校長のあたまのなか

3つのボタン

2024年5月1日 15時57分
特別支援教育

 学校が子どもたちにとって居心地のよい場所になり、先生方のストレスも減る方法があります。「ちゃんと きちんと しっかりと」がいつもできていなくても大目に見ることです。学校がもう少しおおらかになってもよいのではと思うのです。

 できていないことは指導したくなるし、できるようにさせなければと思うことで先生方も苦しくなります。教室が、何もかもきちんとできていないと居てはいけないのでは、息苦しいです。1か0かの対応をやめて、部分的にできていることを認めていきましょう。

 例えば、給食が苦手で休みがちな子がいるとします。給食前に下校することを認めれば安心して登校するのならば、まったく来ないよりもプラスになります。わがままとして片付けず、その子の気持ちに寄り添うのが「インクルーシブ」なのだと私は考えます。

 「ちゃんと きちんと しっかりと」というシャツの3つのボタンが一部かかっていなくても、その子がそれでよいのならば、認めてあげればどうでしょうか。見えていても見えないふりができる先生もすてきだと思うのです。