校長のあたまのなか

11月 会礼 校長の話

2024年11月11日 13時40分
その他

 11月11日(月)に体育館で会礼を行いました。以下は校長の講話です。

 小さい子に昔からずっと人気があるヒーローって何だと思いますか。ヒント、なかまがたくさんいます。昔から名前がずっと変わっていません。食べ物の名前がついています。(アンパンマン 正解)

 幼稚園やこども園の子たちには、今でもアンパンマンは大人気です。ジャイアンよりもずっと人気があります。アンパンマンよりも強くてかっこいいヒーローはいっぱいいたのに、50年くらいずっと人気が落ちていないのです。

アンパンマンは意外と弱いです。武器を持っていませんし、水にぬれると力が抜けてしまいます。ジャムおじさんに助けてもらわないと戦えないことがあります。

 私は、アンパンマンが人気者なのは、やさしいからだと思うのです。アンパンマンは自分のためでなく、他人のために戦っているからすごいです。バイキンマンがどんなに悪いことをしても、ゆるしてやさしくすることがあるくらいです。バイキンマンの悪口は言いませんし、自分から先にこうげきすることもしません。

 アニメの「それゆけアンパンマン」の歌を聞いたことがある人は多いと思います。歌の中の言葉に「なんのために生まれて なにをして生きるのか こたえられないなんて そんなのはいやだ」というところがあります。聞いてみましょう。(音源を聞かせる)

 アンパンマンの作者のやなせたかしさんの強い思いが入っているところだそうです。やなせさんは、「ひとはみんな、よろこばせごっこをして生きている」アンパンマンもほかの人を喜ばせることが、楽しくて幸せだと感じて生きていると言っています。だから、あんなにやさしくできるのだ、と私は思います。

 自分のことだけを考え、自分さえよければいい。イライラしてほかの人の悪口を言ったり、いじめたりする、ジャイアンみたいな強い子は、この中にいませんか? 他人を攻撃すると、他人からも攻撃されます。

 アンパンマンみたいにやさしくて強い子は、この中にいますか? 他人を幸せにしようとすると、他人からも幸せを受け取ります。

 笠原っ子にはアンパンマンのような「強い子」になってほしいと願っています。

イヌタデ 満開

2024年11月11日 12時08分
環境教育

 ビオトープでは、イヌタデがたくさん見られます。花や実を赤飯に見立てて、「アカマンマ」という別名があります。地味な植物ですが、よく見ると、とても美しいです。

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 フジバカマの花の香りが一面にただよっていて、すがすがしいです。アサギマダラは確認できませんでした。アキアカネの打水産卵が見られました。

外壁工事始まる

2024年11月11日 11時57分
その他

 外壁工事のために足場の組み立てが始まりました。子どもたちの安全に配慮して対応していきます。

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10月進捗状況

2024年11月8日 11時41分
働き方改革

 10月分の自校集計では、常勤19名(支援員等を含む)の超過勤務時間(残業)の平均は、26時間6分だった。9月よりも5時間38分増えた。45時間超は、0人。教頭と教務主任の超過勤務時間はそれぞれ、30時間53分と34時間9分だった。学級担任で最も超過勤務時間が長かったのは、39時間7分(6年担任)だった。

 運動会、人事管理訪問、修学旅行準備等で業務量が増えたためだと考えられる。特定の教職員の負担増とならないように配慮していきたい。

子どもたちが運ぶ種

2024年11月8日 08時37分
環境教育

 登校の途中で、「くっつきむし」を集めて、友達に投げる遊びが流行しています。校舎内にも投げたものが散乱し始めたので、高学年の教室で学級指導が行われました。おもしろがって友達に投げつけるのですが、相手は嫌がっているかもしれないので、校内への持ち込みを禁じたようです。

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 ところで、「くっつきむし」の正体を知っていますか?

浅羽学園保健委員会 Withメディア 

2024年11月7日 16時33分
研修

 11月7日(木)浅羽中学校で保健委員会が開かれました。5つの小中学校から集まった保護者代表でグループを作り、活発な話し合いがおこなわれました。最後の指導講評の役を頼まれていたので、5分弱お話をしました。以下は、そのときの原稿です。

 昨年度まで磐田市で幼稚園・保育園・こども園関係の仕事をしていたので、園から呼ばれて保護者のみなさんに小学校とのつながりやメディアとの付き合い方について話をすることがありました。

 園の保護者に紹介したのが、シンガポールの小学1年生が書いた「ぼくはスマホになりたい」という作文です。小さいころから家にいても、父や母はスマホをさわってばかりいて、ぼくと遊んだり、話をしたりしてくれない。ぼくがスマホだったら、父や母はぼくの方を見てくれる。だからスマホになりたいという内容でした。

 スマホ育児というのがあって、3歳ころからスマホやタブレットで動画を見せておけばおとなしくしてくれて楽だということで、広がっているそうです。今の子たちは、小学校に上がる前からネットに親しんでいる場合があります。

 親も子もネットを見るのが習慣化してしまうと、時間を減らすことはかなり難しいです。

 自動車を運転すれば、交通事故を起こす危険が伴います。事故を起こしたくなければ車を運転しなければよいのですが、それは難しいことです。運転免許証は大人しかとれないので、子どもが交通事故を起こすことはありません。スマホは子どもでも使えますから、ネットトラブルに巻き込まれるリスクは大人と同じです。そうしたリスクを下げるには、スマホの使用時間を減らすしかありません。

 園の保護者には、お子さんと一緒に本を読むことを勧めていました。中学生であっても、親と同じ本を読んで、感想を伝え合うことで、ネットの使用を減らすことができます。

 私は、笠原小の職員から「成瀬は天下を取りに行く」という本屋大賞を受賞した本を借りて読みました。おもしろかったです。本の感想を伝え合うことで、コミュニケーションが盛り上がりました。ちなみに、主人公の成瀬あかりの独特なキャラクターを際立たせるため、スマホを持っていないという設定でした。

 11月11日から始まるメディアコントロールウイークを活用して、親子でメディアの利用時間を減らしてみてはいかがでしょうか。一緒に本を読んだり、ネット利用のリスクを話し合ったりする機会になればすばらしいですね。

アキアカネ メス 捕獲

2024年11月7日 12時45分
環境教育

 ビオトープにアキアカネの群れが来ていたので、網を振ったらメスが入りました。写真を撮って、4年生の教室に届けました。尾の先からは、卵がボロボロと出てきます。

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ランドセルの色に思う

2024年11月6日 13時09分
その他

 学区にある岡崎会館から、会館だよりへの寄稿(約800字)を依頼され、書いたのが以下の文章です。原文は縦書きなので漢数字を使っています。

 私が小学生の頃、ランドセルの色は二色で、男子は黒で女子は赤だった。今は、ランドセルの色は四十色近くの中から選べる。本校児童のランドセルを見ても、二十色は優に超えている。自分の好きな色を選べることは、子どもにとっても親にとっても幸せなことなのだろう。ただ、ランドセルの多色化が当たり前になってくると、選べるありがたみは薄れてしまうに違いない。

 いっぽうで、高校生になると事情が異なるようだ。私は昨年度までの三年間、市役所に勤務しており、高校生に交じって自転車通勤をしていた。高校生の鞄を見ると、男女ともアウトドア・メーカーの黒のリュックサックが流行りのようだった。

 小学校時代に好きな色を選んでいた子たちが、高校でほとんど黒一色になるのは興味深い。九年間にどんな意識の変化が起きているのかを考察してみたい。あくまで私の主観ではあるが。

 個性的であり続けること、常に自分らしさを選択し続けることは、子どもたちにとって実は大変なことなのではないか。今どきの子どもたちや若者にとって「個性的」とは誉め言葉ではないという報告もある。

 小学校入学時には、自分らしい色のランドセルを選び、のびのびとしていた子どもたちが、学校という集団生活の中で変容し、横並びになっていく。集団の中で悪目立ちしたくないという思いが強まるのである。学校の管理主義のせいばかりではなく、生徒や学生が自ら好んで、多数派の中にいる安心感を得ようとするのだと思う。

 文部科学省が、「主体的」と声高に叫ぶのは、社会人となった若者が主体的ではないからだ。受動的で指示待ちの人間ではよくないということで、幼児教育の段階から主体性を育てることに熱心なのだ。子どもたちが、社会自立するまでの間に、自分らしさを保ち、主体的に学び続けられるように支援し続けるのが、教師の役割だと思う。将来、高校生の鞄がどうなるのかが、ちょっと気になる。