校長のあたまのなか

「子ども起点の教育」

2025年1月22日 16時35分
その他

 教育課程編成会議全体会で、校長から教職員に伝えた内容です。

 新しく校長になってもうすぐ1年が経とうとしています。笠原小のような働きやすい学校に勤めることができて幸せに感じます。年休を取りやすく、職員の超過勤務時間も短く、ストレスチェックの結果も極めて良好です。働く側からすれば、理想的な職場環境を実現できています。

 いっぽう、「学校が楽しい」と児童が答える割合は、市内16小中学校の中で、下から2番目です。最も高い学校が67%、本校が26%ですから、大きな差です。

先生たちが働きやすくなったことの恩恵を笠原っ子が受けられていないのだとしたら、私たち教職員のすべきことは、子ども起点、子ども目線で、笠原っ子のために学校を楽しくしてあげることだと思うのです。

私は今日、5年生、4年生、3年生の全員にロイロノートでメッセージを送りました。笠原小学校での生活や学習がより楽しくなるように、子どもたちのアイデアを募集するためです。教育課程編成に向けての話し合いでは、教師目線で教師が目指す学校をつくるのではだめだと思います。私は、笠原っ子や地域の方も学校経営に参画してもらい、皆で一緒により良い学校を作り上げていきたいと考えています。

学校経営を樹木に例えると、根の部分は職員集団、こちらは働き方改革が進んで土台がしっかりとできました。幹の部分は、「子どもファースト」。本校のグランドデザインの中の言葉で言えば「子ども起点の教育」です。枝葉の部分が、部会で話し合われる日課や行事予定や校内研修等にかかわることです。とかく、職員の中で教育課程の話し合いが進むと、枝葉の部分の議論に熱中しがちです。そうではなくて、幹の部分を大切にしてください。職員にとって働きやすい職場が、子どもたちにとって楽しい学校生活を送れる場になるように「子どもの視点」を重視した話し合いをこのあとお願いします。