校長のあたまのなか

園で覚えた大切なことば

2025年6月9日 13時30分
園と小学校との接続

6月9日() 会礼 校長の話 

 笠原小学校の先生たちが今、一番がんばっていることは、学校を楽しくすることです。そのために、学習のやり方を工夫したり、一人一人に寄りそって話を聞いたりしています。笠原っ子のみんなが、学校に来るのが楽しいと強く思えるようになってほしいのです。

 でも、先生たちだけががんばっていれば、学校は楽しくなるでしょうか。私は、笠原っ子もいっしょにがんばらないと、楽しい学校にならないと思います。だから、今日はみんなにお願いしたいことを話します。

 学校が楽しくなるには、まず、学校でいやなことが起きないようにしたいです。いじめや仲間外れや悪口があったら、学校は楽しくなりません。

 幼稚園、保育園、こども園の先生たちが、2歳や3歳の子たちに園での生活が楽しくなるように教えてくれた3つの言葉を覚えていますか。

 1つめは、「やめて」です。お友達からいやなことをされたときに伝える言葉です。相手が嫌がっていたら、やめてあげないと、楽しくなくなります。

 2つめは、「いれて」です。いっしょに遊びたいときに伝える言葉です。園の子たちは、「いいよ」と返事をします。仲間外れやいじめがあると、楽しくなくなります。

 3つめは、「ごめんね」です。相手が嫌がることをしてしまったときに謝る言葉です。「ごめんね」と言われたら、園の子たちは「いいよ」とか「はいね」と答えます。自分が悪かったことを認め、相手を許してあげることを園の先生は丁寧に教えてくれたはずです。「自分は悪くない」と意地を張っていると、相手は楽しくなくなります。

 小学校でも同じです。「やめて」「いれて」「ごめんね」は大切な言葉です。

 あなたは、友達がよくないことをしていたら、注意しますか?(手を挙げさせる)

 でも、注意の仕方がよくないと、相手を怒らせてしまい、注意してもやめてくれません。注意するのは、笠原小の先生に任せてください。相手が嫌なことをしていたら、「やめて」と伝えます。それでもやめてくれないときは、笠原小の先生に相談しましょう。担任の先生でなくてもいいです。先生たちが何とかします。 

 今から2500年より前の大昔の偉い人が、みんなが幸せになるためのやり方を伝えてくれています。孔子という人の言葉です。「己の欲せざるところは 人に施すことなかれ」意味は、学年ごとに担任の先生が伝えてあげてください。 

楽しい学校になったかどうかを、6月30日に笠原っ子にアンケートで聞きます。「やめて」「いれて」「ごめんね」とお友達に言われたら、「いいよ」と答えて、子どもたちの力で楽しい学校をつくってください。これで、私の話を終わります。