働き方改革
明朝の職員集合は午前6時。6年生は6時20分登校。早い。
勤務時間外なので、教頭以外の職員の見送りは行いませんが、ご容赦願います。同様に学校に戻ってくる27日の午後6時30分も、教頭が出迎えを行います。働き方改革を進めている本校では、修学旅行時の職員による見送りや出迎えの対応を極力やめていきます。
つい最近まで学校では、修学旅行のときには、ほぼすべての職員が早めに出勤し、駐車場の案内や見送りを行いました。帰りには、校舎の電灯をすべてつけて明るくして、多くの職員が出迎えました。時間外勤務という扱いもなく、そうすることが小学校の文化として残ってきたのだと思います。
修学旅行の引率を行った職員は、勤務時間の割り振りをきちんと行い、超過した時間分の休みを別の日にとってもらいます。
今回の修学旅行の様子は、現地から学校ホームページとコドモンでこまめに発信していこうと考えています。6年生の保護者は、学校ホームページをチェックしてみてください。
授業
11月20日から、2年生のために昼休みに校長室で「九九道場」を開きます。初日から、道場やぶりが来ました。(セリフを言って入室します。)
「せっしゃは、〇〇(自分の名前)と もうす。いざ、九九道場やぶり にまいった。くだり九九で じんじょうに しょうぶ ねがいたい。」
「ちょうせん おうけ いたす」(と答え、ストップウォッチ スタート)
「九九八十一、九八七十二、九七六十三・・・・・・」
(失敗すると、ブブーの効果音が鳴り、終了)
延べ16人がいどみ、いまだ合格がありません。3年生も見学に入室しましたが、おそれをなして挑戦してきません。ついに、合格者が出ました。2年担任が用意した賞状に名前と日付を書いて、賞状授与。初日の道場やぶり成功者は1名のみとなりました。

時間制限はありませんが、言いまちがいや九九をとばすと、道場やぶり失敗になります。一日に何度でも挑戦できますが、練習不足の場合は、「しゅぎょうが たらん」と言って退出させます。

その他
校舎の外壁工事が始まり、足場が組まれていきます。工事にかかわる人たちは、若手が多く、活気があります。チームワークよく、声を掛け合いながら仕事をして、見ていて気持ちがよいです。
今日は朝から冷たい雨が降っていますが、作業が進んでいます。休み時間に合わせて、音が出る作業をしてくれます。配慮していただき感謝です。



授業
本校の児童は、漢字の書き取りが苦手な子が多い。職員室でも、テストの漢字が書けていないことが話題になる。2年生でも漢字が定着せず、3年担任は、1年生からさかのぼってプリントで練習を行っているが、まだ1年生が合格しない子がいると聞く。
今までの指導方法に固執せずに、いろいろと試してもらいたいと思う。その中でうまくいくものがあれば、本校の職員で共有していけばいい。研修主任がリーダーシップをとって、漢字の指導に力点をおいてもらおうと思う。楽しく漢字を学ばせてほしい。漢字が読めず、語彙も少なければ、読解力以前の問題である。
本校の子どもたちは、クイズが好きである。漢字もどんどんクイズにして、授業の合間に子どもたちに示してはどうだろう。おもしろいサイトがあったので、参考にどうぞ。
https://kanji.kuizu100.net/
授業
日本が誇る漢字の碩学に白川 静 博士がいた。中国人もびっくりの漢字研究者である。新書版の「漢字百話」や「常用字解」は、今でもときどき読み返すくらい好きな本である。
古代、漢字は亀の甲羅や牛の肩甲骨に刻まれた占いのための文字として生まれている。文字としての神秘性やかっこよさは、エジプトのヒエログリフに勝ると個人的に思う。
欧米人にとって、漢字はCOOLであり、Tシャツやタトゥー、洋楽のレコードジャケットなどに使われた。1980年代には、黒人アーティストのマイルス・デイヴィスやプリンスが、漢字がデザインされた服を着てコンサートをしていたのを覚えている。(日本人の私には、それほどカッコいいとは思わなかったが・・・・)
何を言いたいのかというと、子どもたちにも漢字を好きになってもらえばいいと思うのだ。漢字が好きになれば、自ら学ぶようになる。教師の役目は、子どもたちを早期に漢字嫌いにさせないことではなかろうか。
白川 静 博士の出身県である福井では、「白川静漢字教育賞」なるものを創設している。
「白川静漢字教育賞」は漢字文化の振興に寄与された白川静博士を顕彰し、新しい指導法や特色ある教材によって、継続的に漢字教育を実践し、成果及び努力が認められる個人・団体を賞するもので平成25年度に創設しました。令和3年度(第8回)からは「小・中学生の部」を新設し、漢字に関する作品を小・中学生からも募集しています。(福井県ホームページより引用)
本校職員にも「白川漢字教育賞」を参照することをお勧めする。秀逸な漢字指導方法が満載である。
https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/syoubun/shirakawa/kyouikusyou.html
授業
【その1】漢字の覚え方に言いながら書くというのがある。書き順もいっしょに覚えられる利点がある。例えば、
「たて よこ たて よこよこ よこまげはねる てん4つ」
2年生で習う書き順を間違えやすい動物の漢字だがお分かりになるだろうか。ヒヒーントは不要だろう。
手だけでなく、口も動かし、耳で聞くので、脳の機能を総動員して漢字を覚える分、記憶に残りやすいのではないか。
同じく、2年生で習う漢字をもう一問。
「たて かぎはねる ひと ひと」
食べ物をあらわす字である。部首になると月(にくづき)に変化。
【その2】漢字の覚え方に、グループで覚えるやり方がある。同じ部首をもつ漢字をセットで覚えてしまうので効率がよい。
「月(にくづき)」を部首にもつ漢字は、体の部分に関係がある。少なくとも漢字の一部分のパーツは予想がつくのである。
胃 肩 脈 肺 胸 脚 脳 腹 腸 腰
【その3】漢字の画数が増え、複雑になってくると、【その1】のような覚え方は、まどろっこしい。合体漢字が使える。例えば、「親」は、立+木+見の合体である。漢字全体の形を覚えようとするのではなく、すでに覚えた漢字を組み合わせるように覚えるほうが効率がよい。
「학교」というハングルを一目見て、正確に書き写すことは、韓国語に親しんでいないと難しい。ハングルの仕組みが分かっていれば、書くのがずっと楽になる。ちなみに読みはハッキョで、意味は学校である。참이슬 と 김치 も見慣れれば分かるようになる。(私が書けるハングルはこれら3つだけなので、自慢できるレベルにない。)
十画を超えるような複雑な漢字を、ゼロベースで再現して書き写すのはかなり高度な技である。だから外国人は漢字で苦労する。部分に分けて再現して、組み合わせる合体漢字は、漢字を覚える際にかなり有効である。
授業
年齢のせいなのか、手書きの機会が減ったせいなのか、私は、書けない漢字が増えている。先日、書けなかったのは、「鞄」だ。偏(へん)の革は問題なし。旁(つくり)のごちゃごちゃした中の部分が思い出せなかった。
しかし、情報端末での漢字変換機能は優秀であるから、漢字が書けなくても読めてさえいれば、それほど問題は起きない。何とかなる。
小学校段階では、書き取りを熱心に行うが、今後は漢字の「読み」をより重視すべきだと思う。新出漢字指導は、だいたい以下のようなものである。
① 漢字の提示(板書、デジタル教科書、漢字ドリル)
② 形、読み、筆順の確認(字の成り立ちや意味を含むこともある)
③ 指での空書き 漢字ドリルやノートでの書く練習
④ 日々の書き取り(宿題)
⑤ 漢字小テストやプリント
1年生から6年生までに習う漢字は、1026字もあるのだ。日々、使わなければ、脳の短期記憶の段階にとどまり、どんどん忘れていく。習った字を忘れないようにしながら、新しい字を覚えていかなくてはならない。だから、「手が覚える」くらいに書かせる指導が従来から行われてきた。寺の坊主の写経並みに、与えられたお手本を日々書き写す、根性論のような練習が続くのだ。
陰山英男さんは、「陰山メソッド」として、短期間で集中的な漢字学習と、その後の徹底した反復学習を行った。その学年で習う字は、5月ごろまでにすべて習い、あとはひたすら反復練習で定着させていく力技のような指導である。陰山さんのようなカリスマ教師でなければ、ここまで子どもたちを追い込むのは難しいと思う。