防災
静岡県立沼津商業高校(駿東郡清水町徳倉)では、18日午後3時ごろ北側の裏山が高さ10数メートルにわたって崩れ、一部が校舎脇に流れ込んでいるのが見つかったそうです。夕方のニュースで観て、びっくりしました。
他人事ではないので、グーグルマップで、学校周辺の地形を確認してみました。
ハザードマップでも、土砂災害警戒区域になっているのが分かりました。
300347794.pdf (town.shimizu.shizuoka.jp)
本校でも、大雨のときの対応を校長、教頭、教務主任と改めて協議しました。土砂災害の危険性がかなり高まったときは、以下のような動きを想定しました。
① 笠原コミュニティーセンターで通行止めとして、正門からの出入りを止める。
② 西門の坂に職員が付き、児童が安全に通行できるように見届ける。坂に大量の水が流れこみ、歩行の妨げになるときは、西門も通行止めとし、東門からの出入りのみとする。
③ 倒木、土砂崩れ、地割れなどを発見したときは、学校教育課と協議の上、休校とする。
授業
6年生が、分数のわり算の学習をしています。小数のわり算は、筆算で解いてもけっこう面倒くさいのですが、分数のわり算は筆算しなくても解けます。分数とわり算は、相性がよいのです。
それは、分数がわり算だからです。わり算の記号を思い出してください。÷の・を数字に置きかえれば分数になります。
12÷3の答えは、3ぶんの12です。整数に直して4になります。どんなにむずかしいわり算でも、商を分数で表してよいのであれば簡単です。例えば4872÷56の商は、56ぶんの4872で間違いではありません。商を整数で表すと87になるのです。
わり算の筆算をするのは、小学校のときだけと前回書きました。中学校や高等学校では、わり算は分数で表すようになります。中学校の数学でわり算の筆算に苦しめられることはないので安心してください。でも、今のうちにわり算の筆算を身に付けておかないと、大人になっても解けません。小学校の算数は、小学校のうちに身に付けておきましょう。
パソコンのキーボードを見てください。「÷」のキーがありませんね。それは、世界のほとんどの国では、「÷」ではなく「/」や「:」が使われているからです。もしかしたら、未来の算数の教科書では、「÷」の記号は使われなくなっているかもしれません。
防災
授業
わり算の正体は、ひき算です。だから、ひき算におきかえれば、2年生でも解けます。例えば、9÷3ですが、9から3を引いていくと、何回引けるかということをきいているのです。
1回目 9-3=6
2回目 6-3=3
3回目 3-3=0
もう引けません。3回引けたので9÷3=3なのです。
10÷2は、10-2-2-2-2-2=0で5回引けたので、答えは5です。
わり算はひき算だと知っていると、小数のわり算で商が、割られる数よりも大きくなっても驚きません。例えば、1÷0.2の場合、商は1よりも大きくなります。わり算をすると小さくなると思い込むと、混乱してしまうのです。しかし、ひき算に置き換えて考えれば、1-0.2-0.2-0.2-0.2ー0.2=0で5回引けるから、商は5だと分かります。
数が大きくなると、ひき算の回数が多くなるので、筆算で解く方が簡単なだけなのです。108÷9を筆算で解くということは、1回ずつ引くのは面倒なので、まとめて10回先に引いておいて、残りをひき算にすることです。つまり、
10回分のひき算 108-90=18
残りのひき算2回分 18-9-9=0
10+2で、全部で12回引いたから、商は12。
テストで、わり算が分からなかったとき、ひき算にして答えを出すのもアリだと思います。確かめに使ってもよいです。
でも、わり算の筆算は、小学生でしか使いません。中学生になると、わり算自体がなくなります。そのかわり・・・
環境教育
校舎の壁でツマグロヒョウモンのさなぎのぬけがらを見つけました。花壇のパンジーかビオラあたりについていた幼虫が羽化したのだと思われます。さなぎのとげが怪獣っぽくてかっこいいです。
ツマグロヒョウモンというチョウの真っ黒な幼虫は、赤やオレンジの線が入っていて、けっこう目立ちます。さなぎには、金色のボタンのようなものがついていて、やはり目立ちます。チョウになると、名前の通り、端黒(つまぐろ)で豹紋(ひょうもん)なのです。黒く縁取りされたヒョウ柄の羽は、言葉は悪いですが、「大阪のおばちゃん」好みの服装のように派手です。チョウもビオトープにいましたから、探してみましょう。
池では、オオシオカラトンボのメスが水面をたたいてたまごを産んでいました。近くではオスが見守っていました。
防災
笠原小学校の敷地の西側と北側には土砂災害警戒区域があります。(グーグルマップの航空写真に黄色の線で加筆)
画像1 グーグルマップより引用
学校の西側の崖が「三輪平左エ門」です。シートで崖の法面を覆っています。
画像2 三輪平左エ門
画像3 正門への上り坂の途中から南側を写す
画像4 崖の下から北側を写す(奥に見えるガードレールが画像3の撮影地点)
笠原コミュニティーセンターから笠原小学校正門までの上り坂(南区宮野)がもう1か所の土砂災害警戒区域です。
画像5 南区宮野
画像6 コンクリート壁
画像7 青竹による土留めの柵
コミュニティーセンター長さんが、柵を作ってくれました。ありがとうございます。
画像8 本校正門付近からコミュニティーセンターを臨む
以下の場合には、袋井市教育委員会と協議して、子どもたちの登下校の安全確保のため、通行を止める場合を想定しています。
① 警戒レベル4が発令され、避難情報が出ている場合
② 線状降水帯が発生し、記録的な豪雨となった場合
③ 本校職員等による目視で、以下の前兆現象がみられる場合
- がけや地面にひび割れができる、がけや斜面から濁った水が噴き出す
- 小石がバラバラと落ちてくる、地鳴り・山鳴りがする
- 樹木が傾く、立木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえる
働き方改革
報告・連絡・相談の初めの漢字をとって「報・連・相」。以前からよく聞く言葉である。私は、上の立場の者がこの言葉を使うときは暗に、「ちゃんとオレに伺い立てなきゃダメだろ、分かってんの。」というニュアンスが感じられて嫌な気持ちになることがあった。
こんなこと言い始めたやつは誰だ?と気になり、おおもとの書籍を探した。昭和61年発行の「ほうれんそうが会社を強くする 報告・連絡・相談の経営学」(山崎富治 ごま書房)は、既に廃版で、割高だったが中古本で手に入れることができた。
一気に読んで、大いに納得。本物の”ほうれんそう”がわかった。何より話が分かりやすいし、おもしろい。学校経営にもいかせるヒントが満載だった。
第2章60ページは「”ほうれんそう”は下からの水で成長する」である。一部引用すると、
意識的に自分のほうから近づいていかなければ、トップは流行遅れの情報ばかり接する恐れが出てくる。”ほうれんそう”といくら上から号令をかけても、下からの情報の流れがつまってしまっては、組織はもはや死んだも同然だ。”ほうれんそう”を成長させるのも枯れさせるのも、若い人のエネルギーをどうやって引き出すかにかかっている。
筆者は”シイタケ人間”になることも勧めている。仕事・一番・楽しく・健康の頭文字でシイタケである。上司から命令されてやるのではなく、自分がやりたいからやるんだという形を作るのは大賛成である。働き方改革、ワークライフバランスというものの、仕事が楽しくなければ意味がないと思う。
先生が夢中になって仕事を楽しみ、子どもたちがもっと学習したいと言うような学校をつくりたい。
授業
平成4年に名古屋市栄の東急ハンズで買ったおもちゃです。教師になった1年目からずっと授業で活用していました。もう市販されていないので、大事に使っています。
単元のまとめのとき、知識の定着の程度を確認するのに最適です。何より、授業が盛り上がります。子どもたち自身に問題を作らせることもできます。学級を列や生活班で、6つに分ければよいので、30人以上でも楽しめます。待っている時間は、作戦タイムや教科書を見てよい時間にします。
例えば、4年国語の「1つの花」の学習の終わりに、一人1問カードにクイズ問題を書かせれば、「1つの花クイズ大会」の準備完了です。
理科でも社会科でも生活科でも、総合的な学習の時間でも使えます。パワーポイントを使って教師が問題を作るのもよいです。
今日は、プール清掃の予備日で、3年生以下は下校時刻が早いので、放課後に低学年と級外の先生を集めて、使い方の講習を行い、今後は、希望する先生に貸し出します。
覚えることや、まとめを文章で書くのが苦手な子には、特に効果があります。知識を短期記憶としてでなく、長期記憶として定着させない限り、ペーパーテストで点数は取れません。1時間ごとの授業のまとめも大事ですが、単元全体のまとめも重要です。授業のときは分かっていたと思っていたのに、意外とテストができていないとお嘆きの先生方にお勧めです。