校長のあたまのなか

急傾斜地でなくても

2025年10月3日 08時15分
防災

 傾斜度が30度未満であっても、笠原地区の河岸段丘層に生えている樹木は、倒れてくることがあり、注意が必要です。昨年度、学校に隣接した森を整備していたときに、変な向きに生えている木を何本か見つけました。

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 礫を含んだ砂や泥の層はしっかりと固まっておらず、大雨のときに土の部分だけ流れ出てしまいます。すると、地層の中の礫が崩れて、樹木の根ごと滑って木が傾くのだと想像できます。学校に隣接した森の傾斜は、30度未満の場所があります。傾斜が緩くても、樹木が傾くのです。

 笠原コミュニティーセンター南側の急傾斜地は、土砂災害計画区域に指定されています。館長さんが一人で、樹木の剪定や伐採を行ってくれています。昨日の夕方に話をうかがったときには、「木の根元の土が流れて、石ばっかりになっている。崩れると危ないので木の頭を軽くするように伐ろうと思っている。中には水平に近い角度で枝や幹が伸びてるところもある。」とのことでした。

 確かに、館長さんが伐採しようとする木の下の斜面には、小石が流れて積もっています。

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 倒木による被害を減らすために、定期的な樹木の剪定が効果的です。しかし、高所作業車による伐採や剪定は高額なため、思うように進まないのが実情です。

 伐採したあとも、すぐに自然に生えてくるアカメガシワやセンダンなどの陽樹を大きくしないように管理する必要があります。CIMG8800

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