校長のあたまのなか

熊のせいだ

2025年12月3日 12時58分
防災

 2月に予定していた観音山少年自然の家での2泊3日の自然体験学習を変更した。クマのせいである。能がある四つ足(部首のれんが)の動物で、漢字で「熊」と書くそうだ。学習能力が高く、危険なのだからたちが悪い。誰かのせいにしないと先ほど書いたが、今回は熊のせいだ。 午前中に観音山少年自然の家の所長に電話し、キャンセルを詫びた。

宿泊体験学習の変更について.pdf
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 ヒグマよりもツキノワグマは安全とも言えないようだ。熊被害が多い東北各県では、分析と対策が進んでいる。

https://www.forest-akita.jp/data/sansai/kuma-taisaku/kuma.html

 これ以上は判断を延ばせないと思い、場所の変更を指示した。幸いにも同じ週に別の施設で予約が取れ、バスの手配ができた。保護者説明会をやり直すことになるので、そのための準備を進めたい。

誰かのせいにしてみても問題は解決しない

2025年12月3日 12時30分
その他

 昨日の夕方のニュースで、富士宮市が大変なことになっていることを知った。市議会の市長答弁の中で「子供が学校に行かないのはなぜかと考えてみると親が悪い。学校が悪いのではない。」(部分)と発言したのである。(その後、市長によって発言は撤回された。)
https://news.yahoo.co.jp/articles/44f2c16988d57e944e4309de36434f3d61e31b12

 市議会定例会では、議員の質問は事前に示され、事務方で答弁書が作成される。答弁書に「不登校は親のせい」と書かれることはありえない。もしかしたら、学校を守ろうという意図があって、市長自らの言葉で伝えたのかもしれない。市長が学校の応援団になってくれることは、一人の校長としてうれしいと感じる。ただ、議員が問いただしたのは「深刻化する不登校問題の現状と抜本的対策を問う」内容だったので、「親のせい」にしても抜本的対策にはつながらない。

 誰かのせいにしても、不登校は解決しない。自分以外の誰かのせいにすることで批判をかわしているだけである。一人の校長として、私がやれることは、子どもにとって学校を少しでも居心地のいい場所にすることである。「ちゃんと きちんと しっかりと」できなくても大目にみる特別扱いを認めるのである。子どもたちからも教師からも「ずるい」という声が上がらないようにするのが、校長の役目である。

 逃げ場所があって、弱音を吐けるのならば、子どもたちは学校から完全離脱することはないと信じている。親も先生も友達も、その子を限界まで追い詰めないようにすることだ。自分が校長のときは、新規不登校の子をつくらないように、一人ひとりの子の思いに寄りそっていこうと思う。

今回はダメかも

2025年12月3日 08時58分
環境教育

 今年になって老朽化した水道管の付け替えと漏水箇所の修理の工事が行われています。工事上の不手際で地下水のくみ上げポンプが止まってしまい、ビオトープに水がいかなくなりました。あと2日ほどで完全に干上がってしまい、水路のメダカは死んでしまいます。

 「小さな森の小川」のビオトープも干上がってしまっているので、前回、6年生が行ったメダカひっこし作戦は使えません。残念。

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 笠小ランドの中の「小さな森の小川」も井戸水を引いているので、干上がってきています。

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12月のコスモス

2025年12月3日 08時24分
環境教育

 農園横の花だんには、コスモスを植えています。12月だというのに花がたくさんさいています。今年は、4月、7~9月、12月と年に3回、花が見られます。落ちたたねが、時間差で育っているようです。

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つきぐみ さんが やってきた

2025年12月2日 11時15分
園と小学校との接続

 笠原こども園のつきぐみ(3歳児)が、小学校に遊びに来ました。笠小ランドで大きなまつぼっくりをいっぱいひろって、一本ブランコで遊びました。「もういっかい」「もういっかい」とせがまれ、一人7回くらいのりました。

 大きなエノキの木の下で、「すごーい、落ち葉の雨がふってきたぁ。シャワーみたいだね。」と保育者が言いました。さすが、感性が豊かです。園児も「ほんとだあ。おちばがふってる。」と歓声が上がりました。

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 園のM先生は、笠原小の卒業生です。「昔は、ここにすべり台があったんだよね。」となつかしそうでした。笠小ランドで遊んだ卒業生が地域にたくさん残っていて、愛着をもっているのがわかります。

 3歳児にとって、斜面をバランスをとりながら歩くのは難しそうでした。力の入れ具合、体の傾きなどを調整しながら、だんだんと自分の体を上手に動かせるようになっていきます。

 この子たちを未満児のときから見ていますが、3歳児になって言葉がぐんと増えているのがよく分かります。体も頭もすごい勢いで成長、発達しているのです。

森林環境贈与税

2025年12月2日 08時31分
防災

 昨年度から、土砂災害警戒区域の樹木伐採と学校の森の整備を進めてきました。連合自治会や地元の議員も市に要望をしてくれたおかげで、昨年度から間伐や伐採が進んでいます。

 森林環境贈与税というものがあるそうで、市が「森林の整備の促進に関する施策」に充てるためにまとまった予算がつきました。

https://www.rinya.maff.go.jp/j/keikaku/kankyouzei/kankyouzei_jouyozei.html

 運動場南側の民家にかかっていた樹木もまとめて切ることができました。

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 学校の森の松2本も頭を止めてもらいました。高さが抑えられて、倒木等の危険が減りました。

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ふりかえりを書かせることの難しさ

2025年11月27日 12時14分
研修

 昨日の事後研修の話である。

 音楽の中心授業では、グループ演奏のあと、子どもたちに振り返りを書かせた。子どもたちは迷っていてなかなか書けず、助言のしかたにまよったとのこと。言語化の難しさが話題になった。もっともである。

 架け橋期といわれる1年生では、幼児教育とのつながりが大切である。学習指導要領には、幼児期までに育てたい姿を園と小学校で共有するとある。これら10の姿の中には「言葉による伝え合い」がある。園での言語化は、話し言葉であり、書き言葉には慣れていない。小学校では、ワークシートでの書き言葉が評価に使われることが多いが、子どもたちにとって、書き言葉で表すのは大変なのである。音楽や図工ならば、話し言葉で教師が受け取るほうが、子どもにやさしいと感じる。何でも書かせてまとめさせるのは、小学校教師の悪い癖だと思う。

 総合教育センターの音楽の先生の指導の中にも、ICTを活用して、子どもたちの演奏を動画で記録して、再生したものにコメントをつける方法もあるとの助言をいただいた。なるほど。