校長のあたまのなか

何のために勉強するのですか?

2024年7月19日 08時48分
授業

 みなさんは、学校の勉強が楽しいですか? 何のために小学校で勉強するのだと思いますか?

 校長先生は、「ドラえもんのようになるため」だと考えます。教科書で学んで覚えたこと(知識・技能)は、ひみつどうぐです。勉強すると、みんなの中のひみつどうぐが、増えていきます。でも、ひみつどうぐの中には、よく使うものとめったに使わないものがあります。学校の勉強でも、大人になってめったに使わないものもふくまれています。だから、勉強しなくてもいいのでしょうか。

 もし、「タケコプター」と「どこでもドア」しか持っていないドラえもんがいたら、だいじょうぶでしょうか?

 ひみつどうぐをたくさん持っていても、じょうずに選べないドラえもんは、困ります。空を飛びたいときに、「スモールライト」を出してもダメなのです。小学校の勉強では、どのひみつどうぐがいいのかを考え、判断し、使う力(思考力・判断力・表現力)も身に付けていきます。

 ひみつどうぐがふえて、じょうずに選べるようになってもまだダメです。ネコ型ロボットは、のび太君を助けるのが一番大切なのです。

 みなさんも、学校で勉強して知識や技能が増え、知識を上手に使えるようになっても、最後に自分や社会の役に立てなければダメなのです。これを「学びに向かう力、人間性」といいます。

 「知識・技能」、「思考・判断・表現」、「学びに向かう力、人間性」という3ポイントを一人一人チェックして先生方がつくったのが、今日もらう「つうしんぼ」なのです。たくさんひみつどうぐを増やして、上手に選んで使い、自分や社会の役に立つような「ドラえもん」を目指して、これからもがんばりましょう。

 大きな事故やけががなかっただけで、校長先生は大満足の1学期でした。楽しい夏休みを過ごしましょう。(719日 終業式の校長の話)