少人数化、暑さ、安心安全への対応
2025年2月4日 15時51分 明日、2月5日(水)の午後には、令和7年度の教育課程編成会議が予定されている。校長から職員に示した以下の内容についても、検討をお願いする。
【課題1】少人数化
子どもたちは、学級編成のない同学年の集団の中で育つ。令和7年度は全ての学年が25人以下となる。本校では、固定化された人間関係の中での序列化、競争心の低下、対人トラブルの増加が、高学年になるほど顕著になる傾向がある。いっぽう、教師は、学年事務、生徒指導や問題行動への対応の負担が大きい。
校長のアイデア
・ペア学年や縦割りでの活動を意図的に計画し、人間関係を活性化する。同じくらいの人数どうしのペアは、1・2年、3・5年、4・6年である。
・低・中・高の学年団担任制とする。つまり、2学年を2人のチームで担任する。さらに、6年には副担任(生徒指導主任を兼ねる)を付ける。
・特別支援学級担任2名は、高学年の学年事務と行事を補助する。
・支援員、スクールサポートスタッフのほかに、地域から支援ボランティアを募る。
【課題2】暑さ対策 校長のアイデア
体育、家庭科、図工等の年間指導計画を見直し、熱中症の心配がある時期の学習内容や学習場所を考慮する。例えば、プールの時期を1~2週間早める。7月末のプールは市バスを手配し、屋内プールで学習する。運動会を1週間遅らせ、午前中で終われる内容にする。エアコンがない家庭科室での調理実習、図工室での木工作業等は、涼しい時期に行う。
【課題3】安心安全 校長のアイデア
令和6年度に見直した「いじめ防止基本方針」をもとに、校内でのいじめや対人トラブルを減らすように早期発見、早期対応を行う。
QUテスト、学校評価、いじめアンケート等のデータを詳細に分析し、サインは出さないが困っている子を見逃さない。気になる子は複数年での変化を追い、深い子ども理解に努める。
令和7年度は、「信頼できる先生がいる。」の項目で「そう思う」と答える児童と保護者の割合の前年比5%アップを目標とする。
本校は、校地の北側と西側に土砂災害警戒区域を抱えている。高台にあるため、津波の心配は低いが、大雨や地震での土砂崩れや地割れ等が起きる可能性がある。地質図を見ると、本校は、小笠山を形作る「小笠層群」の地盤ではなく、三沢川が作った河岸段丘の堆積層の上にある。軟弱地盤ではないが、砂礫の層であり、急崖の部分は意外にもろく崩れやすいので、注意が必要である。減災のため通学路の変更も検討したい。