校長のあたまのなか

わり算 は ひき算(1)

2024年6月17日 12時39分
授業

 わり算の正体は、ひき算です。だから、ひき算におきかえれば、2年生でも解けます。例えば、9÷3ですが、9から3を引いていくと、何回引けるかということをきいているのです。

1回目 9-3=6

2回目 6-3=3

3回目 3-3=0

もう引けません。3回引けたので9÷3=3なのです。

 10÷2は、10-2-2-2-2-2=0で5回引けたので、答えは5です。

 わり算はひき算だと知っていると、小数のわり算で商が、割られる数よりも大きくなっても驚きません。例えば、1÷0.2の場合、商は1よりも大きくなります。わり算をすると小さくなると思い込むと、混乱してしまうのです。しかし、ひき算に置き換えて考えれば、1-0.2-0.2-0.2-0.2ー0.2=0で5回引けるから、商は5だと分かります。

 数が大きくなると、ひき算の回数が多くなるので、筆算で解く方が簡単なだけなのです。108÷9を筆算で解くということは、1回ずつ引くのは面倒なので、まとめて10回先に引いておいて、残りをひき算にすることです。つまり、

10回分のひき算  108-90=18

残りのひき算2回分 18-9-9=0

10+2で、全部で12回引いたから、商は12。

 テストで、わり算が分からなかったとき、ひき算にして答えを出すのもアリだと思います。確かめに使ってもよいです。

 でも、わり算の筆算は、小学生でしか使いません。中学生になると、わり算自体がなくなります。そのかわり・・・