校長のあたまのなか

ポジティブな行動支援(Positive Behavior Support)

2025年7月18日 09時00分
その他

7月18日() 終業式 校長の話 

 子どもたちや先生、おうちの人たちにアンケートをとりました。「学校が楽しい」にそう思うと答える子が増えればいいと、結果を楽しみにしていました。

学校が楽しいと答える笠原っ子が、ぐんと増えました。うれしかったです。「学校が楽しい」子が増えたら、いいことがたくさんありました。 

 1つめは、不登校がゼロになったことです。不登校というのは、学校に来られない子のことです。日本中の小学生のうち13万人以上が不登校です。47都道府県の中で静岡県は9番目に不登校の小学生が多いそうです。袋井市の小中学校でも不登校の子が増えています。それなのに、不登校の子がゼロになった笠原小は、本当にすごいです。不登校は必ずしも悪いことではありませんが、それでも、みんな学校に通える方がよいと思います。

 2つめは、教室に入れない子、遅刻する子が減ったことです。今までおうちの人に車で送ってもらって登校していた子が、歩いて来るようになりました。遅刻していた子が、去年よりも早めに学校に来るようになりました。教室に行けずに、保健室やことう教室、校長室で過ごしていた子が、自分の教室で学習できるようになりました。みんなといっしょに過ごすことが、楽しいと思えるようになったからでしょう。

 3つめは、笠原っ子の顔が明るくなったことです。校訓にも「明るい子」があります。校長先生は、去年の笠原小よりも、「つまらなそうにしている子」「文句を言う子」「イライラする子」が減って、「にこにこしている子」が増えたように感じます。

  6年生が鉄棒の練習をしているときに、逆上がりが苦手な子がいました。周りで観ていた友達が「やればできるよ」「がんばれ」と声を掛けていました。その子もあきらめずに、挑戦しました。すると、逆上がりができてしまったのです。思わず拍手が起こりました。子どもでも大人でも、一人きりでがんばり続けるのは苦しいし、難しいです。でも、周りで支え、励ましてくれる人がいれば、人間はパワーをもらって、すごい力を出せるのです。 

 笠原っ子も、友達をはげまして応援して、パワーをどんどんあげてください。そしてあなたたち一人一人も友達や先生たちから支えられてパワーをもらってください。これをPBSと言います。(PBSと書いた紙を児童に示す。)これから、笠原小はPBSで一人一人がもっと輝き、力を伸ばせるようにしていきましょう。

(今日は、119名の児童が全員出席だと予想していましたが、発熱のため1名欠席でした。2学期は、全員出席の日が何回かあればすばらしいと思います。)