園と小学校でそっくりの活動があるけれど・・・
2025年1月21日 10時32分この時期、年長児(5歳児クラス)では、小学校入学に向け、アプローチカリキュラムを始める園が増えています。ただし、小学校教育の前倒しではありません。幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿を押さえたうえで子どもたち個々の力を伸ばしているのです。
10の姿の中でも特に「協同性」と「言葉による伝え合い」が、小学校生活の中で重要だと考えます。園によっては、「サークルタイム」などの活動で言葉による伝え合いを重視してくれていることがあり、小学校の側としてありがたいです。
園での遊びの内容は、小学校の学習とそっくりなことがあります。低学年の担任は、子どもたちが園のときにどんな遊びや活動を経験してきたのかを把握しておいたほうがよいと思います。場合によっては、園と小学校で活動の内容やレベルが、逆転してしまうことも起こり得ます。例えば、以下のような内容は、小学校以上にたっぷりと時間をかけて遊びこませるからです。
・自分たちですごろくを作る
・かるたやこま回しなどの昔の遊び
・季節の変化を感じながら自然物を使っての遊び
・手作りおもちゃづくり
・なわとび、竹馬、かんぽっくり、うんてい、ドッジボール
・昔話や絵本を題材にした劇などの表現遊び
・卒園式に向けた歌やことば、動作の練習