Ⅾにするスイッチを入れるのは「環境」
2024年6月26日 12時02分ASD、LD、AD/HD。これらは発達障害の診断名の略語である。2013年にアメリカ精神医学会が作成したDSM-5というマニュアルの日本語版にもとづいて、診断が行われている。マニュアルが変われば診断名も変わる。アスペルガー症候群や高機能自閉症等の診断名が使われなくなったのは、マニュアルが更新されたからである。
ASD(自閉症スペクトラム障害)
AD/HD(注意欠如/多動性障害)
LD(限局性学習症障害)
これらの診断名の最後にはDが付く。これは、障害をあらわすDisorderの頭文字である。
前頭葉や海馬などの脳の部位の機能不全、オキシトシンやセロトニン等の分泌や再取り込みがうまく調整できないことで引き起こされる障害であると言われてきた。遺伝的な要因も強いと言われている。
いっぽうで、親からの虐待などのマルトリートメントや、愛着形成がうまくいかないことで、発達障害に似た子どもの表れが見られることがある。幼児の発達障害かどうかの判断は、専門医でも難しいそうである。