授業
年齢のせいなのか、手書きの機会が減ったせいなのか、私は、書けない漢字が増えている。先日、書けなかったのは、「鞄」だ。偏(へん)の革は問題なし。旁(つくり)のごちゃごちゃした中の部分が思い出せなかった。
しかし、情報端末での漢字変換機能は優秀であるから、漢字が書けなくても読めてさえいれば、それほど問題は起きない。何とかなる。
小学校段階では、書き取りを熱心に行うが、今後は漢字の「読み」をより重視すべきだと思う。新出漢字指導は、だいたい以下のようなものである。
① 漢字の提示(板書、デジタル教科書、漢字ドリル)
② 形、読み、筆順の確認(字の成り立ちや意味を含むこともある)
③ 指での空書き 漢字ドリルやノートでの書く練習
④ 日々の書き取り(宿題)
⑤ 漢字小テストやプリント
1年生から6年生までに習う漢字は、1026字もあるのだ。日々、使わなければ、脳の短期記憶の段階にとどまり、どんどん忘れていく。習った字を忘れないようにしながら、新しい字を覚えていかなくてはならない。だから、「手が覚える」くらいに書かせる指導が従来から行われてきた。寺の坊主の写経並みに、与えられたお手本を日々書き写す、根性論のような練習が続くのだ。
陰山英男さんは、「陰山メソッド」として、短期間で集中的な漢字学習と、その後の徹底した反復学習を行った。その学年で習う字は、5月ごろまでにすべて習い、あとはひたすら反復練習で定着させていく力技のような指導である。陰山さんのようなカリスマ教師でなければ、ここまで子どもたちを追い込むのは難しいと思う。
環境教育
正門へと続く坂に、カラスウリの実がたれさがっていました。
「真っ赤な秋」の歌詞に「からすうりってまっかだな」というところがあります。目の前の実は、オレンジ色で真っ赤ではありません。持ち帰って調べてみることにしました。
カラスウリの種子は、小さなクロワッサンのような形をしています。種子を見れば、分かると思ったのです。
実を割ってみると、種子は丸い形。「カラスウリ(烏瓜)」ではなく、「キカラスウリ(黄烏瓜)」でした。だから、真っ赤でなくてもいいのです。



キカラスウリの近くには、小ぶりなアケビの実がありました。

その他
11月11日(月)に体育館で会礼を行いました。以下は校長の講話です。
小さい子に昔からずっと人気があるヒーローって何だと思いますか。ヒント、なかまがたくさんいます。昔から名前がずっと変わっていません。食べ物の名前がついています。(アンパンマン 正解)
幼稚園やこども園の子たちには、今でもアンパンマンは大人気です。ジャイアンよりもずっと人気があります。アンパンマンよりも強くてかっこいいヒーローはいっぱいいたのに、50年くらいずっと人気が落ちていないのです。
アンパンマンは意外と弱いです。武器を持っていませんし、水にぬれると力が抜けてしまいます。ジャムおじさんに助けてもらわないと戦えないことがあります。
私は、アンパンマンが人気者なのは、やさしいからだと思うのです。アンパンマンは自分のためでなく、他人のために戦っているからすごいです。バイキンマンがどんなに悪いことをしても、ゆるしてやさしくすることがあるくらいです。バイキンマンの悪口は言いませんし、自分から先にこうげきすることもしません。
アニメの「それゆけアンパンマン」の歌を聞いたことがある人は多いと思います。歌の中の言葉に「なんのために生まれて なにをして生きるのか こたえられないなんて そんなのはいやだ」というところがあります。聞いてみましょう。(音源を聞かせる)
アンパンマンの作者のやなせたかしさんの強い思いが入っているところだそうです。やなせさんは、「ひとはみんな、よろこばせごっこをして生きている」アンパンマンもほかの人を喜ばせることが、楽しくて幸せだと感じて生きていると言っています。だから、あんなにやさしくできるのだ、と私は思います。
自分のことだけを考え、自分さえよければいい。イライラしてほかの人の悪口を言ったり、いじめたりする、ジャイアンみたいな強い子は、この中にいませんか? 他人を攻撃すると、他人からも攻撃されます。
アンパンマンみたいにやさしくて強い子は、この中にいますか? 他人を幸せにしようとすると、他人からも幸せを受け取ります。
笠原っ子にはアンパンマンのような「強い子」になってほしいと願っています。
環境教育
ビオトープでは、イヌタデがたくさん見られます。花や実を赤飯に見立てて、「アカマンマ」という別名があります。地味な植物ですが、よく見ると、とても美しいです。



フジバカマの花の香りが一面にただよっていて、すがすがしいです。アサギマダラは確認できませんでした。アキアカネの打水産卵が見られました。
その他
外壁工事のために足場の組み立てが始まりました。子どもたちの安全に配慮して対応していきます。


昨晩に降った雨の量が多かったのか、運動場にはまだ大きな水たまりが3か所ありました。もうすぐお昼なのにこんなに乾きが悪いのは珍しいです。


働き方改革
10月分の自校集計では、常勤19名(支援員等を含む)の超過勤務時間(残業)の平均は、26時間6分だった。9月よりも5時間38分増えた。45時間超は、0人。教頭と教務主任の超過勤務時間はそれぞれ、30時間53分と34時間9分だった。学級担任で最も超過勤務時間が長かったのは、39時間7分(6年担任)だった。
運動会、人事管理訪問、修学旅行準備等で業務量が増えたためだと考えられる。特定の教職員の負担増とならないように配慮していきたい。
環境教育
登校の途中で、「くっつきむし」を集めて、友達に投げる遊びが流行しています。校舎内にも投げたものが散乱し始めたので、高学年の教室で学級指導が行われました。おもしろがって友達に投げつけるのですが、相手は嫌がっているかもしれないので、校内への持ち込みを禁じたようです。

ところで、「くっつきむし」の正体を知っていますか?
コセンダングサという植物です。種子の先に2つに分かれたかぎづめが付いていて、動物の体にくっついて、種子を遠くに運んでもらうのです。

私は、「コセンダングサは、通学路に多いのではないか」と考えています。なぜなら、コセンダングサの種子は、自動車にくっつくことはないからです。犬や猫が通るところ、もっと言えば、必ず子どもたちが通る道では、子どもたちに遊ばれながら、種子が運ばれると思うのです。だから、通学路や学校周辺にコセンダングサが多いという仮説を思いつきました。実際に校地や学校周辺を観察すると、あちこちで自生していました。きっと、子どもたちが運んでくれた種から育ったのでしょう。コセンダングサと子どもたちは相性がいいようです。
研修
11月7日(木)浅羽中学校で保健委員会が開かれました。5つの小中学校から集まった保護者代表でグループを作り、活発な話し合いがおこなわれました。最後の指導講評の役を頼まれていたので、5分弱お話をしました。以下は、そのときの原稿です。
昨年度まで磐田市で幼稚園・保育園・こども園関係の仕事をしていたので、園から呼ばれて保護者のみなさんに小学校とのつながりやメディアとの付き合い方について話をすることがありました。
園の保護者に紹介したのが、シンガポールの小学1年生が書いた「ぼくはスマホになりたい」という作文です。小さいころから家にいても、父や母はスマホをさわってばかりいて、ぼくと遊んだり、話をしたりしてくれない。ぼくがスマホだったら、父や母はぼくの方を見てくれる。だからスマホになりたいという内容でした。
スマホ育児というのがあって、3歳ころからスマホやタブレットで動画を見せておけばおとなしくしてくれて楽だということで、広がっているそうです。今の子たちは、小学校に上がる前からネットに親しんでいる場合があります。
親も子もネットを見るのが習慣化してしまうと、時間を減らすことはかなり難しいです。
自動車を運転すれば、交通事故を起こす危険が伴います。事故を起こしたくなければ車を運転しなければよいのですが、それは難しいことです。運転免許証は大人しかとれないので、子どもが交通事故を起こすことはありません。スマホは子どもでも使えますから、ネットトラブルに巻き込まれるリスクは大人と同じです。そうしたリスクを下げるには、スマホの使用時間を減らすしかありません。
園の保護者には、お子さんと一緒に本を読むことを勧めていました。中学生であっても、親と同じ本を読んで、感想を伝え合うことで、ネットの使用を減らすことができます。
私は、笠原小の職員から「成瀬は天下を取りに行く」という本屋大賞を受賞した本を借りて読みました。おもしろかったです。本の感想を伝え合うことで、コミュニケーションが盛り上がりました。ちなみに、主人公の成瀬あかりの独特なキャラクターを際立たせるため、スマホを持っていないという設定でした。
11月11日から始まるメディアコントロールウイークを活用して、親子でメディアの利用時間を減らしてみてはいかがでしょうか。一緒に本を読んだり、ネット利用のリスクを話し合ったりする機会になればすばらしいですね。