校長のあたまのなか

わり算はひき算(2)

2024年6月18日 12時25分
授業

 6年生が、分数のわり算の学習をしています。小数のわり算は、筆算で解いてもけっこう面倒くさいのですが、分数のわり算は筆算しなくても解けます。分数とわり算は、相性がよいのです。

 それは、分数がわり算だからです。わり算の記号を思い出してください。÷の・を数字に置きかえれば分数になります。

 12÷3の答えは、3ぶんの12です。整数に直して4になります。どんなにむずかしいわり算でも、商を分数で表してよいのであれば簡単です。例えば4872÷56の商は、56ぶんの4872で間違いではありません。商を整数で表すと87になるのです。

 わり算の筆算をするのは、小学校のときだけと前回書きました。中学校や高等学校では、わり算は分数で表すようになります。中学校の数学でわり算の筆算に苦しめられることはないので安心してください。でも、今のうちにわり算の筆算を身に付けておかないと、大人になっても解けません。小学校の算数は、小学校のうちに身に付けておきましょう。

 パソコンのキーボードを見てください。「÷」のキーがありませんね。それは、世界のほとんどの国では、「÷」ではなく「/」や「:」が使われているからです。もしかしたら、未来の算数の教科書では、「÷」の記号は使われなくなっているかもしれません。