校長のあたまのなか

災害時の行政の対応

2025年7月15日 08時01分
防災

 静岡県内に線状降水帯発生のおそれがあり、保護者にも事前に注意喚起を行った。笠原地区には大雨は降らなかったが、愛知県の渥美半島や静岡県山間部の井川地区では、豪雨となった。静岡市駿河区の市街地では竜巻が発生したそうだ。

 雨雲レーダーが格段に進歩して、半日前には危険を察知することができる。ただ、どのエリアに線状降水帯が発生するのかまでは正確には分からない。避難所開設、道路の封鎖、洪水や土砂災害への対応等、行政は大変である。

 おととし9月の台風15号の大雨では、磐田市内で敷地川が決壊した。そのときには、私は磐田市役所勤務だったために夕方に召集がかかり、庁舎で待機した。午後10時に出動。新幹線高架下のアンダーパスが浸水し、自動車が水没していた。道路を封鎖し、夜通し自動車を迂回路に誘導した。横では消防団が排水ポンプで、水没した道路の排水作業を行っていた。午前8時前に迎えの車で帰庁した。その後、市内の園の被害状況の把握を行い、午前10時過ぎに帰宅できた。学生時代以来の徹夜だった。教員をやっているだけでは味わえない貴重な体験だった。

 台風や線状降水帯などの大雨のときは、学校職員が夜間に何か対応することはめったにない。しかし、裏で市役所職員が災害対応のために動いてくれていることに、改めて感謝の気持ちを表したい。参議院選挙の対応を週末に控えている中で、大きな被害が出なくてよかったと心から思う。