校長のあたまのなか

1号、2号、3号、イジョウジ ミマンジ?

2024年7月23日 12時27分
園と小学校との接続

 小学校は、夏休みに入りました。先生方にとって、一息つけるうれしい時期です。(幼稚園も同様)

 ところが、こども園や保育園ではそうはいきません。土曜保育もありますし、夏休みすらありません。お盆期間中の閉庁日もとれないでしょう。それは、2号や3号の子たちだからです。

 幼児教育に携わることになった当初の私は、理解できない専門用語ばかりでした。「1号、2号、3号」(これに「新」が付くこともある)は、サンダーバードや仮面ライダー、パーマンのことではありません。(また昭和レトロの癖が出た・・・)

 1号は、幼稚園の子。2号は保育園の子。3号は3歳未満の子。園の給付認定は3つの区分(1・2・3号)に分かれていて、認定区分によって利用できる施設や入園手続きが異なります。こども園では1つのクラスに1号の子と2号の子がいて、1号の子だけが夏休みになります。3号の子は、「未満児」とか「未満ちゃん」とか呼ばれていましたが、保育園枠なので夏休みはありません。1号と2号の子は、3歳以上なので「以上児」と呼ばれています。

 小学校の職場環境はブラックだと言われることもありますが、長期休業中には、かなりゆったりと休暇を取ることが可能です。しかし、こども園や保育園は、小学校の先生のようにまとめて休暇を取ることが難しいです。しかも、早番、遅番、土曜勤務のように通常の勤務時間も変則的です。公立園の保育者は、選挙事務や避難所運営などを担当することもあります。深夜まで投票箱の開票作業に携わり、翌朝出勤ということも起こりえます。小学校の教員以上に、公立園の保育者は大変だと感じました。

 笠原小学校の先生方には、夏季休業中の余裕があるときに、「笠原こども園」の様子を見に行ってもらいたいと思っています。そのときは、園に併設されている「児童クラブ」で過ごしている小学生にもぜひ声を掛けてあげてください。