校長のあたまのなか

修学旅行で頭を悩ます

2025年9月1日 13時13分
研修

 今年の修学旅行にもまだ行っていないのに、来年の修学旅行の計画を早々進めなくてはいけない大きな理由は、新幹線にある。新幹線の団体割引の予約は9か月前から受け付けており、遅れると希望通りの列車に乗れず、学校の出発が速くなったり、学校への到着が遅くなったりする弊害がある。旅行会社から急かされて書類を作成し、押印して提出しなくてはならない。ということは、新幹線を使わなければ、ゆったりと計画が立てられるということか。

 修学旅行の費用が高くなってしまうのは、少子化だけが原因ではない。貸切バス運賃が大幅に上がってきているのだ。ドライバー不足や人件費の高騰、燃料価格の上昇によって、貸切バスの費用は従来の2割以上高くなってしまう。そもそも、バスの確保も難しくなっている。笠原小から掛川駅だけバスを利用するとか、東京で一部区間だけバスを利用すると、かなり割高になる。

 新幹線とバスの併用だと、計画も早めに立てなくてはならず、しかも割高である。往復貸切バス利用の方が安いくらいだ。また、都内では山手線や地下鉄などの公共交通機関を使うのも手である。割安になるし、社会経験にもなる。

 今の5年生の子どもたちの顔を思い浮かべながら、修学旅行のことを考えている。