授業
【その1】漢字の覚え方に言いながら書くというのがある。書き順もいっしょに覚えられる利点がある。例えば、
「たて よこ たて よこよこ よこまげはねる てん4つ」
2年生で習う書き順を間違えやすい動物の漢字だがお分かりになるだろうか。ヒヒーントは不要だろう。
手だけでなく、口も動かし、耳で聞くので、脳の機能を総動員して漢字を覚える分、記憶に残りやすいのではないか。
同じく、2年生で習う漢字をもう一問。
「たて かぎはねる ひと ひと」
食べ物をあらわす字である。部首になると月(にくづき)に変化。
【その2】漢字の覚え方に、グループで覚えるやり方がある。同じ部首をもつ漢字をセットで覚えてしまうので効率がよい。
「月(にくづき)」を部首にもつ漢字は、体の部分に関係がある。少なくとも漢字の一部分のパーツは予想がつくのである。
胃 肩 脈 肺 胸 脚 脳 腹 腸 腰
【その3】漢字の画数が増え、複雑になってくると、【その1】のような覚え方は、まどろっこしい。合体漢字が使える。例えば、「親」は、立+木+見の合体である。漢字全体の形を覚えようとするのではなく、すでに覚えた漢字を組み合わせるように覚えるほうが効率がよい。
「학교」というハングルを一目見て、正確に書き写すことは、韓国語に親しんでいないと難しい。ハングルの仕組みが分かっていれば、書くのがずっと楽になる。ちなみに読みはハッキョで、意味は学校である。참이슬 と 김치 も見慣れれば分かるようになる。(私が書けるハングルはこれら3つだけなので、自慢できるレベルにない。)
十画を超えるような複雑な漢字を、ゼロベースで再現して書き写すのはかなり高度な技である。だから外国人は漢字で苦労する。部分に分けて再現して、組み合わせる合体漢字は、漢字を覚える際にかなり有効である。
授業
年齢のせいなのか、手書きの機会が減ったせいなのか、私は、書けない漢字が増えている。先日、書けなかったのは、「鞄」だ。偏(へん)の革は問題なし。旁(つくり)のごちゃごちゃした中の部分が思い出せなかった。
しかし、情報端末での漢字変換機能は優秀であるから、漢字が書けなくても読めてさえいれば、それほど問題は起きない。何とかなる。
小学校段階では、書き取りを熱心に行うが、今後は漢字の「読み」をより重視すべきだと思う。新出漢字指導は、だいたい以下のようなものである。
① 漢字の提示(板書、デジタル教科書、漢字ドリル)
② 形、読み、筆順の確認(字の成り立ちや意味を含むこともある)
③ 指での空書き 漢字ドリルやノートでの書く練習
④ 日々の書き取り(宿題)
⑤ 漢字小テストやプリント
1年生から6年生までに習う漢字は、1026字もあるのだ。日々、使わなければ、脳の短期記憶の段階にとどまり、どんどん忘れていく。習った字を忘れないようにしながら、新しい字を覚えていかなくてはならない。だから、「手が覚える」くらいに書かせる指導が従来から行われてきた。寺の坊主の写経並みに、与えられたお手本を日々書き写す、根性論のような練習が続くのだ。
陰山英男さんは、「陰山メソッド」として、短期間で集中的な漢字学習と、その後の徹底した反復学習を行った。その学年で習う字は、5月ごろまでにすべて習い、あとはひたすら反復練習で定着させていく力技のような指導である。陰山さんのようなカリスマ教師でなければ、ここまで子どもたちを追い込むのは難しいと思う。
環境教育
正門へと続く坂に、カラスウリの実がたれさがっていました。
「真っ赤な秋」の歌詞に「からすうりってまっかだな」というところがあります。目の前の実は、オレンジ色で真っ赤ではありません。持ち帰って調べてみることにしました。
カラスウリの種子は、小さなクロワッサンのような形をしています。種子を見れば、分かると思ったのです。
実を割ってみると、種子は丸い形。「カラスウリ(烏瓜)」ではなく、「キカラスウリ(黄烏瓜)」でした。だから、真っ赤でなくてもいいのです。



キカラスウリの近くには、小ぶりなアケビの実がありました。

その他
11月11日(月)に体育館で会礼を行いました。以下は校長の講話です。
小さい子に昔からずっと人気があるヒーローって何だと思いますか。ヒント、なかまがたくさんいます。昔から名前がずっと変わっていません。食べ物の名前がついています。(アンパンマン 正解)
幼稚園やこども園の子たちには、今でもアンパンマンは大人気です。ジャイアンよりもずっと人気があります。アンパンマンよりも強くてかっこいいヒーローはいっぱいいたのに、50年くらいずっと人気が落ちていないのです。
アンパンマンは意外と弱いです。武器を持っていませんし、水にぬれると力が抜けてしまいます。ジャムおじさんに助けてもらわないと戦えないことがあります。
私は、アンパンマンが人気者なのは、やさしいからだと思うのです。アンパンマンは自分のためでなく、他人のために戦っているからすごいです。バイキンマンがどんなに悪いことをしても、ゆるしてやさしくすることがあるくらいです。バイキンマンの悪口は言いませんし、自分から先にこうげきすることもしません。
アニメの「それゆけアンパンマン」の歌を聞いたことがある人は多いと思います。歌の中の言葉に「なんのために生まれて なにをして生きるのか こたえられないなんて そんなのはいやだ」というところがあります。聞いてみましょう。(音源を聞かせる)
アンパンマンの作者のやなせたかしさんの強い思いが入っているところだそうです。やなせさんは、「ひとはみんな、よろこばせごっこをして生きている」アンパンマンもほかの人を喜ばせることが、楽しくて幸せだと感じて生きていると言っています。だから、あんなにやさしくできるのだ、と私は思います。
自分のことだけを考え、自分さえよければいい。イライラしてほかの人の悪口を言ったり、いじめたりする、ジャイアンみたいな強い子は、この中にいませんか? 他人を攻撃すると、他人からも攻撃されます。
アンパンマンみたいにやさしくて強い子は、この中にいますか? 他人を幸せにしようとすると、他人からも幸せを受け取ります。
笠原っ子にはアンパンマンのような「強い子」になってほしいと願っています。
環境教育
ビオトープでは、イヌタデがたくさん見られます。花や実を赤飯に見立てて、「アカマンマ」という別名があります。地味な植物ですが、よく見ると、とても美しいです。



フジバカマの花の香りが一面にただよっていて、すがすがしいです。アサギマダラは確認できませんでした。アキアカネの打水産卵が見られました。
その他
外壁工事のために足場の組み立てが始まりました。子どもたちの安全に配慮して対応していきます。


昨晩に降った雨の量が多かったのか、運動場にはまだ大きな水たまりが3か所ありました。もうすぐお昼なのにこんなに乾きが悪いのは珍しいです。


働き方改革
10月分の自校集計では、常勤19名(支援員等を含む)の超過勤務時間(残業)の平均は、26時間6分だった。9月よりも5時間38分増えた。45時間超は、0人。教頭と教務主任の超過勤務時間はそれぞれ、30時間53分と34時間9分だった。学級担任で最も超過勤務時間が長かったのは、39時間7分(6年担任)だった。
運動会、人事管理訪問、修学旅行準備等で業務量が増えたためだと考えられる。特定の教職員の負担増とならないように配慮していきたい。