校長のあたまのなか

学校の財産

2024年5月13日 09時24分
その他

 学校の財産は、人である。私は、「人材」という言葉に違和感を感じる。何か、人を材料や部品のように扱っているように思えてしまうからである。事務職員、校務員、支援員をはじめ、教員もみな、学校という組織の財産である。財産としての人なのだから、「人財」という漢字の方がしっくりくる。

 校長は、それぞれにがんばっている教職員の個々の価値を上げるのが仕事なのだと思う。仕事にやりがいをもてるように動機づけを行い、成長の過程を見守り、支えていくようにしなければと思う。

 無求備於一人(備わるを一人に求めることなかれ)

 論語の微子編に、「(上に立つものは)人にあれもこれも求めてはならない」という一節がある。人間には長所も短所もあり、完全無欠ではないのだから、寛容さを発揮し、よさを伸ばすことで職員のキャリアアップの手伝いをしていきたい。校長になって1か月半たって、身に染みて思う。