卒業式 式辞
式辞
校舎北側のハクモクレンの花が、卒業の門出を彩っています。二十四名の六年生のみなさん、卒業、おめでとうございます。校長としてお祝いしたい気持ちと寂しい気持ちが半々なのが、今の正直な気持ちです。
ハクモクレンを卒業生の姿になぞらえてみます。あなたたちは、桜のような派手さや華やかさは少ないかもしれません。でも、素朴で芯がしっかりとしています。ハクモクレンは、花が咲く植物の中で最も古く、一億年以上前から今と同じように咲いていたそうです。恐竜がいたころの白亜紀の時代からこの植物があったことが化石から確認されています。おしべとめしべが真ん中の軸に集まって、周りを大きな花びらが囲んでいます。花の蜜は出しませんが、香りに誘われて虫や鳥が集まってきます。花言葉には、「気高さ」や「持続性」があります。
校歌に「可美が丘」と歌われる自然豊かな故郷の地が、持続的に栄えていくように、卒業生の中から笠原を支える人材が育つことを願っています。大畑遺跡は、約五千年前の縄文時代の村の跡です。住みやすい笠原の地には、古くから人が住み続け、今に繋がっているのです。
変化の激しい現代社会で、常に新しいものや流行を追い求める必要はありません。ハクモクレンのように、変わらずに咲き続ける花もあります。あなたたちも精一杯生きて、未来を切り拓き、歴史を繋いでいく存在なのです。
保護者の皆様、お子様が立派に成長されたことを心からお慶び申し上げます。お子様の晴れ姿を目の前にして、さまざまなご苦労も喜びに変わったことかと思います。お子様の健やかなご成長を、保護者の皆様と共に、笠原小学校教職員一同願っております。
本校の教育に日々ご理解・ご支援をいただだいております地域の方々、ならびに袋井市教育委員会の方々に、本校を代表いたしまして深く感謝申し上げます。この子たちは「笠原の宝」です。これからも、温かく見守っていっていただけますよう、お願い申し上げます。
最後に、卒業生と保護者の皆様の未来が明るく、笑顔に満ちたものとなることを祈念して、式辞といたします。
令和八年三月十九日
浅羽学園袋井市立笠原小学校長 岡本正彦