算数 0でわってはいけない
2025年3月11日 14時11分4年生が、おもしろい算数をやっていた。
0÷4は計算できる。答えは0である。
4÷0は計算できない。0でわってはいけないのだ。
電卓で計算するとEと表示されるので、答えは「E」という笑えない話があるが、単に無理(エラー)と言っているだけのことだ。
なぜか。
0には踏み込んではいけない闇がある。包含除(いくつぶん)で式の意味を考えてみよう。例えば6÷2は、「6は2がいくつぶんか」と考え、商は3となる。4÷0は「4は0がいくつぶんか」なのだが、0をいくら集めても4にはならず、答えは出ない。考えられないものは、考えてはいけない。
0を0で割ろうとするとさらにひどいことになる。0÷0の答えは無限にあって収拾がつかない。0+0=0 0+0+0=0 0を何回たしても0なのだから、すべての数が答えになってしまう。だから=(イコール)で示す数はない。
序数や数直線で表すと、0はマイナス1と1の間の数なのだが、まるでブラックホールのように無を無限大に変えてしまう闇なのだ。