校長のあたまのなか

ももたろうは なぜ おにたいじが できたのか?

2024年5月7日 13時30分

   桃太郎は、なぜ鬼退治ができたのでしょう。

 まだ、子どもだし、家来もあまり強そうではありません。どうせならば、ジャイアンを連れて行けばいいのに、犬とさるときじなのです。犬たちだって、鬼に勝てなければ死んでしまうかもしれないのに、どうしてついていったのでしょう。

 私は、桃太郎のひみつは「日本一」にあると思います。こういう旗に日本一、桃太郎と書いてあるのです。犬たちが食べたのも日本一のきびだんごでした。日本一はすごいのです。

 でも、本当に桃太郎は日本一だったのでしょうか。きびだんごだって本当に日本一だったのでしょうか。そのことはお話の中からはわかりません。でも日本一だから勝てたのです。もし、桃太郎の旗に「笠原一」とか「袋井一」と書いてあったらどうでしょう。私は鬼退治に失敗したかもしれないと思うのです。

 校長先生は、笠原小学校を日本一にしようと考えました。勉強で日本一はどうでしょう。運動で日本一はどうでしょう。うーん、むずかしいと思いました。校長先生は、考えた。いろいろ考えた。うんと考えた。そうだ、〇〇で日本一になろう。

 みなさんは、この漢字が読めますか。「挨拶」(紙を見せる)

 あいさつと読みます。この旗にも書いてあります。挨という字も拶という字もめったに使わない字です。2つの漢字とも同じような意味で、相手の心を押し開き、一歩中に入っていくということです。笠原小学校は、「挨拶日本一」になれます。

 「おはようございます」だけが挨拶ではありません。ほかにはどんな挨拶がありますか?(子どもたちに尋ねる)そうですね。そういうあいさつで、日本一の小学校になりましょう。どうですか。挨拶日本一の笠原小学校ってかっこよくないですか。(子どもたちの反応を見る)

 笠原っ子には、どうすれば挨拶日本一になれるのか考えてほしいです。

 では、挨拶日本一を目指して練習してみましょう。

 「こんにちは!」

 先生方は、子どもたちのサポートをお願いします。でも、安心してください。鬼退治には行きませんから。

(令和6年度 5月7日 初めての会礼での校長の話)