研修
以下は、第1回校内研修での校長の話です。
子どもたちに「考える力」をつけるにはどうすればよいでしょうか、本校の校内研修では、「学びを楽しむ」ことがキーワードになります。市の施策で言えば、リアルな体験、ホンモノとの出会い、協働し創り上げる経験が「令和の鼓濤教育」になるのです。笠原の人、物、ことを題材に探究学習していくことで、「心ゆたかな人づくり」につなげていきましょう。
子どもたちにいかに学ばせるかのヒントとして、将棋が参考になると思います。将棋指しは、考えるプロです。今日は、将棋の名人戦第1局の2日目が行われています。若き藤井聡太名人に永瀬拓矢九段が挑んでいます。将棋の名人戦の一人の持ち時間は9時間で、2日かけて一局の将棋が指されます。
名人戦の将棋では、すばらしい手を指して一気に勝負が決まることよりも、相手に手を渡したり、相手に時間を使わせたりすることが有効なことがあります。きのうの夕方の藤井名人は、端に歩を打ちました。この手に対して、永瀬九段は2時間も考えて封じ手としました。
私たち教師も、すばらしい発問や自分が思うような授業展開で子どもたちの考える力を伸ばそうとするのではなく、ときには子どもに委ねて任せ、自ら考える力を育ててください。正解だけがよい答えではありません。たとえ間違った答えでも試行錯誤したことに価値があります。
正解にたどり着く手順や知識を教師が教えすぎて、子どもたちの考える力と考える時間を奪わないようにしてください。
子どもたちが思わず考えたくなるような題材やテーマを見つけてほしいと思います。そういった「探究の種」になるものを、私も学校ホームページで紹介していきます。私は、校長室だよりを出さないので、ときどき、ホームページの「校長のあたまのなか」を見てください。
このごろのマイブームは、「観る将」で、休日に動画中継があれば、ずっと見てしまいます。
本校のクラブ活動でも、将棋を楽しむ子が増えればいいなと思います。休み時間にも子どもたちが使えるような将棋盤をいくつか用意しようと思います。
https://mainichi.jp/articles/20250410/k00/00m/040/018000c
笠原の歴史
散歩をしていていたお年寄りに昔の通学路を教えていただいた。聞けば1年生のひいおじい様だそうだ。88歳には見えないほどお元気である。「うんと昔は、ここが通学路で近道だった。お寺の裏に出る」と教えていただいた。探検してみることにした。
ここが入口。両側からお茶の木がせまっている。

入ってみる。

断念。行き止まり。

グーグルマップで確認してみた。画像に加筆した。

あんまり近道ではない気がする・・・・・
でもこっちの道の方が、わくわくする。
地域との連携
防災
笠原の歴史
研修
本校の校訓の1つが「考える子」である。私たち教師は、子どもたちの考える力を育てようと、教材研究や校内研修を行い、日々、授業改善に取り組んでいる・・・ つもりである。
だが、子どもたちは、学校で本当に考えているのだろうか。
教師によって、子どもたちは「考えさせられている」状態に置かれているだけなのではないか。同調圧力の中で、子どもたちは「考えているふり」をしているだけなのではないか。
そんな私個人のもやもやは、この漫画を読み返して晴れた。
アニメが終了して話題になっている「チ。ー 地球の運動について ー」(作・画 魚豊 小学館)のコミックスの中には、すごい言葉が詰まっている。
そのセリフをしゃべっている人物は、利己的で卑怯であるが、言葉の内容は妙に胸を打った。第6集40話ででドゥラカの叔父が言った言葉である。「考えろ」
その為に文字を学べ。本を読め。
「物知りになる為」じゃないぞ。「考える為」だ。
一見、無関係な情報と情報の間に関わりを見つけ出せ。
ただの情報を、使える知識に変えるんだ。
その過程に、知性が宿る。
知性があれば、留まる勇気と踏み出す度胸が得られる。
まさしく、「探究学習」そのもの。本物の知である。笠原小の教師に目指してほしい「考える子」は、ここにある。
「学校で勉強したことは、大人になって役に立たない」という子には、自信をもって私は伝えたい。
考える楽しさを知ったら、考える方法を身に付けたら、探究して自分の考えをもったら、その経験は大人になっても必ず役に立つ。
大人にはおもしろいのですが、残酷な場面が多いので、小学生にはお勧めしません。教職員で読みたい方は、校長室で借りてください。
アニメ版の主題歌、サカナクションの「怪獣」は名曲だと、個人的に思います。大好きな曲です。


その他
令和7年度1学期 始業式 校長の話
新しい担任の先生が発表されて、わくわくしているのではないかと思います。令和7年度は、119人の笠原っ子一人一人が輝き、笑顔が増えるような学校にしていきます。
ロイロノートを使って「学校を楽しくするにはどうしたらいいか」を校長室からみんなにアイデアをきいたことがありました。その中で「休み時間をもっと増やしてほしい」という意見がありました。先生たちで話し合って、2時間目のあとの休み時間を20分にしました。天気がよければ外に遊びに出てもかまいません。「全校かくれんぼをまたやりたい」という意見もありました。今度は、新しく来た先生と子どもたちにもかくれてもらおうと思います。かくれたい人はいますか? では、にこ隊で計画を立ててください。ほかにも「こんなこといいな、できたらいいな」と思うことがあったら、校長室までロイロノートで返事をください。
みんなは、笠原が好きですか? 大人になっても笠原に住みたいと思いますか?
今、笠原に住んでいるのは、全部で2300人くらいです。そのうち65歳以上のお年寄りは何人いると思いますか。およそ880人です。15才以下の子どもは何人いるでしょうか? 300人くらいしかいません。これからは、お年寄りがもっと増え、子どもがどんどん減っていきます。
校長先生は考えました。今、笠原小学校で大事なのは、大人になっても笠原が好きで住み続ける子、元、プロ野球選手の浦野さんのように、笠原を離れても、笠原が好きで見守ってくれる人を小学校から育てることなのです。そうでないと、100年後は、「笠原」は、なくなってしまっているかもしれないのです。
笠原地区の子どもと高齢者(令和6年12月)

今年から、笠原の自然、産業、防災、歴史などを調べる学習「ことうタイム(仮)」を始めます。笠原を知り、笠原を自慢できる子を増やしていきたいです。学校の外に出かけたり、地域の人にたくさん会って話を聞いたりしてください。笠原のことを楽しく学んで、未来の笠原を支える人になってください。
子どもの数が減っている今、みんなは笠原の宝です。小学校で楽しく学んで、自分の力を伸ばしてほしいです。そのためのお手伝いを、先生たちや地域の方たちがしていきます。校長先生は、みんなの笑顔やがんばりをたくさん見つけて、学校ホームページで紹介していきます。自分のタブレットやスマホで見て、「いいね」をつけてくださいね。
R7 学校だより1号.pdf

教職員名が入った学校だよりは、コドモンで保護者の皆様に送りました。教職員の名前はコドモンでご確認願います。
なお、本年度は、学校だよりを毎月発行しません。ホームページを頻繁に更新するので、ご覧ください。
環境教育
笠原小の男性教職員でつくる「笠睦男児の会(りゅうぼくだんじのかい)」の歓迎会を茶々処で行いました。昼食時は駐車場がほぼ満車で、とてもにぎわっていました。9時からの開店で直売所の野菜などがどんどん売れていくとのこと。私は、タラの芽(250円)とスナップエンドウ(100円)を個人的に買いました。てんぷらにして食べるつもりです。量を考えると本当に安い。人気なのも当然。
おいしいランチとコーヒーをいただき、御池とアサギマダラを呼ぶためのフジバカマを植える畑を見てきました。森の中には、本校と同じように遊び場を作る予定だそうです。地域学習の中で、2、3、4年生での活用を見込んでいます。
ランチは600円、コーヒーは200円でした。写真を撮るのを忘れて食べ始めてしまいました。


おいしくて、皆完食。笠原の三沢のお茶も抜群にうまし。
白の八重の花桃の前で記念撮影(校長は撮影者)。近くには赤の花桃も満開で、紅白の対比が見事。

すぐ横の桜が満開だったので、若手A先生にきいてみた。
「サクラとモモの花はどう違う? どうやって区別すると思う?」
「分かりません。」
「サクラの花には花柄があるよ。サクランボの軸と同じだよ。桃の花は枝に直接付いているだろう。同じバラ科の植物でも、花の付き方で区別できるよ。」

赤い八重の花桃の花もすてきです。
