ノーベル博物館に漫画寄贈
2025年12月8日 12時08分ノーベル生理学・医学賞受賞の坂口志文さんが、ノーベル博物館に日本の漫画「はたらく細胞」を寄贈したそうである。すてきな話だ。
https://www.yomiuri.co.jp/science/20251206-GYT1T00301/
坂口さんは、「制御性T細胞」を発見した。 「はたらく細胞」の作者、清水茜さんは、女性の姿で擬人化している。アニメもいい。
https://hataraku-saibou.com/1st/character/?chara=regulatory_t_cell
「10年間は見向きもされなかった」と、本人が語っているように、資金面でも実績の面でも長年苦労されての受賞である。改めて、基礎研究の大切さに気付かされる。
AIなどの最先端の分野、すぐに成果が見えるような研究に目がいきがちだが、地味な基礎研究こそ科学の発展を支えている。坂口さんと同時にノーベル賞を受賞した北川進さんは、「無用の用」という言葉を大切にしていらっしゃる。
小学校での理科教育の大切さに改めて気づかされる。役に立つ立たないという考えや、科学知識の暗記への偏重は、弊害でしかない。子どものころから、身近な自然や現象に興味をもたせ、調べることの面白さに気づかせることは、未来の科学者を生み出すことにつながる。
自然環境が豊かな本校で、子どもたちがいろいろなものに興味をもって、ねばり強く学習を進めていけるようにするのは、教師の役目である。導入の小手先の工夫ではなく、本当に「おもしろい理科」の授業をつくってもらいたいと、期待している。