環境教育
環境教育
昨日、プールのろ過機の点検も終わり、井戸水がビオトープの水路に戻ってきた。きれいな水が流れていて一安心。


水路の上流が、外来種のウオーターポピーとオオフサモでうまってしまっているので、取り除く必要がある。子どもたちに働きかけてみようと思う。

環境教育
本校は、崖の下から地下水をポンプでくみ上げ、プールとビオトープに供給している。地下水の量が減ってきているため、プールで水を出しすぎると、ポンプに空気が入ってしまい、ポンプが止まることがある。
プール開きの前には、プールに水を貯めなくてはならないが、そのため、ビオトープへの水の供給が不足し、水路が干上がってしまうことがある。逃げ場がなくなったメダカが群れになって騒いでいた。


6年生の有志に相談すると、昼休みにメダカの引っ越しをすることになった。引っ越す先は、「小さな森の小川」だ。
引っ越し作業の様子は、こどもリポーターが報告する予定である。
研修
校長になった自分がこんなことを言うのもおかしいかもしれないが、「先生が言っていることが正しいとはかぎらない。」低学年の子どもたちにとっては、担任の言葉は親の言葉以上に重いので、気をつけなくてはならない。
小学校低学年のときの私の担任が、真顔でこんなふうに言っていたのをよく覚えている。「勉強すると脳みそのしわがどんどん増えて、頭がよくなります。」
重ねて、「脳が大きければ頭がいい」と、信じていた。ルチ将軍の影響かもしれない。現在、月曜の深夜にNHKで「プリンプリン物語」が再放送されている。(録画して休日に楽しんでいる。)小学校6年生のとき、夕方に観ていた人気だった人形劇である。ルチ将軍は、アクタ共和国の独裁者で、頭が異様に大きい。決めぜりふは、「知能指数は1300」だった。語尾を上げてよくまねしていた。私は、自分なりに「頭がいい」というのは、しわくちゃで大きな脳をもっている人だというイメージをもつにいたった。
現在の科学では、明らかにそれが間違いだとされている。いくら勉強しても、脳のしわは増えないし、しわと頭の良さは関係ない。脳の大きさや重さと知能の高さとの相関関係もない。
当時の担任に悪気はなく、うそを伝えようという意図もなかっただろうと思う。結果として、子どもにとって影響力のある大人やメディアの情報によって、真実がゆがめられて認識されてしまうことが起こりうる。
10年ほど前に、瓶の中のごはんにやさしい言葉を掛けると、ごはんが腐らないと信じて、教室で実験していた同僚がいた。今思えば、あれも怪しかったと思う。でも、その学級の子たちは真面目に信じて実践していた。
ネットでのあやしい情報があふれる現在では、昔以上に子どもに悪影響を与えかねない。だからこそ、私たち教師は、真に正しい知識を子どもたちに伝えなくてはと、戒めたい。
子どもたち自身にも「先生の言っていることが正しいとはかぎらない」と教え、自分で考え、判断する力を育てていくことが大切だ。頭がいいとは、論破できることではない。正しい情報を取捨選択し、自分で適切な判断ができることを言うのだ。
環境教育
本校の子どもたちが昆虫好きになり、郷土の自然に親しむようになればと願って、以前から個人的に注目していた昆虫写真家の村松佳優(むらまつよしひろ)さんにメールを送ったところ、すぐに返事がきました。うれしかったので、一部紹介させてください。
ご連絡ありがとうございます。紹介したいとのことで嬉しく思います。リンク貼っていただいて問題ありません。写真を仕事として、写真家活動も20年以上関わってきました。ムシミルは写真の力も使って、昆虫の魅力をたっぷり紹介できたらと思って運営を始めたものです。何十年、何百年と昆虫の魅力を多くの人に届けられるサイトとして残したいと思って頑張っているところです。リンクもテキストリンクでしたら関係ありませんが、バナーなど貼っていただけるなら、掲載場所わかれば画像をこちらで準備することもできます。それと、商用の場合画像など有償利用となりますが、教育関連では広く無料で写真の使用を認めています。引用元などの表記は必要ですが、授業の中で利用していただいても構いません。
サイト探して見させていただきましたが、授業の風景など子どもたちが活き活き活動している雰囲気が伝わってきました。昨日はアゲハチョウを育てている記事もありましたね。無事にサナギになれたでしょうか?校庭にビオトープや森がある環境はとても素敵だと思います。ムシミルが子どもたちが自然に興味を持つ一助になれば幸いです。
笠原小のホームページからリンクをはっておきますので、村松さんのすてきな昆虫の写真を見たり、学校で見つけた虫の名前を調べるときに活用してみてください。
例えば、「キマワリ」という虫を見てみます。校長の撮った写真は味気ないですが、村松さんの写真は、その虫が生きている環境や力強さも感じさせます。
https://insect.design/koutyumoku/gomimushidamashika/kimawari
個人的に月刊「ムシミル」の冊子を購入し、会礼などで子どもたちに紹介しようと思っています。図書室にもあるといいので購入を検討してもらおうかな。

「ムシミル」のWEBサイトから引用
村松佳優さんは、滋賀県出身の1983年生まれだそうです。
子ども時代のエピソードの中での、家族のかかわりかたにほっこりとした気持ちになりました。