1年1組 せんせい あのね
2025年9月12日 09時34分私が教育学部の学生だったころ、鹿島和夫さん・灰谷健次郎さんの「1年1組 せんせいあのね」という本が話題になって、読んだことがありました。モノクロの写真もすばらしく、「教員になったら子どもたちとたくさん話をしよう」と、夢に胸をふくらませていました。今、読んでもすてきな本です。
最近、書店で「復刻版が出たのか。なつかしい」と手に取ってみると、ヨシタケシンスケさんが挿絵をつけた本でした。この本が、最高におもしろく、年甲斐もなく立ち読みで完読してしまいました。
パート2も出ているので、連休中に書店で購入しようと思います。
本校の教員にも、子どもたちといっぱい話をしてほしいと願っています。学習や生活の話じゃなくていいんです。先生の何気ない話やくだらない話の方が記憶に残りますから。子どもたちの話もいっぱい聞いてあげてほしいです。くれぐれも、「先生は忙しい」オーラを出さないようにしましょう。そういう先生には、子どもたちは近寄ってきません。「せんせいあのね」と言ってもらえる先生は、隙がある先生なのです。
私も20代のときに担任した教え子から、「あのとき、こんな話したよね。」とあとから言われて、恥ずかしくなったことがあります。初任校で初めて6年生を担任したときの教え子たちが、久しぶりに連絡をくれて、来年に同窓会を開くそうです。こういうつながりがあるのが、教師という仕事のだいご味でありすばらしさだと感じます。