校長のあたまのなか

笠原スポーツ少年団卒団式

2025年1月20日 09時05分
その他

 1月19日(日) 午前10時から本校体育館にて、笠原スポーツ少年団の卒団式が行われました。指導者、6年生以下の団員とその家族も参加して、厳かな雰囲気で式が進行しました。私も来賓として、笠原コミュニティーセンター館長、連合自治会長とともに出席しました。

 8名の6年生が、一人ずつ立派にあいさつを述べました。(1名は体調不良で欠席のため、司会の方が代読。)

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 5年生のキャプテンも立派にあいさつをし、団旗を引き継ぎました。

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 40年以上も続き、親子2代にわたって所属している家庭も多い、まさに地域に根差したチームです。中学校での部活動ではなく、硬式野球に進む卒団生もいます。プロ野球選手(元日本ハムファイターズ投手 浦野博司さん)も輩出した名門チームです。

「笠原スポーツ少年団の志」が唱和されました。

地域の方々に愛されるチームであれ

生活態度で他の生徒の手本であれ

 野球を通して全人教育で地域を愛する人材を育ててくださっていることに感銘を受けました。

学校に隣接し森を学びの場に

2025年1月16日 15時25分
授業

 5月からずっと目を付けていた場所をやっと子どもたちに公開できました。

https://kasahara-e.fukuroi.ed.jp/plugin/blogs/show/17/53/2838#frame-53

https://kasahara-e.fukuroi.ed.jp/plugin/blogs/show/17/53/2929#frame-53

 地面の確認をし、枝や石を拾い、そりで滑っても安全なようにしました。私の子どもたちが20年以上前に使っていたそりが3つあったので、学校に持って来て、ひもを付け替えました。本校の職員たちを連れて、大人がそりで何回か滑って、安全を確認しました。

 また、校地内で枝はらいをして切り落としたものが大量に残っていたので、運んでひもで組み合わせ、秘密基地の骨組みを作ってみました。枝を運びながら、一人で2時間ほどで組み上げました。あとは、ヒノキの小枝を結び付けていけば完成です。2年の生活科や4年の図工で、新しく「ひみつきちを作ろう」という単元を組めないか、担任に相談しているところです。

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歴史小説のすすめ

2025年1月15日 17時00分
授業

 6年生の社会科で、近現代史の学習が進んでいます。小学生には戦国時代の方が人気なのですが、明治から大正期にかけての上り調子の日本史は、かなり痛快でおもしろいと、個人的に思います。ただ、そのおもしろさは、教科書の記述からは伝わりにくいのが難点です。

 私は、中学生のときの朝読書で、吉村昭さんの「ポーツマスの旗」という歴史小説を何度も読み返すほど好きでした。テレビドラマにもなったので、よけいにハマってしまったのかもしれません。日露戦争の講和交渉を行った外務大臣の小村壽太郎(こむら じゅたろう)が、主人公です。歴史の躍動感が、人間の生きざまとして伝わるので分かりやすくなります。司馬遼太郎や城山三郎の小説も、当時の様子を生き生きと伝えてくれます。不平等条約では失敗しましたが、明治から昭和初期にかけて、日本はすぐれた政治家を輩出し、国力を高めていけたことは、幸運だったと思うのです。

 歴史マンガが好きな子は、次は、歴史小説を読んでみることをおすすめします。中学校や高等学校での学習でも必ず役に立ちます。私が、社会科の教員になったのも、歴史小説でおもしろさを知ったのがきっかけです。

氷でワクワクできるのが子ども心

2025年1月10日 08時10分
園と小学校との接続

 ある園では、寒気が近づくと、大きなたらいやいちごが入っていたパックなどに水を張って並べて、外に置いておき、氷を作って遊びに取り入れていました。風が当たらない園舎の影に置いておくと、厚い氷ができるそうで、子どもたちは、よく凍る場所を経験上知っていました。園では、理科的な思考を育ててくれているのです。

 小学校でも、子どもたちは、「氷」に興味があって、手に取ろうとします。「氷」は、教材として優秀です。生活科や理科の学習でなくても、担任の話がきっかけで、子どもたちの探究心をくすぐります。例えば、こんなのはいかがでしょうか。

【問題】 氷の上に、一円玉、五円玉、十円玉、五十円玉を置くと、どうなるでしょうか。硬貨の重さや大きさのちがい、穴の有無などを考え、氷が早く溶けて穴が開くのか、氷が溶け残るのか?予想してみましょう。

 笠原小学校で氷を探してみました。ビオトープの水路は、全部こおっていました。小プールの北東の角が一部こおっていました。厚さ1mm以下のうすい氷です。落ち葉が氷の中にとじこめられていました。大プールはこおっていませんでした。

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 花だんには、しもばしらが立っていました。

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落ち葉が多い学校

2025年1月9日 14時04分
園と小学校との接続

 校舎南側には、モミジバフウの並木があります。

https://www.jugemusha.com/jumoku-zz-momijibafuu.htm

落ち葉は大きく、大量です。あちこちに風で吹き溜まっています。

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 年間を通して、大量の落ち葉が出る本校では、校務員が一人で集めて、クリーンセンターに運んだり、ビオトープでカブトムシの幼虫が育つように腐葉土にしてくれたりしています。校舎の曲がり角で落ち葉焚きの焼き芋は、危なくてできません。

 校舎北側にも、ケヤキ、ハクモクレン、クロマツをはじめ、大量の落ち葉を出す樹木が茂っています。

 資源としての落ち葉の活用方法を考えています。園では、落ち葉のプールやベッドにして、落ち葉の中に顔だけ出して埋まってしまうのを見たことがあります。それとも、斜面に敷き詰めて、そり遊びをしようか。

 落ち葉で遊びを考えるのは、園の発想に近いです。生活科や総合的な学習の時間でやっても楽しいのでは、と思います。

理科教育の根底

2025年1月9日 09時51分
授業

 天竜川河口にある掛塚(現磐田市掛塚)出身、明治元年の生まれすごい生物学者が、丘 浅次郎(おか あさじろう)という人である。

 古本屋で著作を手に入れ、読んだら驚いた。大正7年(1918年)に発表された「理科教育の根底」では、今でも通用する教育の課題を、100年以上前に的確に指摘されていた。私個人の感想だが、令和になって読んだ教育関係の書籍等の中で、一番よかった。それで、本校職員にも紹介したくなった。仮名遣いが古い部分があるので、要約しながら分かりやすく伝えたいと思う。

 丘 浅次郎が指摘する「理科教育の根底」のポイントは、「研究心の養成」である。どれだけ予算をかけて機器をそろえて、理科的な知識や技能を児童に覚えさせてもだめだと訴える。以下の指摘は、今でも十分通用する。

・「研究心のないところには、決して独創的な新工夫ができるはずがない。我が国今日の教育上の急務は、研究心の養成にある。

・実物に触れさせ、実験さえさせれば、理科の教授の目的を達したと考えるのは大きな問題である。

・直に役に立つ事柄ばかり教材として、教えて覚えさせることが主になって、研究心の養成は忘れ去られている。

 では、研究心はどのように養成すればよいのかという点についてはこんなふうに述べている。

・子どもたちに自由に物を見させ、考えさせ、疑わせる。そうして、自分の力で問題解決させることでしか、研究心は養成できない。

・同じものを見ても、子どもが不思議と思う点は異なる。だから、個に応じた学習が、第一に必要な条件である。

・(教師が教え込むのではなく)子どもと共に観察、実験を行って推理し、事実からその答えを求める。

・真の理科教授は、初めから終わりまで子どもたちの頭脳を個々に自由に働くように仕向け、教師はただ、個人的に子どもの相談役となるべきである。

 丘 浅次郎は、当時の小中学校で50~60人が1つの教室に押し込まれて理科教育が行われることに反発し、10~15人の少人数指導の必要を訴えた。

 また、疑うことの重要性も説き、教師の態度に反省を求めている。

・教師の態度や教える内容によって、(子どもたちに一方的に)理解を押し付けていないか。

・当然、起こるべきであろう疑問を子どもは口に出せず、頭から押さえつけて信じるように差し向けていることはないか。

・こういうことをさせておいて、次の時間には、自由に独創的に考えさせようとしても、(子どもたちにとって)無理な注文であって、できるはずがない。

 ここからは、校長としての私見。丘 浅次郎のいう「研究心」を「探究的な学び」と置き換えれば、理科以外の教科も含め、「令和の日本型教育」で求めているものと合致する。個別最適な環境を整え、主体的に学べるようにしていくのが、私たち教師の役割であろう。優れた教師とは、教え方がうまいだけでなく、子どもの疑問にいっしょに寄り添って問題解決に導く者のことだと思う。

 45分間の中で、「効率よく教えて分からせる」のではなく、考えたくなるように仕向け、「一緒に疑問(分からないこと)を解決する」カウンセリングマインドで臨んでほしいと本校職員に願う。

12月進捗状況

2025年1月7日 15時47分
働き方改革

 12月分の自校集計では、常勤18名(支援員等を含む)の超過勤務時間(残業)の平均は、16時間46分だった。11月よりも6時間56分減り、20時間以下の目標を達成できた。45時間超は0人。教頭と教務主任の超過勤務時間はそれぞれ、35時間59分と27時間30分だった。学級担任で最も超過勤務時間が長かったのは、26時間49分だった。

 学期末の成績処理や保護者面談に向けての資料準備等があったが、短縮日課等を活用して対応できていた。

 12月初めに、校庭に猫の頭部が置かれる事件が発生し、警察と市教委への連絡・報告、マスコミ対応、PTAや自治会への協力依頼等の業務があったが、主に管理職だったので、他の教職員の超過勤務にはつながらなかった。

 本校は袋井市内、いや静岡県内の小学校の中でも働き方改革にかなり成功しているのではないかと思う。

未来のことはよくわからないから

2025年1月7日 10時34分
その他

 2025年になりました。あけましておめでとうございます。

 みなさんは今、防災頭巾を持って体育館に来ていますね。防災頭巾っていつごろ始まったのか考えたことがありますか。私が小学校に入学したときには、防災頭巾はありませんでした。でも、小学校卒業のときには、防災頭巾を使っていました。

静岡県では、1975年ごろから、東海地震が来ると騒がれ始め、防災頭巾を使うようになったようです。地震の避難訓練が始まったのも同じころです。テレビでは「日本沈没」というドラマがあって、もうすぐ地震が来るのだと本気でこわがっていました。静岡県以外のところでは、大きな地震が何回も起きましたが、東海地震はまだ起きていません。今では東海地震という言葉も使われなくなりました。地震は必ず来るのでしょうが、いつどこで起きるのかを正確に予知するのは無理みたいです。

 私が小学生のころに見ていたアニメや特撮などの子供番組では、50年後の未来は、人型のロボットがあって、地球は公害で汚染され、宇宙にどんどん進出しているような感じでした。子供向けの雑誌には、人口が増えすぎて、日本は資源も食料もなくなってしまうと書かれていました。逆に日本は子どもの数が減って大変になるという未来は想像できませんでした。

 未来のことはよくわからない。何が本当なのかよくわからない時代になっていると思います。ネット上では、フェイクニュースという、嘘の情報があふれています。だからこそ、みんなには何が正しいのかを判断できる力を育てていかなくてはならないと思います。そのための頭の訓練になるのが、小学校で身に付ける学習だと思います。たくさん考えて、頭を鍛えてほしいのです。どんな未来になるとしても、自分で考え判断する力は必ず役に立ちます。

 私は、小学生のころ、自分が校長になる未来など全く考えていませんでした。みなさんも、あと10年くらいで大人になります。何かの仕事をして社会の役に立っているか、この世界がよりよくなるように研究を続けているのかは分かりません。どんな未来になるとしても、自分を信じて生きていける強い子に育ってくれることを願っています。

強い子とは、「あきらめの悪い子」でもあります。「どうせ無理」ではなく、「やればできる」と粘り強く思える子なのです。

(3学期始業式 校長の話)