環境教育
笠原小には、ジョロウグモが多く、6年生の男子が興味をもっていました。秋が深まるにつれて、ジョロウグモも店じまいを始めています。使われなくなった網の端に、メスが産んだ卵のうが残されています。
東門の横のジョロウグモのメスは人気者で、多いときには5匹以上のオスが集まっていました。オスたちは交尾の前にメスに次々と食べられ、最後に残った1匹のオスがチャンスをうかがっています。昆虫やクモなどの小動物は、えさをとり、子孫を残すために生きています。

大きい方がメスです。 右側の小さいのがオスです。
ジョロウグモについてくわしく知りたい子は、次のリンクから。
https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/photo/tatsuno_16/
研修
11月7日(金)に行われた静岡県校長会小笠・榛原大会では、午後から鈴木寛 氏の講演を聴いた。すごく納得した。「熟議」「アクティブラーニング」「探究学習」「個別最適な学び」などを、文部科学大臣補佐官を務めた当時に発信した本人である。
「ほうれんそう」のときと同じく、本人からの説明を受ける良さを改めて感じた。https://kasahara-e.fukuroi.ed.jp/plugin/blogs/show/17/53/2822#frame-53
用語は伝言ゲームのように、伝わるうちに意味や使われ方が少しずつ変わっていく危険がある。また、理解する側の問題もあり、自分に都合よく受け取ってしまうバイアスが起こりうる。
鈴木氏によれば、「個別最適な学び」とは、もともと「公正に個別最適な学び」という表現であり、平等から公正への転換が大切だと訴えた。本人が一番大切に思っていた「公正」の部分が抜け落ちてしまったそうだ。
鈴木氏の指摘どおり、教育現場は「どの子にも同じように」という形式的平等主義の傾向があると思う。
多くの教員は、視覚文字優位という教え方が生んだ成功者である。その教員が、自分の得意な認知方法で子どもたちに授業をするのは、公正ではない。聴覚優位、身体優位などの認知特性やその子に合った学習特性に合わせて学びをカスタマイズするのが「公正に個別最適な学び」なのだ。発想の転換が必要で授業改善のヒントになる。
自分で学べる子は自分で学ばせ、必要な子に手を掛ける1対1の指導を大切にしてほしい。そのためのツールが、ICTである。
私は、校長として笠原小の教員に、そのことを伝えたい。
本校の先生方がよく行っている教え方で例を示してみよう。
【形式的平等】
算数で教科書での学習が終わり、残りの時間は、個別端末を使って一斉にドリル学習を行わせている。
【公正に個別最適化な学び】
算数で教科書での学習が終わり、残りの時間は、理解できていない子たちに1対1でその子に合わせた教え方で教員がかかわる。一人で学べる子には、ICT機器でドリル学習をさせる。時間を生み出すために教師の独りよがりの説明(語り)を減らし、説明の動画等も活用する。
ネットで調べると、鈴木寛 氏に関するページや動画がたくさんあった。 私の拙い説明を補うサイトにリンクをはっておく。
https://edupedia.jp/archives/31355
環境教育
今朝は冬型の気圧配置が緩んで、風はほとんどありませんでしたが、放射冷却があって冷え込みました。上流の谷から風がおりてきて、牧場の動物のにおいがします。茶畑の上の扇風機も山風でゆっくりと回転しています。


天気図は気象庁のホームページから引用しました。
アキアカネは日の当たるコンクリートの壁にとまって体を温めています。体温が低いときは、動きが鈍くなるのが昆虫の弱点です。

環境教育
強風の吹いた日の朝は、正門に向かう坂の途中にケヤキの落ち葉が吹き溜まります。いつもだいたい同じ場所です。

どうしてその場所に、こんなにきれいに集まるのでしょう。坂の傾斜、巻いた風の通り道、落ち葉の大きさや重さ、いろいろな条件が影響しているのだと思います。
落ち葉の吹き溜まりを見て、なんでだろう、ふしぎだなと思える子は、科学の目が育つと思います。
研修
11月10日(月)の午後2時から浅羽中学校で行われる会合の冒頭のあいさつです。ネット・スマホルールについて、家庭での声かけ、働きかけを考えるグループワークを行います。
6年生の女子に聞いた話です。最近、シール帳がブームだそうです。クリアブックのような透明な台紙に、厚みがあるシールを集めるのが楽しいそうです。シール交換が、友達とのコミュニケーションになっているとのことでした。
ネットやスマホ、スイッチのようなゲーム機が人気のいっぽうで、シール交換やカードゲームのようなアナログな遊びが流行するのは、興味深いところです。子どもは、そのときどきの時代や流行に左右され、何かに夢中になります。夢中になっているものを制限するルールを子どもたちに守らせるのは、実に難しいことです。親子のコミュニケーション力が試されます。今日のグループワークでは、保護者同士が悩みを打ち明け合い、知恵を出し合って、子どもたちをよりよく育てるためのヒントをつかんでいただければ幸いです。

環境教育
風が強い昼休み。いつもならば高い木の枝の先にとまっているアキアカネが、強い風を避けて地面の低いところを飛んでいる。日がよく当たる花壇のふちのコンクリートがお気に入りの場所のようだ。
網を振って1匹つかまえてみた。真っ赤に色づいている。ここで卵を産んで一生を終えるのか、もう少し南側まで飛んでいくのか。

環境教育
今日は、冬型の気圧配置が強まって校庭の木々の枝がゆれています。地面には、落ち葉が吹きだまっています。天気図は、気象庁のホームページから引用しました。


働き方改革
10月分の自校集計では、常勤20名の超過勤務時間(残業)の平均は、30時間30分だった。9月は18時間13分だったので、12時間17分の大幅増である。忙しかった10月である。
今月、45時間超は3名、教頭と教務主任の超過勤務時間はそれぞれ、69時間14分と38時間30分だった。学級担任で最も超過勤務時間が長かったのは、79時間24分だった。
運動会、修学旅行などの学校行事があって、その準備などで業務が増えたことが原因である。会議を精選し、放課後の時間を確保したとしても、勤務時間内で終わらせるのが難しいのが実情である。職員の体調も気遣いながら、スクールサポートスタッフを有効活用し、超過勤務時間の削減に努めていきたい。
大変な業務については、複数で担当するなど改善を図っていく。「人に頼むよりも自分でやった方が速いし、楽」という教員の意識改革も必要になるだろう。