校長のあたまのなか

6月は「授業強化月間」

2024年5月22日 15時55分
授業

 4月から1か月半、担任のみなさんの授業の様子を見させていただき、袋井型の授業スタイルが定着してきているのがわかりました。学習課題の工夫や、まとめ・ふりかえりの時間の確保を、それぞれの先生方が丁寧に取り組んでくれていることに感謝します。

 しかし、物足りないこともあります。袋井型の授業スタイルばかりだと、マンネリ化してくると思うのです。野球のピッチャーの配球に例えれば、毎回同じ球種で勝負しているように感じます。笠原小学校の先生方は、バリエーションを増やし、メリハリや緩急のある授業スタイルを試す時期にきているのではないでしょうか。

 メリハリや緩急のある学びの中では、漢字の読み書きや計算方法の定着を図るために、徹底した反復練習の場面も必要です。逆に、子どもにゆだねて任せ、主体性を育むような授業スタイルもおもしろいでしょう。

 その際、幼児教育のスタイルが参考になります。小学校の図工や音楽や体育、生活科と似たような活動をすることがありますが、保育者がしゃべる時間は小学校に比べて格段に短いです。小学校教員の悪い癖は、子どもが分からないと説明に説明を重ね、余計に混乱させてしまうことです。

 6月は、人事評価面談を行いながら、「授業強化月間」とします。主体的で対話的で深い学びというアクティブラーニングのうち、「主体的な学び」に焦点を当て、子どもを動かしてください。お互いの授業を見合うときには、教師が説明しすぎていないかをチェックしてあげてください。

 私は、笠原こども園の保育参観に週1回は出かけようと考えています。時間が合えば、一緒に園の保育を見に行きませんか?

 みなさんの授業スタイルのバリエーションが増え、授業力が向上することを切に願っています。教師としての資質・能力向上のお手伝いをさせてください。

(第4回職員会議 校長指示事項)