地域との連携
本校の敷地内と敷地を囲む斜面には、大木がたくさん生えています。大きくなりすぎて、管理が難しくなってきているのが現状です。
先日も、PTA会長が来校された折、「学校敷地南側の斜面から生えている木が建物にかかっているから切ってもらいたい」という要望がありました。会長は、「その家の人は、誰に言えばいいのか分からないので、会長に言ってきた。自分もどうすればいいのか。」とのこと。教頭が、市の連絡先を伝え、連絡してもらいました。


その後、学校北側のお宅からは、「学校の木が屋根にかかっていて雨どいが詰まる」と言われ、校務員が対応しましたが、二連梯子が届かず、そうじができませんでした。

本校では、安全確保の点から、土砂災害警戒区域の樹木の伐採を最優先し、市や自治会に要望してきました。袋井市の担当者と森林環境アドバイザーが視察に訪れ、森林環境贈与税で配分されたお金を使って、樹木を伐採してくれることになりました。
ただ、大木の伐採と廃棄にはかなり費用がかかります。どこまで切ってもらえるのか分かりません。大きく育ちすぎた木の管理に頭を悩ませています。
笠原小では、以前、シンボルツリーのエノキを伐採してしまい、住民から苦情が来たという話を伝え聞いています。今回も、切る前には地元の人に確認しながら進める必要がありそうです。

環境教育
ビオトープのコナラの木にイラガの幼虫が付いていました。手でさわったり、毛が飛んではだに付くと、ひりひりするのでデンキムシともよばれます。殺虫剤をまく前に写真を撮っておきました。ほかの木でも見つけたら、この毛虫はさわらないで!

ムシミルのイラガのリンク
https://insect.design/curation/iragakamatome
近くにはカマキリの幼虫が数匹いたので、殺虫剤がかからないように気をつけました。どこにいるかわかりますか?


笠原の歴史
西階段を上がる途中に鏡が2まいある。下の方には「昭和48年度卒業生一同」と書かれている。

昭和48年度に卒業した6年生は、今年、63歳か64歳である。
昭和47年(1972年)に笠原小の新校舎が完成したばかり。昭和49年に開校100年を迎える前に卒業していった人たちである。できたばかりの校舎に新品の鏡を寄贈してくれたのだろう。この鏡は、50年以上も笠原っ子の姿を映してきた。
当時の笠原小は、全校児童約270人。今の学校風景と大きく違うところを挙げてみる。
・1クラスの人数は最大で45人。(3年生)
・特別支援学級(スマイル)は、ない。
・学校で給食を作っていた。
・家庭科室、図工室、音楽室がある校舎はまだ建っていない。
・今の体育館は、まだ建っていない。
・プールは別の場所にあった。
この鏡を寄贈してくださった卒業生の方で、地元に残っている方がいらっしゃいましたら、校長室にお越しください。当時の笠原小の様子や学校行事について教えてください。お待ちしています。
笠原の歴史
環境教育
体育館通路の鉄骨の梁にハクセキレイが巣作りをしています。草の茎を運んできては、編んでおわん型にしようとするのですが、なかなかうまくいきません。人が来ると警戒して、すぐに移動するからです。余計なお世話かもしれないが、「別の場所に作ったらどう」と勧めたくなります。


7月8日(火)の朝、校務員さんと相談して、巣は撤去することにしました。ハクセキレイのつがいは、そのあと周囲をうろうろしていました。ごめんね。
7月9日(水)の朝も、同じくらい草を運び込んで巣にしてありました。校務員さんがまた、片付けました。次はあきらめて別の場所に移ってくれるかな。
7月10日(木)の朝も草を運び込んでありました。いつになったらあきらめてくれるのだろう。
環境教育
園と小学校との接続
昨日、浜松市教育会館で行われた「西部地区中学校合同説明会」に出席してきた。静岡大学附属浜松中学校と9つの中高一貫校が13分間のプレゼンで自校の特色と入試情報を伝えた。
成績処理等で忙しいこの時期に、6年生担任を出張させることもないと思い、15年ぶりに参加させてもらった。私立の中高一貫校が、どんなふうに自校アピールをするのか見たかったせいもある。
さすが、私立の学校はパンフレットに手間と費用を掛け、プレゼンも上手である。しかも、学校ごとに生徒のターゲットを絞り、指導のウリを明確に打ち出してくる。
公立の中学校が、文科省の提示する標準時数ぎりぎりで指導しているのに、ある私立校は公立校の1.4倍も多く英語や数学などの授業を行う。しかも、独自の英語カリキュラムやホームステイなどで、質の高さが保証されている。公立校では地域移行が進む部活動も、私立では思いきり行える。アイドル部など、公立校ではありえない部もあった。
この流れ、以前も感じたことがある。公立の幼稚園は入園者数が減り、統合や再編が進むのに、私立の保育園やこども園は人気がある。隣の磐田市で、公立園に在籍する園児と私立園に在籍する園児の数が逆転し、私立園優勢になったのは、令和5年だったと記憶している。私立園は、遊具などの施設の良さに加え、座禅やヨガ、英語や小学校教育の前倒しなどで特色を打ち出した。園案内のパンフレットや園のホームページでの情報発信も手間と費用を掛けていた。預かり時間も長く、保護者の保育ニーズに対応していた。公立園の教育・保育にはすばらしいものがあったが、アピールが足らないのか、保護者は私立園を多く選ぶようになった。契機になったのは、3歳以上の保育料無償化だと思う。
授業料無償化、または学費負担軽減の施策が取られれば、私立中学校にもっと人が流れると私は予想する。
家庭に経済的な余裕があり、子どもに学校が求める能力があるならば、中高一貫校の方がお得に感じる。新幹線の乗車に例えれば、私立中学校は指定席やグリーン席で、公立中学校は自由席だろうか。市教委が熱心に小中一貫教育を進めても、中高一貫教育の方が保護者に響くと感じる。高校入試がなく、大学進学や就職までのサポートが手厚いからである。浜松市にある2つの私立校は、こども園から大学までつながっている。
大部分の児童が地元の公立中学校に入学するからと言って、安心していてはいけないと思う。(それは公立小学校も同じである。)園と中高一貫校は似ていて、私立優勢で公立より特色を出しやすい。自校の良さや自慢や実績をアピールできないと、公立小中学校はこれからの時代、苦しいかもしれない。自分の生き方やキャリア形成についてしっかりとした考えをもっている子ほど、自分がやりたいことができる中高一貫校を目指すようになるだろう。
西遠女子学園の校長が、データをもとに女子校という教育環境のメリットを伝えた。10校の発表の中で最も感銘を受けた。特に、「男子と女子のやる気ポイントの差」「男子と女子の学習能力の違い」の分析は興味深く、自校の教員にも伝えていきたい。少子化の中で男女共学化が進み、LGBTQが声高に叫ばれる今、女子校の良さを淡々と語る校長の姿にゆるぎない自信を感じた。