2学期の初日がゆったりと始まっている印象を受けました。それは、夏休みの課題の扱いが変わってきているからです。
以前のように、図画や工作の作品を学校で集めて、名簿を作り、梱包して発送していたころに比べ、担任の負担がかなり減っています。今は、保護者が直接、応募するか、市で作品の回収をしてくれるようになっています。
何人かの子どもたちと話をしましたが、夏休みの課題をやり終えていなくても平然としている子が多いのにびっくりしました。今は、やっていない宿題をやらせるまで追い込むことはあまり行わないようです。良きにつけ悪しきにつけ、小学校というシステムの中で緩くなっている部分が出ています。個に応じた指導を考慮すればするほど、どの子にもきちんとやらせることが、難しくなっているのです。「別にやらなくてもいい」と済ませる子と、がんばって自分の力を伸ばす子との差が、広がってしまうことを懸念しています。
担任の指導力(強制力)や家庭の教育力(しつけ)かの問題ではなく、子どもたち自身が自分のよりよい人生のために、主体的に学んだり、取り組んだりすることが一番大事だと思います。子どもたちのやる気(モチベーション)を上げるためにも、笠原小学校では、保護者と協力して、子どもたちを認め励ますこと(PBS:ポジティブな行動支援)を行っていこうと思います。