い学校が67%、本校が26%ですから、大きな差です。
先生たちが働きやすくなったことの恩恵を笠原っ子が受けられていないのだとしたら、私たち教職員のすべきことは、子ども起点、子ども目線で、笠原っ子のために学校を楽しくしてあげることだと思うのです。
私は今日、5年生、4年生、3年生の全員にロイロノートでメッセージを送りました。笠原小学校での生活や学習がより楽しくなるように、子どもたちのアイデアを募集するためです。教育課程編成に向けての話し合いでは、教師目線で教師が目指す学校をつくるのではだめだと思います。私は、笠原っ子や地域の方も学校経営に参画してもらい、皆で一緒により良い学校を作り上げていきたいと考えています。
学校経営を樹木に例えると、根の部分は職員集団、こちらは働き方改革が進んで土台がしっかりとできました。幹の部分は、「子どもファースト」。本校のグランドデザインの中の言葉で言えば「子ども起点の教育」です。枝葉の部分が、部会で話し合われる日課や行事予定や校内研修等にかかわることです。とかく、職員の中で教育課程の話し合いが進むと、枝葉の部分の議論に熱中しがちです。そうではなくて、幹の部分を大切にしてください。職員にとって働きやすい職場が、子どもたちにとって楽しい学校生活を送れる場になるように「子どもの視点」を重視した話し合いをこのあとお願いします。
以下の内容は、職員に伝えていない私の独白。
いつから小学校は、こんなに息苦しい場所になってしまったのだろう。めあてやきまりで子どもたちを管理、評価し、集団生活に順応させていく。そこからはみ出す子は、不適応を起こし不登校になってしまう。小学生の不登校の人数は全国で13万人を超え、11年連続で増え続けている事態は異状ではないか。
個に応じた指導を行うために、特別支援学級に在籍する児童を増やし続けた結果、通常学級でのハードルが上がってしまったのではないか。きちんとできていないと通常学級に居づらくなり、就学支援という名の選別の対象とされてしまいかねない。
発達障がいなのか愛着形成がうまくいっていないのかよくわからない子どもたちも増えてきていると感じる。本来、愛着形成と子どもの心の安定のために、安全基地となるべき担任が、逆に子どもへの攻撃基地となりかねない。先生たちが真面目に仕事をするほど、子どもの心が離れていってしまう。
校長として、本校の先生方に求めるのは、ねじを緩めることである。子どもたちができていないと、できるようにさせたいと思うのが教師の性(さが)である。「あなたができるようにさせなくてもよいし、できないことを大目にみてあげなさい」と、伝えていきたい。何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」なのである。
その他
令和になってから6年間ずっと、本校の卒業生一人一人のために木札を作ってプレゼントしてくださっている方がいます。本校卒業生の埋田正直さんです。今日、校長室を訪問されたので、お礼を伝えながら、お話を伺いました。
卒業式には、来賓としてお呼びし、卒業証書をもらった後に、子どもたちに直接、名札を手渡していただこうと考えています。
卒業生の名札のほかにも、校名の札、校長室の校歌や先生方の名札なども作ってくださっています。

私も、埋田さんから4月に木札をいただきました。たて30cm、横9cmの立派なものです。木の板を電熱線でくりぬいて作っています。6年生が理科の実験で発泡スチロールを切っていたのと同じ作り方です。

園と小学校との接続
この時期、年長児(5歳児クラス)では、小学校入学に向け、アプローチカリキュラムを始める園が増えています。ただし、小学校教育の前倒しではありません。幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿を押さえたうえで子どもたち個々の力を伸ばしているのです。
10の姿の中でも特に「協同性」と「言葉による伝え合い」が、小学校生活の中で重要だと考えます。園によっては、「サークルタイム」などの活動で言葉による伝え合いを重視してくれていることがあり、小学校の側としてありがたいです。
園での遊びの内容は、小学校の学習とそっくりなことがあります。低学年の担任は、子どもたちが園のときにどんな遊びや活動を経験してきたのかを把握しておいたほうがよいと思います。場合によっては、園と小学校で活動の内容やレベルが、逆転してしまうことも起こり得ます。例えば、以下のような内容は、小学校以上にたっぷりと時間をかけて遊びこませるからです。
・自分たちですごろくを作る
・かるたやこま回しなどの昔の遊び
・季節の変化を感じながら自然物を使っての遊び
・手作りおもちゃづくり
・なわとび、竹馬、かんぽっくり、うんてい、ドッジボール
・昔話や絵本を題材にした劇などの表現遊び
・卒園式に向けた歌やことば、動作の練習
2月になったら、校長を含め本校職員には、小学校周辺のいろいろな園の保育や教育の様子を参観に行ってもらうようにします。
なお、10の姿については、以前に紹介したページを参照してください。
https://kasahara-e.fukuroi.ed.jp/plugin/blogs/show/17/53/2859#frame-53
その他
1月19日(日) 午前10時から本校体育館にて、笠原スポーツ少年団の卒団式が行われました。指導者、6年生以下の団員とその家族も参加して、厳かな雰囲気で式が進行しました。私も来賓として、笠原コミュニティーセンター館長、連合自治会長とともに出席しました。
8名の6年生が、一人ずつ立派にあいさつを述べました。(1名は体調不良で欠席のため、司会の方が代読。)



5年生のキャプテンも立派にあいさつをし、団旗を引き継ぎました。

40年以上も続き、親子2代にわたって所属している家庭も多い、まさに地域に根差したチームです。中学校での部活動ではなく、硬式野球に進む卒団生もいます。プロ野球選手(元日本ハムファイターズ投手 浦野博司さん)も輩出した名門チームです。
「笠原スポーツ少年団の志」が唱和されました。
地域の方々に愛されるチームであれ
生活態度で他の生徒の手本であれ
野球を通して全人教育で地域を愛する人材を育ててくださっていることに感銘を受けました。
授業
5月からずっと目を付けていた場所をやっと子どもたちに公開できました。
https://kasahara-e.fukuroi.ed.jp/plugin/blogs/show/17/53/2838#frame-53
https://kasahara-e.fukuroi.ed.jp/plugin/blogs/show/17/53/2929#frame-53
地面の確認をし、枝や石を拾い、そりで滑っても安全なようにしました。私の子どもたちが20年以上前に使っていたそりが3つあったので、学校に持って来て、ひもを付け替えました。本校の職員たちを連れて、大人がそりで何回か滑って、安全を確認しました。
また、校地内で枝はらいをして切り落としたものが大量に残っていたので、運んでひもで組み合わせ、秘密基地の骨組みを作ってみました。枝を運びながら、一人で2時間ほどで組み上げました。あとは、ヒノキの小枝を結び付けていけば完成です。2年の生活科や4年の図工で、新しく「ひみつきちを作ろう」という単元を組めないか、担任に相談しているところです。

ロープと滑車も用意したので、2本の木の間にターザンロープ(ジップライン)の遊具を作る予定です。大きな枝の下には、ブランコも作れます。ツリーハウスを作れるくらいのいい木もあります。昔のように子どもたちの遊び場として、笠原小自慢の場所になればと思います。子どもたちや先生方をいっぱい遊ばせて、その気にさせようと作戦を考えています。
ネイチャーゲームや理科での樹木や生き物の観察の場としても活用できると思います。校庭にたっぷりとある落ち葉や枝を有効活用し、笠原小ならではのダイナミックな活動が行えると思うのです。
授業
6年生の社会科で、近現代史の学習が進んでいます。小学生には戦国時代の方が人気なのですが、明治から大正期にかけての上り調子の日本史は、かなり痛快でおもしろいと、個人的に思います。ただ、そのおもしろさは、教科書の記述からは伝わりにくいのが難点です。
私は、中学生のときの朝読書で、吉村昭さんの「ポーツマスの旗」という歴史小説を何度も読み返すほど好きでした。テレビドラマにもなったので、よけいにハマってしまったのかもしれません。日露戦争の講和交渉を行った外務大臣の小村壽太郎(こむら じゅたろう)が、主人公です。歴史の躍動感が、人間の生きざまとして伝わるので分かりやすくなります。司馬遼太郎や城山三郎の小説も、当時の様子を生き生きと伝えてくれます。不平等条約では失敗しましたが、明治から昭和初期にかけて、日本はすぐれた政治家を輩出し、国力を高めていけたことは、幸運だったと思うのです。
歴史マンガが好きな子は、次は、歴史小説を読んでみることをおすすめします。中学校や高等学校での学習でも必ず役に立ちます。私が、社会科の教員になったのも、歴史小説でおもしろさを知ったのがきっかけです。
ある程度長い小説を読み切る力を小学校のうちにつけておくと、その後の学力向上につながると思います。文章を読むスピードも速くなるし、読解力も付きます。
最近の高校入試の問題を見ると、けっこうな量の文章やデータを読み込んで、関連付けて答える問題が増えてきていると感じます。知識として暗記しただけでは、点数が取りにくくなっています。歴史は、ストーリーとして自分の頭の中に入っていると、説明しやすくなります。
園と小学校との接続
ある園では、寒気が近づくと、大きなたらいやいちごが入っていたパックなどに水を張って並べて、外に置いておき、氷を作って遊びに取り入れていました。風が当たらない園舎の影に置いておくと、厚い氷ができるそうで、子どもたちは、よく凍る場所を経験上知っていました。園では、理科的な思考を育ててくれているのです。
小学校でも、子どもたちは、「氷」に興味があって、手に取ろうとします。「氷」は、教材として優秀です。生活科や理科の学習でなくても、担任の話がきっかけで、子どもたちの探究心をくすぐります。例えば、こんなのはいかがでしょうか。
【問題】 氷の上に、一円玉、五円玉、十円玉、五十円玉を置くと、どうなるでしょうか。硬貨の重さや大きさのちがい、穴の有無などを考え、氷が早く溶けて穴が開くのか、氷が溶け残るのか?予想してみましょう。
笠原小学校で氷を探してみました。ビオトープの水路は、全部こおっていました。小プールの北東の角が一部こおっていました。厚さ1mm以下のうすい氷です。落ち葉が氷の中にとじこめられていました。大プールはこおっていませんでした。



花だんには、しもばしらが立っていました。
