算数 縮図
2025年12月5日 09時51分1時間目の算数が、楽しそうな雰囲気で行われていました。縮図の学習で地図帳を活用して、教科横断的な活動を工夫していました。さすがです。袋井を起点とした国内の都市との距離を計算で求めていました。社会科で習った「縮尺」という用語も子どもたちから出されました。さすがです。
次は、世界地図です。「あ!」
1時間目の算数が、楽しそうな雰囲気で行われていました。縮図の学習で地図帳を活用して、教科横断的な活動を工夫していました。さすがです。袋井を起点とした国内の都市との距離を計算で求めていました。社会科で習った「縮尺」という用語も子どもたちから出されました。さすがです。
次は、世界地図です。「あ!」
キャンベラやローマなどの外国の都市名が上がり、地図上の長さを計って、実際の距離を計算していきました。
授業が終わって職員室に戻ってきた担任に、私(校長)から声を掛けました。
「地図帳を使って縮図の学習をしたアイデアはすごいです。ただ、世界地図がミラー図法でしたので、実際の距離を地図上で求めるには注意が必要です。」
ミラー図法はメルカトル図法の改良版です。緯線と罫線が直交しています。面積は極に近づくほど拡大され、距離も正確に測れません。縮尺に示されている距離は赤道付近でのみ使えます。
子どもたちが計算で求めた距離と実際の距離では、誤差が大きくなります。中学校の地理で学習する内容です。
子どもたちは、キャンベラまでの距離を9200kmと求めましたが、実際は多く見積もっても8000kmくらいです。ローマまでの距離を15600kmと求めましたが、実際は約9000kmです。
計算が間違っているわけではなく、世界地図との相性が悪かったのです。事前の教材研究で、誤差が少なくなる国内の地図だけでとどめておく方がよかったと思います。子どもたちには、
「計算は間違っていないのだけれど、地図帳にある世界地図では正確な距離が求められません。理由は地球が球だからです。詳しいことは中学で学習します。興味のある人は自分で調べるのもよいと思います。」
と、伝えられたら最高だと思います。