校長のあたまのなか

旬のどんぐり

2025年9月26日 11時58分
園と小学校との接続

 園にとって、どんぐりは重要である。

 校庭のマテバシイの実が落ち始めたので、きのう教頭に伝えた。「笠原こども園に連絡してあげて。」

 すぐに返事がきて、今日の午前9時30分に来校するとのこと。反応が速い。昨年は、10月の終わりにどんぐり拾いに来たので、少し遅いと感じた。今年は、落ち始めたタイミングで知らせるようにしたのだ。

 職員玄関前で、きちんと並んであいさつ。1~4歳児までが来校。そら組(5歳児)は、お留守番だそうだ。

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 どんぐりがどんどんたまっていく。

 ぼうしのかざりがすてきすぎる。

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 エンマコオロギを手でつかまえた。

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「キリギリスつかまえた」と言ってたけど、たぶんセスジツユムシ。

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 植え込みの裏に入り、探検。幼児はせまくて暗い場所が好き。

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 広い場所も大好き。飛び出していってしまうから、保育者は大忙し。

 お礼のあいさつをして水分補給をして、たっぷり1時間の活動。大満足で帰っていった。

 幼児教育に関する仕事をしていた3年間は、園と小学校の先生たちを一緒に集めて行う研修を何度か担当した。そのとき、こんな質問をしたものである。「これは何ですか?」

どんぐり

 小学校の先生は、「どんぐりじゃん」という顔をしている。

 勘のいい園の保育者は、質問の意図を察している。

 「おかね、ボール、おはじき・・・・」園児は、どんぐりをあらゆるものに見立てて遊ぶ。どんぐりゴマだけでなく、工作にも使う。だから園にとって重要なアイテムなのだ。

 熱心な保育者は、いつどこに行けばどんな種類のどんぐりや木の実が採れるのかを熟知している。それが情報として先輩から伝えられることもある。どんぐりを長持ちさせるために、虫が入っているものを取り除き、ゆでて乾燥させることもある。小学校教員も生活科でどんぐりを使うことがあるが、ここまで徹底してやる先生を私は知らない。

 本校1,2年生が今度、エコパスタジアムのビオトープに校外学習に出かける。昨年同様、クヌギ、アベマキなど丸いドングリを拾って園にプレゼントするように勧めるつもり。たかが、「どんぐり」であるが、こういう配慮を園が喜ぶことを私は経験上学んだのである。