校長のあたまのなか

宿題のあり方を考える

2024年7月24日 12時00分
研修

 7月24日の校内研修では「宿題のあり方」について、低学年部、中学年部、高学年部に分かれてグループ協議を行いました。検討事項は6点ありました。①宿題を出す目的は? ②本読みの目的は? ③書き取りの目的は? ④けテぶれは? ⑤ドリルパークの活用方法は? ⑥情報端末を活用した宿題と授業の接続は?

 「けテぶれ」というのは、「計画」「テスト」「分析」「練習」の頭文字をならべたもので、自分で考え、主体的に進める学習方法のことだそうです。I先生が前任校で試して効果があった実践を紹介してくれました。

 活発な話し合いがなされる中で、「宿題って、親を安心させるためにやらせているのかも」という疑念を抱いてしまいました。どの子にも一律の宿題を課すことが、学力向上につながっているのかを考えなくてはならないのかもしれません。

 保護者の中には、宿題を減らしたりやめたりすると、学力が下がると心配される方もいると思います。しかし、宿題で学力が下がったというデータやエビデンスは無いようです。逆に、茨城県水戸市立石川小学校のように、宿題のドリル学習をやめて効果があったという実践があります。

 書字障害の子にとって、書き取りの作業は酷です。すでに漢字を習得している子にとっては、写経のような作業を繰り返し行わせているに過ぎません。家庭でも、宿題は子どもを叱る材料になっているのではないでしょうか。

 当たり前に繰り返してきた「宿題」について、深く掘り下げることで、何かが変わる気がしてきました。

 校長としては、「子どもと先生と保護者が、幸せになるようなやり方を考え、学年団単位で2学期から宿題を変えていってほしい」です。保護者への説明については、管理職で考えますから。