校長のあたまのなか

雨の日の送迎について

2025年4月23日 09時46分
地域との連携

 4月23日(水) 今年度初の登校時に強い雨が降った朝

 校長が、子どもたちの登校の様子を職員玄関前で見守りました。強い雨の日には、学校敷地内の駐車場まで保護者等の多く(6~7割程度)が、お子さんを自家用車で送ってきます。

 昨年度までは毎回、管理職と教務主任が、誘導と交通整理を行っていましたが、本年度から取りやめようと思い、様子を観察していたのです。勤務時間外に交通整理をしていて、駐車場や土砂災害警戒区域内で万が一事故が起きたとしても、学校職員として責任が取り切れないからです。ただ、送迎を禁止するつもりはありません。

 本日は、午前7時35分から7時57分までの間に47台の車が出入りしました。車を降りたあとの子どもたちの動きに危険がないかと、動線を確認していました。

 昨年度は、最も多かったときには57台の送迎が短時間に集中し、坂道が渋滞しました。今朝くらいの量ならば、誘導や交通整理がなくてもよいかなと、思っています。駐車場内と北門につながる坂道が混雑しないように、送迎時間に幅をもたせたいと考えています。雨の日は、早めに児童昇降口を開錠しますので、午前7時30分から午前8時5分までの間で、送迎をお願いします。(遅刻の場合は、8時5分過ぎでもかまいません。)

 また、車を降りてからの周囲の安全確認と、走って昇降口に向かわないように、保護者からお子さんへの注意喚起をお願いします。

 送迎が多くなると、集団登校とならず、一部の子だけが大雨の中、徒歩での登校となってしまうことを心配しています。どうか、通学班の保護者同士で連絡を取り合うようお願いします。

 コミュニティーセンターから北門までの坂道は、土砂災害特別警戒区域となっています。大雨のときは通行を禁止するか、状況によってはいっそのこと休校とすることも想定されます。ご承知おきください。

 ご意見がある保護者の方は、コドモンや学校の電子メールでお聞かせください。

大人の視点で読み直してみると

2025年4月22日 12時48分
その他

 私には20年来、中古レコードを集める趣味があって、ときどき買い足している。2年ほど前に谷山浩子のLP「猫の森には帰れない」を安く手に入れた。1977年発売のアルバムだが、かなり状態がよかった。(今回は、校長私物の画像割愛)

 B面には、あまんきみこ の「車のいろは 空のいろ」のお話をもとにした歌やせりふが入っている。運転手の松井さんも登場する。「白いぼうし」はないけれど、「すずかけ通り三丁目」「山猫おことわり」「本日は雪天なり」の歌がある。50年ほど前のレコードだが、今聴いても独特の世界観が心地よい。

 4年生が「白いぼうし」のよい授業をしているのを参観して、久しぶりに「あまんきみこ」さんの本が気になった。学校の図書室に行くとちゃんと3巻そろっていた。

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 改めて大人目線で「白いぼうし」を読み直してみると、いろいろと気になった。

 まず、コンプライアンスの件である。教科書では以前から修正が入っているが、原作では、「たけのたけお」くんのことをチビ呼ばわりしている。1968年初版の本だから、昭和のコンプラでセーフとされたのだろう。

 次に、松井さんの不遇である。女児にタクシーを乗り逃げされたあげく、最後に「よかったね」もないものだ。夏ミカンも失い、ちっともよくない。松井氏に同情する。

 それから、運転経路である。裏表紙には地図が載っているので、想像をふくらませることができるのだが、どの道を通ったのかよく分からない。「ほりばた」から特定困難なのだ。

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 推理してみる。城跡の地図記号はないが、私は「まんなか広場」の周囲に城堀があるとにらんでいる。大通りは駅前から西にのびる中央の道ではないか。駅前大通を西から東に進み、途中経路はよくわからないが、最後は団地の前(南)の小さな広場に着く。いかがだろう?

 「白いぼうし」だけを読むよりも、ほかの話も一緒に読む方がおもしろさが倍増する。お金を払ってくれたお客なのに困ってしまうこともある。「すずかけ通り三丁目」は、おすすめである。ちょっと悲しくて、ちょっと怖い。

 週末は、谷山浩子のレコードを聴きながら「車のいろは 空のいろ」をじっくりと読み直してみるつもりである。

 4年生の本好きの子にも、あまんきみこ 作品のシリーズ読みをおすすめします。おもしろかったら、校長室まで感想を送ってくださいね。

羊蹄(ギシギシ)の葉

2025年4月22日 08時34分
環境教育

 ビオトープに生えているギシギシの葉がきれいに食べられています。葉脈しか残っていません。

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 ギシギシの葉を食べるカラフルなイモムシがいます。ハグロハバチというハチの幼虫です。

 https://insect.design/blog/hagurohabachishiiku

 てっきり、ハバチが食べたのだと思ったら、違いました。今回は、テントウムシでした。別のギシギシを見ると、テントウムシの幼虫がたくさんいました。ナミテントウの幼虫だと思います。すごい食欲です。

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 このあと、さなぎになってたくさんのテントウムシが観察できるでしょう。

https://www2.nhk.or.jp/school/watch/clip/?das_id=D0005301603_00000

https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0002160392_00000

 テントウムシは種類が多いので、調べてみるとおもしろいです。

https://www2.nhk.or.jp/school/watch/clip/?das_id=D0005400866_00000

公立園職員の選挙へのかかわり

2025年4月21日 12時35分
園と小学校との接続

 4月20日、袋井・磐田両市で、市長と市議会議員選挙が行われました。笠原地区から立候補された方も当選していて、精力的に支えていた地元の方も安堵しているのではないでしょうか。

 小中学校の教職員は、教育公務員特例法で政治行為が制限され、選挙運動を行うことは禁止されているため、自分で投票に行く以外は、選挙へのかかわりが薄いと感じます。

 ところが、公立園の正規職員は(割り当てで)選挙そのものにかかわることがあるので大変です。3年間勤務した磐田市幼稚園保育園課での経験では、公立園の保育者に、期日前投票、選挙受付、開票作業などに従事してもらうことがありました。ある園長さんからは、「若いころ選挙の仕事によく当たったけど、夜中まで開票作業をして、朝から園に出勤したときにはつらかった。」と言う話を聞きました。

 小中学校の教職員は、公立園のように選挙の運営に従事しなくてもよいのはなぜでしょうか?

 小中学校の教職員は市町村の職員ですが、「設置者負担の原則の例外として、その給与については都道府県の負担とし、給与水準の確保と一定水準の教職員の確保を図り、教育水準の維持向上を図る。」と定められ、給与の3分の1を国が負担しています。

 私たちは県費負担教職員と呼ばれ、市長に人事裁量権があるわけではないので、選挙事務等から免除されているのかもしれません。市で直接採用されている職員も学校にはいるのですが、会計年度や臨時での任用のため、やはり選挙事務を免除されているのではないでしょうか。園の正規職員に対して、申し訳ない気持ちがあります。

 4月の忙しい時期に加え、今年は7月28日に参院選もあるため、園の先生のご苦労を思うと本当に頭が下がります。小中学校の先生には、公立園の正規職員の大変さを分かってもらいたいと思い、長々と書き連ねました。 

ビオトープの水草に注意

2025年4月21日 09時05分
環境教育

 毎年、教師や子どもたちの手で取り除いていますが、根が残ってしまうのか、また増えてきました。笠原小のビオトープで、気をつけなければいけない水草は3種類です。

 まずは、ウオーターポピー(みずひなげし)、外来種です。葉が丸いので、すぐに分かります。

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 次はオオフサモです。

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 3つめはクレソン(オランダガラシ)ですが、今年はまだ目立ちません。

 これらの植物は、水路を埋めつくしてしまうほど増えるので、取り除いて燃えるゴミで処分します。

 これらの植物のかわりに、在来種のセリ、アサザ、コナギなどが増えると、里山の流れのような自然環境ができます。

安全基地の大切さ

2025年4月18日 10時24分
園と小学校との接続

 園で保育者にくっついて離れない子を見かけることがあります。私が、園を訪問したてのころは、甘えん坊な子だと思っていました。幼児理解が進むと、愛着形成に問題があることが分かってきました。

 母親や保育者など、特定の人と愛着形成ができると、自分の安全基地をもてるようになります。広島県教育委員会が作成したポスターが、私はお気に入りなので以下に添付しておきます。

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 安全基地ができると、幼児は少しずつその人から離れて、探索行動をとり始めます。不安になると、安全基地である特定の人のところに戻ってきて、自分の安全を確かめます。繰り返すうちにだんだん、安全基地である特定の人から離れても、見守ってくれているだけで安心できるようになるのです。園のときに、母子分離不安がある子を無理に母親から引き離さない対応は、正解だと思います。何事も急ぎすぎてはいけません。愛着形成の問題は深刻で、幼児期に安全基地をもたない弊害は、成長してから現れることがあります。

 1年生の中にも、安全基地が完成していないと感じる子がいます。そういう子は、わがままなだけに見えます。1年生の指導にかかわる教員は、注意が必要です。「ちゃんと、きちんと、しっかりと」やらせようとしても逆効果です。言葉で説明しても、なだめても、その子には届いていません。しばらく、そのままにしておくのがよいです。無理にやらせようとすると、その子にとって、教員が安全基地ではなく、攻撃基地になってしまいます。小学校が心理的に安全な場所でなくなれば、その子は二次障害として不適応を起こします。

 子どもに愛情を注ぐというのは、単に甘やかせることではなく、教員がその子の安全基地になれるように寄り添うことです。学級の心理的安全性を高めることが、小1ギャップをへらすことになると思うのです。

 架け橋期である1年生への接し方は、園の保育者から学ぶのが一番です。私は校長として、自校の教員をとなりの笠原こども園に積極的に連れ出そうと思っているところです。

【重要】土砂災害警戒区域について改めて情報提供

2025年4月17日 08時22分
防災

 本校は、学校の北側と西側に土砂災害警戒区域があります。(学校に隣接して2つもあるのはめずらしいのではないでしょうか。)特に北側の崖はレッドゾーンになっているため、地域に通学路の変更を働きかけたところです。教職員、保護者、地域の方に危険度を知ってもらうために、静岡県から出ている情報を発信することにします。

 まずは、区域図です。

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  次は、よくある質問と回答です。

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 静岡県のホームページへのリンクです。

https://www.pref.shizuoka.jp/machizukuri/kasensabo/sabo/dosyakei/index.html

 昨年度からの校長の判断と自治会や行政の対応は、続きにあります。

セイヨウタンポポ 包囲網

2025年4月16日 10時02分
環境教育

 朝の交通指導のついでに、道端に生えているタンポポを観察しながら、笠原こども園の東側を通り、笠原コミュニティーセンターの坂を上って学校に帰りました。すべて外来種のセイヨウタンポポでした。

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 学校の運動場を見ると、ブランコや遊具のある辺りは、セイヨウタンポポが多く、登り棒の辺りに雑種のタンポポがありました。

 在来種のタンポポが残っているのは、ビオトープと森の辺りで、やはりセイヨウタンポポに囲まれているみたいです。

【探究の種】

 通学路や家の周りのタンポポを調べて、分布図にまとめたらりっぱな研究になります。