初めて子どもたちに出会った4月5日に私は、「きれいなジャイアンを目ざします」と言いました。その日から子どもたちに「なんでジャイアンなの?」と聞かれることが多くなりました。
きれいなジャイアンは、てんとう虫コミックス36巻の「きこりの泉」に出てきます。ひみつ道具のきこりの泉に物を落とすと、女神ロボットがあらわれます。正直に答えると、すてきな物に交かんしてくれるのです。よくばりなジャイアンは、ガラクタを泉に入れようとして、自分が落ちてしまいます。女神ロボットがつれてきたのが「きれいなジャイアン」なのです。
ジャイアンは強いです。でも、笠原小学校の校訓にある「強い子」とはちがいます。「オレ様」の暴君になれば、自己肯定感も高いでしょうが、学校教育で目指す姿ではありません。でも、きれいなジャイアンならどうでしょう。
本校の教員と子どもたちとおうちの方と一緒に「強い子」の姿について考えて対話できたらよいなと考えます。
私は、「非認知能力が高く心が強い子」を育てたいと願っています。そのイメージで「きれいなジャイアン」を取り上げました。
でも、コミックスの話では、女神ロボットからきれいなジャイアンを渡されたのび太くんとドラえもんは「どうする?」と言って迷っています。アニメ版では「きたないジャイアンでいい」というオチになっています。
みなさんはきれいなジャイアンをどう思いますか? 職員室や家庭での対話のきっかけになれば幸いです。