校長のあたまのなか

学力は「ごめんなさい」にあらわれる

2025年6月24日 10時43分
研修

 学力は「ごめんなさい」にあらわれる 岸圭介(ちくまプリマ―新書 2024年) 教員にも保護者にもお勧めです。

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 岸さんは、現役の小学校教諭で、「ドラえもん」を小学校の教科教育の観点から編集した本やドリルを執筆されています。私が最近読んだ教育書の中でも抜群の分かりやすさで、学校でも家庭でも「ことば」の指導がいかに大切であるかを実感させてくれます。

 本校教員で読みたい方は、校長室までどうぞ。でも、自分で買って手元に置いておくほうがよいと思います。この本を読んだ教員と読まない教員とでは、確実に指導に差が出ます。

第14回笠原ふれあいソフトバレーボール大会

2025年6月23日 12時14分
地域との連携

 6月22日(日) 8:30~

 本校体育館と笠原コミュニティーセンターで行われました。1チーム4人出場で2人は女性を出すルールでした。地区ごと全12チームが出場しました。予選リーグのあと、決勝トーナメントが行われ、三輪Aチームが優勝しました。おめでとうございます。

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ウスバキトンボ全国調査に挑戦

2025年6月20日 11時56分
環境教育

 ウスバキトンボ全国調査に申し込みました。4年生以上で参加したい子は、校長室までどうぞ。

ウスバキトンボ全国調査

 昨年度の6月に笠原小に飛んできたときの様子

https://kasahara-e.fukuroi.ed.jp/plugin/blogs/show/15/34/2470

 8月には100匹以上の群れになりました。

https://kasahara-e.fukuroi.ed.jp/plugin/blogs/show/17/53/3230

 今年は、まだ見つかっていません。

ランキングではない評価が子どもを伸ばす

2025年6月20日 09時50分
授業

 学期末、通知表は、保護者も関心が高い「評価」である。

 しかし、小学校の学期ごとの学習評価は、単にその区切りでの学習の達成度の目安に過ぎない。

 本校の教員には、「ポジティブ行動支援 (Positive Behavior Support)」を行いながら、子ども主体の「形成的評価」に力を入れてもらいたいと願う。学習の過程で児童の学習状況を把握し、フィードバックし、改善につなげていくのが「形成的評価」である。アメリカの教育心理学者ブルームが提唱し、1970年代に日本に導入された。

 私たち教師は、通知表作成のために「総括的評価」を時間をかけて行う。実態としては、「形成的評価」が効果を発揮するように活用する時間はあまり作れていない。「個に応じた支援」とか「深い子ども理解」とか言いながら、知識の習得度をテストで測定し、3段階に序列化する作業に昔から熱心すぎるのである。

 「形成的評価」という言葉よりも、八野正男さんの説明の方が伝わりやすいと思うので以下に示す。八野さんは教育心理学者で評価の専門家である。

1 心の通い合う評価

 学習の主体である児童生徒のサイドに立った評価、児童生徒と教師が適切な相互関係をつくりあげていくことのできる評価

2 やる気を起こさせる評価

 学習意欲を高め、自発的、主体的な学習の確立が可能になるような評価

3 能力や適性にあった指導が行える評価

 一人ひとりの児童生徒にとって最適で、無理、無駄のない指導が行えるような情報が得られる評価

4 人間性を豊かにする評価

 思いやりや実行力のある人間の形成と全人教育の推進に役立つ評価

5 教育目標が十分に達成できる評価

 落ちこぼしをつくらない学習指導、完全習得学習を目指す指導に役立つ評価

「実践教職課程講座 11 教育評価 第1章 教育評価の意義 八野正男」(日本教育図書センター 1988)

 浅羽学園全体で取り組む「ポジティブ行動支援 (Positive Behavior Support)」は、八野さんのいう「やる気を起こさせる評価」「心の通い合う評価」「人間性を豊かにする評価」に直結すると思う。本校全教職員で、強力に推進してほしい。

いじめられたカラスは・・・

2025年6月20日 08時10分
環境教育

 仲間にいじめられて飛べなくなり、森の中の地面にいたカラスのことが気になっていました。登校してくると、「カラスどうなった?」と6年生にきかれました。

 「それじゃあ、見に行こう。」と6年生2人といっしょに森におりていくと、昨日のカラスはすでに死んでいて、ネコやタヌキに食べられていました。

笠原の「1つの花」

2025年6月19日 12時22分
笠原の歴史

 4年生が、国語の学習で今西祐行(いまにしすけゆき)さんの「1つの花」をやっていた。光村図書で昔からある戦争を扱った物語文である。

 戦争のブロンズ像を探るために、「ことう教室」で資料を探しているうちに「いしずえ」という本を見つけた。笠原地区奉賛会が昭和59年に発行した非売品の本である。当時、笠原地区奉賛会長だった鈴木 博さんから本校に寄贈されていた。

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 読み返すと、「1つの花」のような家族の物語がいくつも見えてくる。以前、6年生の子たちと三和忠魂碑を訪れたことがあったが、石碑に刻まれた方々の顔写真、出生や略歴、戦死の状況や追憶が記録として残されている。皆、本校の卒業生である。読んでいて切なくなる。遺族等の許可を得たわけではないのだが、本校児童に伝えたくて何人か紹介する。

 戸塚 昇さん  昭和19年8月11日戦死 24才

 学業優秀でずっと級長をしていた。後輩によると、当時人気の陸上部の部長で、短距離選手として小笠郡大会で総合優勝をもたらし、全校生徒のあこがれの的だったそうだ。

 奥さんにあてた最後の手紙に「われ一人の感情のみにとらわれず 国を賭しての戦なりせば」という辞世の歌を残した。残された奥さんは一人息子を抱きしめて生きてきたという。(遺族は現在、笠原には住んでいない。)

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 山田 一二 さん 昭和20年2月28日戦死 29才

 ニューギニアで食料も乏しく、マラリヤ熱帯熱兼脚気で戦病死、月に400人が病死したそうだ。最後の言葉は、「後の事は全部任せる。両親と子供を頼むと之だけは故郷の家に伝えてほしい。」奥さんはその言葉を心の支えとして一人息子を育てた。

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ハシボソガラスのいじめ

2025年6月19日 09時53分
環境教育

 校舎北側の木で、朝から3羽のハシボソガラスが騒いでいます。カラスの言葉は分かりませんが、怒っているのは伝わってきます。縄張りを主張する鳴き声でも、警戒を発する鳴き声でもありません。「ぐわぁぁ、ぐわぁあ、があ」という声で連続して鳴いていました。

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 学校に隣接した森の地面に黒いかたまりが見えました。カラスが死んでいるのかと思い、近寄ってみると、まだ生きていました。頭を持ち上げ、羽を前に伸ばそうとしますが、歩けないし、飛べません。

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 ああ、これは「カラスのいじめ」だなと思いました。カラスは仲間を追い立て、攻撃し、けがをさせてしまうことがあるのです。人間だけでなく、動物の世界にも「いじめ」が存在します。

 子どものいじめならば、即、介入するところですが、野鳥のため見過ごすことにしました。

笠原の三輪神社

2025年6月17日 16時29分
笠原の歴史

 地元の文芸誌「ふるさと袋井 第9集」に「三輪神社の由緒」という寄稿を見つけた。山崎の大津尚容さんによる文章である。6年生の歴史の学習にもつながると思い、紹介させていただく。

 笠原にある三輪神社は、奈良県桜井市にある大神(おおみわ)神社とつながりがある。それがどうした、と思うかもしれないが、6年生が学んでいる日本の歴史の中の大和朝廷の勢力拡大と関係があるということらしい。

 大和朝廷の征討軍は武力だけでなく、まじないの力で人々を服従させていく。大津さんによれば、征討軍が進んだ道筋に大神神社の末社が多く、笠原の三輪神社もそのうちの1つだそうだ。この神様をまつれば、災害や病気を防ぎ、米や野菜も豊かに実ると、言葉の力で信じさせ、勢力下に収めていった。

 大和朝廷の勢力拡大とともに前方後円墳が広がり、三輪神社も増えていったということか。ただ、当時は社殿はなく、海辺に面した山を神聖な場所として、祭りを行ってきたのだという。古代の遠江(静岡県西部)に35ほどあった三輪神社のうち、今も残っているのは3社だけだそうだ。笠原の人たちは、三輪神社を大切に残してきたということか。

 三輪神社の祭神は、大物主命(おおものぬしのみこと)でヘビの神様である。古事記の中には、神話が残されている。

 奈良の大神神社のホームページはこちらから。

https://oomiwa.or.jp/

 グーグルマップでの笠原の三輪神社のリンクはこちらから。

笠原の三輪神社

 笠原っ子で三輪神社のリポートをしてくれる子はいないかな。

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